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Virginie Brac

ヴィルジニ・ブラック
 〔生年非公開〕

     【活動叢書】
アングルナージュ(第2期)レ・ノワール

【略歴】
生年生地非公開。ソルボンヌ大学で心理学を専攻。70年代後半、修士論文執筆のため渡米。1982年、ネオポラール現象最盛期に作家デビュー。舞台をアメリカに据え、ターミネーター化した女傭兵の生き様、死に様を冷たく綴った第2長編『雌獣死すべし』で注目を浴びます。  
80年代中旬から雑誌社で研修を続け、その後広告業界を経てTVの脚本家の仕事に収まります。この時期、ジョルジュ=ジャン・アルノーの名作『ジュリは木曜日に』映画版の脚本なども手がけています。
90年代に執筆再開。97年に発表された『石の心を持つ女』では楳図かずおタッチ(あるいは『ドラゴンヘッド』風)の怪奇ノワールに挑戦、心理屈折度の高いヒロイン造形に才のある所を見せつけました。
作家としてのブラックを有名にしたのは00年に開始した女精神分析家ベラ・キャブラル連作でした。邦訳も発表された『倒錯の罠』を皮切りとし、04年の『二重苦』で推理小説大賞を獲得しています。
TV業界との関係は続いており、『二重苦』を自身監督の形でドラマ化。オベールやジャップが英米寄りの発想で書いているのに対し、ブラック作品は仏ノワールの毒素を多分に含んでいるのが特徴でしょうか。

【諸データ】
新進女性作家ヴィルジニ・ブラックによる2作目『雌獣死すべし』は処女作『カビリー風に微笑んで』のアンチテーゼとなっている。本作のヒロインは怖ろしい過去のトラウマを引きずっており、めったに感情を表に出すことなく罪の殻にじっと身を潜めている。この人物造形、物語には背筋をゾッとさせる何かがある。   
『雌獣死すべし』書評、ミシェル・ルブラン
『犯罪小説年鑑』1984年版、263ページ 

インタビュアー: 一つお気に入りの逸話があるんですね。フルーヴ・ノワール社が『石の心を持つ女』の原稿を受けて97年に出版した時の話ですが、編集部の人間はあなたが以前にフルーヴ社から小説を出していたことをすっかり忘れていたとかで。あなたにとって出版社-作家、編集者-作家間の理想的な関係とはどのようなものでしょうか。

ヴィルジニ・ブラック: 忘れていたって訳じゃないの。だって会社で働いている面子って様変わりしていたんだもの。あの期間〔83年〜97年〕にフルーヴ・ノワール社には大きな構造改革があったし、確か火事で焼けてしまったなんてこともあったはず。それでも「以前に出版させていただいた者です」とは書かないで直接原稿を郵送した時は面白かったな。確かめてみたんだけど原稿を下読みしているメンバーって凄いのよ。あのクリスティアン・ガロまで直々に読んでいてくれたんだから。 
オンライン文学サイト「ビブリオシュルフ」
インタビュー(2004年3月)
参考URL:
http://www.bibliosurf.com/Interview-de-Virginie-Brac

【長編小説】

カビリー風に微笑んで

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 1982年
フルーヴ・ノワール社 (パリ)
叢書アングルナージュ 47番

Sourire kabyle / Virginie Brac
-Paris: Editions Fleuve noir.
-(Engrenage ; 47).
-1982.


雌獣死すべし

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 1983年
フルーヴ・ノワール社 (パリ)
叢書アングルナージュ 66番

Mort d'un fauve / Virginie Brac
-Paris: Editions Fleuve noir.
-(Engrenage ; 66).
-190p. -1983.


モンド嬢は天使たちと

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 1984年
スイユ社 (パリ)

Miss Monde chez les anges / Virginie Brac
-Paris: Editions du Seuil.
-191p. -1984.


亡命のヴィーナス

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 1991年
フラウエンフェアラーグ社 (ウィーン)

Venus im exil / Virginie Brac
-Vienne : Frauenverlag.
-1991.


石の心を持つ女

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 1997年
フルーヴ・ノワール社 (パリ)
叢書レ・ノワール 32番

Coeur-Caillou / Virginie Brac
-Paris: Editions Fleuve noir.
-(Les Noirs; 32).
-1997.


倒錯の罠

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 2000年
フルーヴ・ノワール社 (パリ)

Tropique du pervers / Virginie Brac
-Paris: Editions Fleuve noir.
-261p. -20 x 13cm. -2000.


狂なる者のノートル・ダム

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 2002年
フルーヴ・ノワール社 (パリ)

Notre-Dame des barjots / Virginie Brac
-Paris: Editions Fleuve noir.
-236p. -22 x 14cm. -2002.


二重苦

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 2004年
フルーヴ・ノワール社 (パリ)

Double Peine / Virginie Brac
-Paris: Editions Fleuve noir.
-208p. -22 x 14cm. -2004.
 推理小説大賞2004


【TVドラマ・ノヴェリゼーション】

苦い倒錯
〔TVドラマ・ノヴェリゼーション〕

ヴィルジニ・ブラック&ミリアム・コティアス著


[初版] 2007年
ミシェル・ラフォン社 (パリ)

Tropiques amers / Virginie Brac & Myriam Cottias
-Paris: Editions Michel Lafon.
-471p. -1984.


【児童文学】

ようこそ壊れた男たちの園へ

ヴィルジニ・ブラック著


[初版] 1992年
シロス社 (パリ)
叢書スリ・ノワール 62番

Bienvenue chez les nasebrocs / Virginie Brac
-Paris: Editions Syros.
-(Souris noire ; 62).
-44p. -1992..

 

【最終更新】 2009-06-11
Photo : "Un Témoin dans la ville" / Edouard Molinaro, 1959
] Noirs [ - フランスのもう一つの文学 by Luj, 2008 - 2010