|
|
|
〔ル・ソヴィエト 4〕
魔法使いベルリン |
コロネル・ドゥルッティ著 |
|
〔初版〕 1997年
ガリマール社(パリ)
叢書 セリ・ノワール 2470番 |
|
Berlin l'enchanteur (Le Soviet 4) / Colonel Durruti
-Paris: Editions Gallimard.
-(Série noire; 2470).
-18 × 11cm. -1997. |
|
|
|
|
|
統合を果たした新ドイツの首都でル・ソヴィエトが暗躍を始めていた。通りの中央で工夫たちがベルリンの壁の再建を始めていた。「『薄紫』という映画の撮影に使うそうでさぁ」 |
ベルリン警察のクライン警視が苦い顔をしていた。壁に埋められている3人の男が発見されている。頭と手足をコンクリートから突き出して助けを求めていた。コンクリ−トを崩して助け出そうとしたが…「駄目です。罠になってます」。 |
既に2人が死亡。事件はTVで大きく取り上げられていた。クライン警視はフランスに連絡をいれパリ市警のルフェーヴルの協力を仰ぐ。独仏の協力でテロリスト網の封じこめにかかる。 |
犯行声明を送ったFAXを特定(ル・ソヴィエトとは全く関係ない大学教授宅からFAXされていたが)。目撃者の情報でル・ソヴィエトのメンバーの隠れ場所を発見。ヘルムシュテッター通りの銃撃戦で警官2人とテロリスト1人が死亡する… |
ル・ソヴィエト連作の第4部。話の骨格は第1部の『卑怯な輩は殺してしまえ』と同じで目新しさはないのですが、舞台を国外に設定したのが上手く効いています。細かな時事ネタ(クルド問題、ネオナチ・・・)の使い方も面白いのではないかと思います。 |
|
|