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ナナイロキセキ − 旧・小説投稿所A

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ナナイロキセキ
− 古代の力 −
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私の横を通り過ぎたアリアに、弾や矢が襲いかかる。
しかし、

パキン!
カキン!カキン!

彼女の周りが凍り、壁になって彼女を守った。
その壁は、その後も残り、彼女を守り続けた。
その間、彼女は地面に右手を置き、何かを呟いている。
何をするのかと興味を引かれ、見ていると頭の中に声が響く。

(…逃げて。危ない)

詳しく説明して欲しかったが、言う通りに逃げる。
かなり離れて、もういいかと思い、後ろを見ると、

ブォォォン……

地面に、複雑な模様が現れた。
よく見ると、文字の様な物と、幾何学模様で構成され、陣の様に見えた。
そして、何故か白く輝いていた。
これは何かと考えていると、一瞬力強く輝いた。
その瞬間。

バァァァァァン!

物凄い轟音。
驚き、後ろを見ると、

【…嘘……だろ………】

さっきの陣から、巨大な雷が噴き出していた。
ここまで逃げるのに、さほど時間はかからなかった。
が、250mはあるだろう。

…つまり、500mが雷の餌食か……。
これなら残ったハンター達もひとたまりも無いだろう。
そのこの世の物とは思えない光景は、その後しばらくして終わった。


「あ〜。久々に暴れたから疲れたよ」

そう言いながら歩いて来るのはまだアリアだった。

【さっきの翼…。どう言う事だ】

歌っていたエシアには、翼が生えていた。
それが何なのか、とても気になっていた。

「う〜ん。推測で悪いけど、多分、
ボクの魔力と、この子の歌の不思議な力が合わさった時だけ…、
…この子は人を超え、端的に言えば『神』になる。
正確には、『神』と同等の力を持つ…かな?」
「でも、私は変わらないよ!ずっとパニシュといるからね!」

アリアの言葉の後、主導権を返されたエシアは、笑顔でそう言ってくれた。

【そうか…。ありがとう】

そう言い、こっちから寄り添う。

その幸せな時間は、一人の男の声によって断ち切られた。

「何故だ……。何故生きているんだ!」

さっきの雷をどう避けたのかは不明だが、科学者は生きていた。
そして、そう叫びながら、落ちていた双剣を拾い、こちらに向かってくる。
が、所詮素人。
遅く、似たような太刀筋しか描かないため、避けやすく、隙も大きい。
その隙に、前肢で男の手を叩く。
双剣を弾かれ、対抗する術を失った男を押さえつけ、エシアに言う。

【こいつ、食っていいか?】

エシアが否定する筈無かった。


気付いたら、初投稿から一ヶ月!

前より、文章力上がってますかね?
<2012/12/10 17:31 ラムネ>
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