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                  |  |  | サークル・ミステリー〔2000年〕
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                  | フランシス・ミジオ著 |  | 
                
                  |  | 電波系ユーモア・ノワール ミズテリーサークル
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                  | バレンヌ社 (パリ) 叢書 セリ・グリーズ 2番
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                  |  | Les Hommes préfèrent les sondes / Francis Mizio -Paris : Editions Baleine.
 -(Série Grise; 2).
 -91p. -12 × 18cm. -2000.
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                  |  | 【あらすじ】 |  | 
                
                  |  | 七月の真夏日、年金生活を送る二人の老人がビールを啜っていた。退屈を持て余していた。目の前をストゥフ家の息子が通り過ぎていく。父親にスターウォーズのビデオを見せられて以来、自分をダースベーダーと信じこんでいる。もう33才だというのに。「時々思うのだが」と片割れがビールを飲み干した。「実は真っ当なのは奴のほうで、我々が勘違いしているのかも」。二人の目が合った。面白いアイデアが浮かんだのはこの時だった。作戦会議、話を詰め、夜が更けてから作業に入っていく。 |  | 
                
                  |  | 老人二人は綱をつけた鉄棒を準備した。鉄棒で麦をなぎ倒し、形を円形に整えていく。あらよっと。ミステリーサクールの出来上がり。額の汗を拭う。何もせず年金を貰っている二人にとって、この仕事は世の中へのサービスのつもりだった。 |  | 
                
                  |  | 「前代未聞」「グレイの仕業だ」…新聞が騒ぎ始めていた。専門家は「バイオロジー的に説明不可能な現象」と首を振っていた。FBIの元秘密エージェントは「政府の陰謀」と告発を開始。爆笑だった。老人二人は次々新作を繰り出していく。エッフェル塔に男性器。田舎村にTV局と観光客が押し寄せてきた… |  | 
                
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                  |  | 【講評】 |  | 
                
                  |  | 99年のミジオ氏はSFからビジネス小説まで多様化し軸のブレた印象があったのですが、00年は軌道修正しノワール作品に専念していきました。力みすぎた印象もある『落下物注意』と同年、バレンヌ社の高齢者向けノワール叢書から本作を公刊。心配していた愛好家たちの懸念を吹き飛ばす快作です。元々「高齢者向けのシルバー叢書を作ろう」、このお馬鹿さんコレクションを提案したメンバーの中にミジオ氏も混ざっていたわけで、潔く責任を取ったことになりますね。 |  | 
                
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                  |  | 【最終更新】 2009-06-16 |  |