酒精を受け付けない少女の行動に関する記録            
                                              ―――記録者不明―――





「「さあ、飲め。」
「放して。私、お酒は飲めないの。」
「私の勧める酒が飲めぬというのか」
「『貴方の勧めるお酒が』じゃなくて、『お酒が』飲めないの。」
「ほう・・・珍しいな。その年で飲めぬとは。その白い肌が酔って紅く染まる様は、さぞかし艶めかしいだろうに・・・」
「いやらしいこと言わないで。こっちは死にそうに気分悪くなるんだから。吐きそうになるし記憶は飛ぶし・・・・」
「気分が悪くなったら介抱してやろう。安心するが良い。記憶が飛んだら寝かせてやる。」
周りの侍女がどよめき、女王アイシスまでが引きつった顔をする。
だがファラオは思いっきり意地悪な顔をして、なおもキャロルをいたぶる。
「安心致せ・・・この私が直々に介抱してやろうではないか。さあ・・・」
鬼畜な発言をしながら自分が飲んでいた杯を突き出す。杯にはまだ半分ほど酒が残っている。
「こんなに飲めないわ。無理よ。もうちょっと減らして。」
深紅の液体がファラオの喉を滑り落ちる。
再び差し出された杯には先刻より減った中身。
「も・・・もう少し・・・」
「飲め。」
「もう少し減らして・・・」
「飲め。」
もう譲歩は無い。仕方が無い、覚悟を決めた。
「最後に言っておくわ・・・この後、どんなことになっても私は覚えていないから。責任取らないわよ。」





差し出された杯を受け取ってもう一度男の顔を睨む。メンフィスは面白そうにこちらを眺め、
その後で女王の引きつった顔がそっぽを向いていた。
溜息が出る。
好きでこんなことしてるんじゃないのに・・・・
それから杯を持ち上げ、喉を反らして一気に空けた。
さすがに周りの一同が吃驚する。
「おいキャロル。飲めとはいったがそんな飲み方をしろとは言っておらぬぞ。
 果汁ではないのだ・・・今までに酒を飲んだことは無いのか?」
「あるわよ。コーヒーにリキュールを入れたり、紅茶にブランデーを落としたり・・・」
意味不明。だが少量だけだということは分かった。
つまり、これだけ多量のアルコールを一気に摂ったことは無いということだ。
だが少女の様子は一見変わらない。多少目つきが鋭くなったくらいか。





宴は一見和やかに進んだ。姉女王のまとう雰囲気がおかしいことを除けば。
だがものの数分でその雰囲気はお仕舞いになった。
「・・・・・熱い。」
「なに?」
「熱いって言ったのよ・・・脱ぐ。」
普段の少女とは思えぬほど大胆な発言。からかってやろうとしたファラオの顔が変わる。
「おいよせ!いくら内輪の宴だとは言っても大勢いるのだぞ!」
「うるさいわね。じゃあ離れてよ。そのでかい図体がそばにいるだけで熱いわ。」
「・・・・・ちっ。」
メンフィスが少し離れてナフテラに水を言いつけている。
キャロルの目が益々鋭くなり、青い目が輝きだした。呼吸が荒くなる。熱い、熱い、熱い。
まずい。常軌を逸脱しそうだ。自分の本能が警告音を鳴らす。
「も・・・限界・・・・・みんな・・・ごめんなさい・・・・」
かろうじてそういうと、少女の記憶はそこで途切れた。














                               す〜い〜ま〜せ〜ん〜(((((((U;^ェ^U)
                     この後4パターンになります。2が一番下らない。3はちょっと大人で。
                     4は完全に犬の好みなだけです。
                     1は・・・・何があっても笑って許す!という方のみお進み下さい(オイコラ)





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