Collection Arcanes - Jean Meckert / Joëlle Losfeld

ジャン・メケール選集
 〔2005 - 〕

ジョエル・ロスフェルド社
     ジャン・アミラ、プロレタリア文学
映画ノヴェリゼーション、地方主義

【概説】
セリ・ノワールを創始期から支え、その理想、孤独と深さによって現在まで多くの信奉者を生み出しているジャン・アミラが本名のメケール名義で残した初期作品(ほぼ全て絶版)を再刊していくプロジェクト。一冊だけ生前未公刊の小説も含まれています。  
版元ジョエル・ロスフェルド社はノワール作家が純文学寄りの転進を見せた原稿を多く扱ってきた経緯があり(ミシェル・カン、バティスティ、モルジエーヴ、ベルナール・マティユ)、文芸-ノワールの接点としてノワール愛好家からも信頼を得ている出版社です。E=ディット社でアンドレ・エレナ作品の再刊を行ってきたエルヴェ・ドゥルゥーシュ、専門誌「上海特急」を創設・運営しているステファニー・ドゥレストレの二人が監修に携わっています。

【諸データ】
【2005年】
 メケール没後10年に当たるこの年、パドカレ地方議会と「現在の怒り」が共同主催する形で「ジャン・アミラ/メケール文学賞」が創設されています。社会批判の視点を組みこんだ大衆文学作品に授与されるもので、07年にはモーリス・アティアの『アルジェという名の黒女』が受賞しています。
 
【2005年】
 ジョエル・ロスフェルド社からシリーズ第一弾となる『銃を手に進む』が公刊される。生前非公開。大戦中に従軍した際の記録を元に書かれた習作期の戦争小説。主人公の惨めな国賊/非国民ぶりが既にアミラらしさを漂わせています。
【2007年】
 『リュールの悲劇』再刊。実際にリュールで発生した旅行者家族の虐殺事件を扱ったルポルタージュ作品。後にアミラ名義で発表された『反抗刑事』元ネタとなった一作ですが、現在の視点からすると本作の方が遥かにミステリーらしい筆致で書かれています。
【2008年】
 『裁きは終りぬ』、『われわれはみな殺人者』再刊。メケールのオリジナル作品ではなくアンドレ・カイエット映画のノヴェリゼーションとなっています。

【作品】
『銃を手に進む』
ジャン・メケール著
『僕という怪物』
ジャン・メケール著
『ハンマーの男』
ジャン・メケール著
La Marche au canon / Jean Meckert [2005] Je suis un monstre / Jean Meckert [2005] L'homme au marteau / Jean Meckert [2006]

『リュールの悲劇』
ジャン・メケール著
『裁きは終りぬ』
ジャン・メケール著
『われらはみな殺人者』
ジャン・メケール著
La Tragédie de Lurs / Jean Meckert [2007] Justice est faite / Jean Meckert [2008] Nous sommes tous des assassins / Jean Meckert [2008]

 

【最終更新】 2009-06-09
Photo : "Voici le temps des assassins" / Julien Duvivier, 1955
] Noirs [ - フランスのもう一つの文学 by Luj, 2008 - 2010

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