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友との出会い、そして裏切り − 旧・小説投稿所A

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友との出会い、そして裏切り
− 運迷 −
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太陽はとうに昇りきり
じりじりと大地を照らし焦がしていく

先程崩れ削られた岩壁の直下には金色がかかった大きい陽が差し込み、そこら一帯を静かに少しずつ暖めている
……その光の中
少女は目が覚めた

ーーーーーーーーーーーーーーここは……?

ゆっくりと体を起こして 辺りを見渡す

(私…崖から落ちて……) ふと確かめるように岩山の上を見つめる
……まるでネズミ返しのごとく崖は抉られていて
やはり周りには自分の体の数倍はある岩岩が転がっていた
(……やっぱりあそこから落ちたんだ…)

目線を元に戻そうとすると「っ!……」
腕にぴりっと痛みが走る バッと自分の目の前に左腕を突きだして見てみる
「……増えてる」
また鱗のような黒く硬いものが皮膚を侵食し広がっていた

サアァァ…
そっと木々が揺れ
そよ風が吹く
さっと頭を上げ森の方に向き直る

少女はあっと声を上げた 昨日まで風がごうごう唸り日の光を通さなかった不気味な森が今、輝かしい陽に心を許し、木々の僅かな間にも入り込ませ光の柱を成している
…昨日は夜、今日は真昼
生々しい雰囲気はがらりと変わっていた
空気もまた透き通り
白い霧のようなもや一つも映し出さない

(小さい一点の光が森の向こうから光っていた)


少女の目には光が映っていたのか、傷の痛みも気にせず森の中へと歩き出した



ー“光”は人には見えず









ーーーーーーーーーーーーーーバサッ…
白竜は狩りを済ませ
洞窟に戻ってきたようだ 鍵爪に威勢の良い人の仔
一人引っ掛けて
その顔にはささやかな喜びが漏れていた

ーー最近は食盛りの秋だというのに極端に動物が少ない
これには当の村人達が影響していた
また欲が出たのか毛皮や薬目当てに森の中に棲んでいた鹿、熊やら何やらを片っ端から獲っていたのだ

それで獲物は少なくなり 仕方無く村を襲っていた
だがそれで竜はついでにと覚えてしまったのが人の味であった
竜が思っていたよりも遥かに美味なものだった

また獲物さながらのその…………おっと話に戻ろう

竜は掴んでいる獲物をジッと睨むと洞窟の奥へと入っていった
……確かに崩れた跡はあったが、食事に夢中だったのか昨夜の娘のことなどとうに忘れていたようだった


「うう……ひくっ」
光が僅かにしか届かない中例えようもない恐怖で子供の顔は溢れ出た涙でふやけてしまっている

まだ子供の瞳からは悲しみ、恐怖、色々な畏怖の感情が入り混じった塩辛い大粒の雫が溢れている

その頬にピトッ…と生暖かいものが…子は泣くのを止め上を見上げた
ポタポタッと生々しい音を立て頭に垂れているモノ 竜の口は開きかけ牙と牙の間に半透明な液体の糸を引き納めきれないその涎が垂れているのだ
光の少なさで子供には竜の輪郭しか見えなかったが、子の断末魔を響かせるには充分だった

「嫌だああああっ!!!!」

子供は必死にもがいた
それをぐっ…と握り締めるとまた動かなくなった
血のように赤く細い眼孔がじいっと睨んでいた




うーんとやっと更新できました

模試やら新人大会やら山やら登山やら何やらあって時間がない……(汗)

勿論不定期更新になります
すいませんm(__)m
それでも読んでくださった方有難うございます(´∀`)

あと、分かりにくかったらまじすいませんャ
<2012/10/26 21:29 イオン>
消しゴム
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