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ナナイロキセキ − 旧・小説投稿所A

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ナナイロキセキ
− ずっと…。ずっと…。離さないでね…。 −
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パニシュ目線になります。


ゴオォォォォ…

またあの音。
立ち止まり、後ろを見ると、先程の蒼い影の正体だと思われる、リオレウス亜種が、こちらに向かって飛んできた。

何故戻ってきた?
そう思った瞬間に、猛烈な風に襲われる。
どうやら、急制動をかけたらしい。
吹き飛ばされなかったが、かなり強かった。

【お前……。何のつもりだ……?】

抑えきれぬ怒りを含め、そいつに尋ねる。

【争いに来たわけでは無い。……さっきは、すまなかった】

そう言ったそいつの背中から、小さな人影が滑り降りてきた。

間違い無く、エシアだった。

「パニシュ!」

そう叫びながら、駆け寄ってきて、いつものように抱き付かれた。

【大丈夫か?怪我は無いか?】
「大丈夫!歌を歌ったら、優しくしてくれたよ!」

怪我が無いなら、まぁ、許してやるか…。

【もう、二度とするなよ】

そう釘を刺して、水に流す。
すると、エシアが、唐突に話し出した。

「…あのね、パニシュ。カニバスに歌ってる時に思ったんだ。…私の歌で、みんなの悲しい想いを消せるのなら、それをやりたいって。……いいよね?」

…たまに思うが、この少女は真っ直ぐで、眩しく見える。
正直、少し驚いた。

【…素晴らしいと思うが、無理はしないでくれ】

実は、私もエシアの歌を聴いてみたかった。
だから、これから聴けると思うと、嬉しかった。

【ならば、我が噂を流しておこう。…先程のお詫びだ】

そう言うと、カニバスは飛んでいった。
すると、エシアが私の腕に抱き付いてきた。

「…パニシュから離れた時、すごく怖かったよ…。…だから、ずっと、離さないで…」

弱々しく喋るエシア
どうやら相当参っているようだ。

【安心してくれ。ずっと一緒だ】

本心を口にする。
すると、エシアの眼に、輝きが戻ってきた。
それを見て、一安心し、

【それじゃ、帰るか】
「うん!」

エシアを背中に乗せ、寝床へと帰った。


前回、曲名が出ていないのは、
1,歌詞使ったらまずいかな〜、と思ったのと、
2,自分が元気になれる曲を聴きながら読んでほしい!
という思いからでした。

モデルは、『ハッ●ーシン●サイ●』
です。
<2012/12/05 20:48 ラムネ>
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