|
|
|
|
|
『パナ・マリア』
〔1999年〕 |
|
ジェローム・チャーリン(原作)
&ホセ・アントニオ・ムニョース(画)
|
|
|
BD、ポーランド移民、売春窟 |
|
|
|
〔初版〕 1999年
キャステルマン社(パリ) |
|
|
|
|
|
Panna Maria
/ Jerome Charyn & Jose Munoz.
-Paris: Casterman.
- 79p. -30 X 22cm. -1999. |
|
|
|
|
|
|
|
|
エリザベートに連れられた主人公が
ニューヨークに足を踏み入れた場面。 |
|
|
|
|
|
【あらすじ】 |
|
|
ニューヨーク、エリス・アイランド。東欧から客船でやってきた黒服・黒帽子、痩身の男が一人。税関では「商用でね」と告げる。男はエリザベータという名の女性に案内され街に足を踏み入れていく。「あの建物は何?教会?」、尖塔の建物を指差した男。「違うよ。あれがパナ・マリア。ポーランド移民の連中の住み家さ」と女。売春宿を兼ねているパナ・マリア、男-ステファン・ワイルド-は建物の管理人として働き始める。 |
|
|
数年後、ステファンはキティと出会う。医療学校を出たキティはこの地区で広まっている伝染病の対策に奔走している最中だった。ステファンはキティに求婚するが「パパの許可を得ないと」と回答は保留されてしまう。キティの父親はリューフス・マトロック。共和党に属する街の有力者、ステファンとは政治的にも対立する立場だった。娘に手を出されたと知ったマトロックは配下にステファンを「始末」するよう命令を出した。誘拐され、小さな椅子に座らされたステファン。「裁判」が始まった… |
|
|
|
|
|
【解説】 |
|
|
ニューヨーク在住のユダヤ作家ジェローム・チャーリンが1982年に発表した長編小説の劇画化。タイトルはポーランド語で「聖母マリア」の意味。 |
|
|
耳の尖った男(悪魔?)、輪郭の崩れた通行人、極度に抽象化された鳥たち、屋上の犬……ムニョースのデッサンが素晴らしい出来栄え。言葉を最小限に抑え、官能性と幻想性の高いモノクロ画の多用で作品に新しい雰囲気を吹きこんでいます。 |
|
|
|
|