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友との出会い、そして裏切り − 旧・小説投稿所A

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友との出会い、そして裏切り
− ほんのひととき −
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ーーうわあぁぁ!

手にすっかり納まっている小さい獲物が洞窟に響く程の叫び声が絶えることなく彼女の耳に響く

「うるさい…


握っている手を緩め
体を少し剥き出しにして その無防備な身体を足から胴にかけてゆっくりと舐め上げる

ベロォ……
ネラアァ〜… ネチョ…
ネチョ…


生温い唾液を纏った肉塊が荒っぽく赤い血色の肌を舐め上げる

叫びは徐々に薄れ…ひ ひひ と、こそばゆいのか怖いのか分からないような小さく震えた声に変わる

ふと舌を首筋で止めて離す舌先から太い涎の糸が垂れている
その先端をぺチャリと顔に押し付けてみる

数秒もしない内に手足をばたばたさせ
一匹の蟻のようにもがく

「んんんー!!ンンー…

必死に小さく頼りない手のひらででこぼこした舌を押すが、涎がぬめついて手が滑ってしまい顔から剥がす所か押さえつける力は増していく

「ンンー!!ン……」

これ以上続けたら窒息してしまう…そう判断すると張りを緩めて隙間を作った

ヒー……ヒー……

少しスペースが空いて息が出来るようになる
しかし唾液の膜が口元に貼り付いて思うように息が出来ない。いーの形にしてやっとのことで少し呼吸できるくらいだ

静かに舌を離し口内に納め口をあんぐりと開けて濡れた獲物を

バクッ…

さっとしまいこんだ

子供は叫ばなかった
底知れぬ恐怖…というものもあるかもしれないが
顔全体に何重にも粘液の層が張り付き
視界は汚染された白に染まっていた


べちゃっ!

口の中の白っぽい大きな水溜まりに小さい躯が沈む
起き上がり空気を吸い込もうとする

ぐぐっ……
ゲホッ…ゲホゲホ……

間違って口一杯に唾液を含み飲んでしまう
喉は詰まりむせ返るような嘔吐感が湧き咳き込む

慌ててまた呼吸する

たっぷり唾液が染み込んだ生温い淀んだ生臭い空気…竜の息を吸い込み

また咳き込み
身体ごと舌にたおれこみうずまってしまう

舌をぐるぐると巻き込み躯を包み込み一気に締め付け味を搾り取る

「あっあっあっ」

全身を四方八方から強く圧迫していく
圧倒的な縛りに子供は あっ とか細く連呼する


ぎゅううぅぅ…

ーー美味しい……

子供の肌から脂が滲み出て唾液に溶け込み舌を通して伝わってくる、人間独特の旨味

ジューシーな味わいを堪能していると……段々噛みたくなってくる

するする舌を伸ばし牙の近くに唾液まみれのソレを運ぶ

息はあるようだが抵抗する体力はもう残っていないようだ

そうっとからだを白い三角形の間に挟み込み
その先端でぐっと押さえ込む

「あぁあ…」


ーー柔らかい……

歯触りが良くマシュマロのようで
肉に食い込む程の力は加えていないが普段食うおとなと比べ柔らかさは段違いだ
牙を下げる度に獲物から微かに喘ぎ声が漏れる
声につられて甘噛みを続けてしまう

ーー十何回か噛み続けた後牙から噛み跡だらけの子供を再び舌に優しく乗せて喉の奥へと押し込んで


ぐ…ぐぐ…ごくん♪

時間をかけ呑み込んだ

すらりとしていた喉に丸く膨らみができ、滑らかにてらてら輝く鱗のない皮膚が蠢いて伸縮し静かに落としていく

竜はそれを満足そうに微笑みかけて見つめていた


「ごちそうさま…♪」









ーーーーーーーーーーーーーーーほどなくして

少女は森の中を素足で地面を泥を蹴って走っている

はあっ…はあっはあっ!!

息を切らして走る

転び起きて走る

村を想って走る

走る、はしる、突っ走る!!
「………………あっ!」
光に近づきその向こうには木々が広がって開けた緑が見える
森の中の暗い緑じゃない
村の外の明るいみどりいろが見える
木々の境目を駆け抜けて

……外だ!

はあっ…はあ!

「出た……!」

空は少女に
太陽を見せて彼女の心を安心させた

少女の目には
村が映っていた


ひっさしぶりに更新したあー!!

捕食表現には力を入れながらも中々情景描写は難しいと思う今日この頃

因みに「反転」の方はこれが完結しないと多分更新しませんwてか出来ませんww 同時進行は苦手ww

じゃなんで1話書いたのかというのは気分的にですw
新人大会も終わりましたがクライミング大会が残ってたwww(-o-;)


読んでくれたなら有難うございます!(^O^)
<2012/11/09 22:53 イオン>
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