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夢見がち日常 − 旧・小説投稿所A

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夢見がち日常
− 地獄への片道切符 −
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[危険だ。下がってろ]

言われなくても下がるぞ。

「ドラゴンだろうと関係あるかぁ!殺っちまえっ!」

そう叫んだ獣人達を氷の様な眼で一瞥すると、片手を前に出して、

[何故、我がお前らと戦わなくてはいけないのだ?]

そう言い、何かを呟く。
そして、

パキパキパキィッ!

さっきとまったく同じ音。
何が起こったのか、獣人達は動かない。
…あぁ、動けないのか。

俺の視界には、

[ちょうど腹が減ったのでな……。…昼飯にするか]

と、わざと向こうに聞こえるように言うティアルと、足を凍らされた獣人達が見えた。

ティアルは、一番近くにいた奴に近付き、

ベロォ…

少しだけ舐めた。

「ヒッ!」

[やはり、ラムネの方が美味いな]

悲鳴を上げた獣人と、嬉しく無い事を言うティアル。

(…もう大分関係無くなってきたなぁ。もう帰りてぇよ)

一人孤独にそう思った。
その間にも、ティアルは一人ずつ味見をしていく。

[ラムネより美味い奴はいなかったか…]

残念そうに呟き、最初に味見した奴に近付き、

[だが、喉越しは良さそうだな♪]

ヒョイッ…

嬉しそうに呟き、菓子でもつまむように掴み、

バクン!

口の中に入れた。
そして、あまり時間をかけずに、さっさと呑み込んだ。

ゴクン…

やっぱ、人間のより呑み込む音が大きい。

ティアルは、満足げに喉にできた膨らみを見ていた。
そして、

[ゲフッ……。まあまあだな]

ゲップと共に感想を言った。
更に、次に味見した奴に近付き、

[安心しろ。全員食ってやるからな♪]

それって、安心できるのか?
…ま、いっか。

結局、ティアルは、残りの奴等も食べた。

[…やはり、我は量より質だな]

そんな事を言っているティアルに、俺は、

「ありがとな。助けてくれて」

かなり照れくさかったが、それだけ言った。

[…言っただろ。お前は我のペットだと。ペットを助けない飼い主がどこにいる?]

ティアルは、そう言った。
そして、何かを思い付いたのか、

[まぁ、素直に礼が言えたのは褒めてやるぞ。ご褒美だ。…楽しめよ]

ガシッ…

そう言われ、俺は掴まれた。
まさか、食われる?
そう思ったが、違った。

ボスッ…

ティアルは、俺を腹の上に落とした。
そして、そのまま、腹に押し付けた。

「うわっ!」

柔らかい腹は、けっこう気持ち良かった。
しかも、窒息しないように、気を配っていてくれた。

ゴポッ…。ゴポポッ……。

そんな音がしていたが、気にしなかった。


消化描写に入りますか?最後の音。
教えて下さい。

今更ですが、ティアルの名前は、
シレスティアル(天国の青)から取りました。
綴りは分かりません。すみません。
ぷよやってる人なら、何から取ってるか、分かりますよね?
<2012/12/06 21:14 ラムネ>
消しゴム
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