気配の正体はホテルの従業員だった。樹木の手入れをするためなのか、脚立にでも上っているらしく垣根から浅黒い顔が見えた。

 彩夏は必死でビーチチェアの陰に隠れ、身を縮めるようにしながら従業員に助けを求めた。とても恥ずかしいけれど、彼に頼る以外に方法はない。ひどく不様だが「ハロー」と声をかけ、彼が気づいてこちらを見ると、英語を交えたジェスチャーで自分の窮状を訴えた。若い男は不思議そうな顔をしていたが、媚薬最強やがて状況を飲みこんだのか薄ら笑いを浮かべながら脚立を下りた。裸で泳いでいたら閉め出されてしまった間抜けな女と思っただろう。

 垣根で姿は見えなくなったが、従業員は玄関の方に回って部屋の中の駿を呼んでくれたようだ。チャイムの音が2度響くのが耳に入ったので、彩夏はもう一度プールに入った。生ぬるいはずのプールの水が、今度はひどく冷たく感じた。 「悪い、悪い。忘れてたわけじゃないんだけど、飲み物でもどうかと思ってさ」

 シアリス 通販引き戸ががらっと開いてバスローブ姿の彼が笑いながらやって来た。 「あの、タオルは?」

 彩夏は首まで水に浸かりながら言った。 「ああ、そうだったね」

 バスタオル1枚置いてあればこんなことにはならなかったのに、わざと2枚とも持って行ったのだろうか。彼にからかわれているのか、よくわからなくなっていた。 「さあ、おいで」

 バスタオルを大きく広げて、プールから上がった巨人倍増全裸の彩夏を素早く包みこんだ。 「すごく恥ずかしかった」

 泣き出しそうになっている彩夏を彼は強く抱き締めた。 「だれに? あの男は従業員だよ。どうってことはない」 「裸を見られたかも」 「ほんとにごめん。あっちでシャワーを浴びてくるといい」

 バスルームを借りてシャワーを使ったが、広々とした大理石の造りはこの上なく豪華で、彩夏の部屋のそことは比べようもないぐらいだった。

 棚にはフェイスタオルやバスタオルがふんだんに置かれていて、バスローブもあった。


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