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Nera / Editions Albiana

ネラ
　〔2004 - 〕

アルビアナ社（アジャクシオ）

地方主義、コルシカ・ミステリ

【概説】

　コルシカ島アジャクシオに拠点を置くアルビアナが始動させたミステリー／ノワール系の小説コレクション。監修中心となっているのはベルナール・ビアンカレリ氏。９０年代にメディトリアル社が「ミステリ」という叢書を作っていますので、それに次ぐコルシカ史上２番目のミステリ専門叢書という位置付けになります。００年代中盤からコルシカ島、地中海を舞台にした犯罪小説が隆盛を見せていくのですが、その発信源として重要な役割を果たしていきます。

【諸データ】

【１９９８年】
アルビアナ社に着任したベルナール・ビアンカレリがミステリ叢書創設を構想するも、競争相手のメディトリアル社に先んじられたため企画を放棄する。

【２００４年５月】
『死への誘い』（ジャン=マリ・コミティ著）で叢書ネラを立ち上げる。元々コルシカ語で書かれた作品の仏語訳なのですが原題は日本語の『サヨナラ（Saïonara）』でした。

【２００５年冬？】
情報サイト「ノワール・コム・ポラール」に叢書ネラを扱ったインタビュー特集のPDFが掲載される。２００５年８月に３冊の小説が発表されており、それを受けて作成された内容になっています。監修者、作家のインタビュー、初期作品書評をまとめた貴重な資料となりました。

【２００６年】
ジャン=ピエール・サンティニが自身の出版社「フィオール・ディ・カルタ」を創設。ネラからは離脱した形となっています…と思ったら別名擬（アンドリア・コスタ）で寄稿してますね。

【２００７年７月６～８日】
アジャクシオでコルシカ島＆地中海ミステリ・フェスが開催される。ザンポニ、モンドローニ、ダニエル・ピアニなど、コルシカ島に縁のあるノワール作家をはじめ、ラマルティエ、ドミナティ、サンティーニといったネラ所属の作家が参加しています。

【作品】

『死への誘い』ジャン=マリ・コミティ著	『桜』アレキサンドル・ドミナティ著	『コルシカ・アンダーグラウンド』　ジャン=ピエール・サンティニ著

Invitation au trèpas / Jean-Marie Comiti [2004]	Le Cerisier / Alexandre Dominati [2004]	Corsica Clandestina / Jean-Pierre Santini [2004]

『墓堀人』ジャン=ピエール・ラマルティエ著	『ジレンマ』ピエール・レピディ著	『狼』アレキサンドル・ドミナティ著

Les Fossoyeurs / Jean-Pierre Larminier [2005]	Dilemme / Pierre Lepidi [2005]	Le Loup / Alexandre Dominati [2005]

『島唄』ジャン=ピエール・サンティニ著	『羊飼い』ジャン=ピエール・ラマルティエ著	『平和と救い』ポール・ミレリリ著

Isula Blues / Jean-Pierre Santini [2005]	Les Bergers / Jean-Pierre Larminier [2006]	Pace è Salute ! / Paul Milleliri [2006]

『ニム』ジャン=ピエール・サンティニ著	『うたかたの冬』オクバ・ケンタロウ著	『マルメゾン』ポール・ミレリリ著

Nimu / Jean-Pierre Santini [2006]	Évanescence de l'hiver / Kentaro Okuba [2006]	Malmaison / Paul Milleliri [2007]

『闇に潜る』(短編集) オクバ・ケンタロウ著	『雌猛禽』エリアヌ・オベール =コロンバーニ著	『レッドカード』ポール・ミレリリ著

Petit plongeoir vers l'abîme / Kentaro Okuba [2008]	La Buse / Eliane Aubert-Colombani [2008]	Carton Rouge / Paul Milleliri [2008]

『聖者と死者』ジャン=ルイ・トゥルネ著	『輝ける小道』アンドリア・コスタ著	『真南』ダニエール・ピアニ著

Les Saints et les morts / Jean-Louis Tourné [2008]	Le Sentier lumineux / Andria Costa [2008]	Plein Sud / Danièle Piani [2008]