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友との出会い、そして裏切り − 旧・小説投稿所A

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友との出会い、そして裏切り
− 滑落 −
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ヒュウウウ………

「……うーん…?」

冬一番のひんやりと冷たい風が吹き込んできて、布から出ている脚が冷やされ、それに反応したのか少女の目がぱっちりと開いた

竜は何処かに出掛けているのか少女一人ぽつんと洞窟に取り残されていた

少女は突然の状況の変化に暫し戸惑っていた

……思い出せない

地面がごつごつしてて、妙に薄暗い……
森の中で倒れていた筈なのに……
いや森だったし暗いのは当たり前だけど……周りを見回してみても黄色や赤色に色づいた枯葉…いや草一本も見当たらない
ただ目に映るのは
白っぽい灰色に染まった壁だけ
それに……この焚き火の跡も……

「…………」

…もしかしたら
……誰かがここまで私を……

色々周りを観察しながら
ずっと考え込んでいる内に少女の頭の中に
ふとそんな考えが浮かんだ

その後も暫く少女はそのままそこに座り込んでいたが…
スクッ…と立ち上がり出口の方を向いた

…まあ考えても仕方ないや
村に帰ろう!

ビュウウウ…!
また冷風が吹き込んできた
「…うっ……!」
容赦無く少女にも風は勢い良く吹きつけてくる
大人なら我慢という手段があるだろうが、まだ幼い子供には一溜まりもない寒さであった

……ましてや、まともな服さえ着ていない薄いボロ切れを羽織っただけの少女にとっては、耐え難い試練のようなものであった


真っ暗闇にただ一点に輝く光を目指しながら、小さい二本足を必死に動かし歩いていく

視界が揺れ動く度、光は大きくなっていく

ーー外だ!

洞窟を出たすぐ少女は立ち止まった

「…あ…きれい…」

……まだ日の出前なのか、空こそ明るくなっていたが太陽はまだ昇りきっていなかった
遠くに青々とした山地が広がりその間からゆっくりと顔を出し、そこから光が溢れ出さんばかりになっていた
村の人々には日常的な当たり前の光景だったが
あまり朝早く外に出る機会のなかった彼女にとっては滅多に見れない貴重な光景であり幻想的でもあった

少女はまた暫くその光景に見とれて自分でも気づかないくらいに前へと歩みを進めていた

…見ればあるところだけ妙に岩山からでっぱていて今にも崩れそうな箇所がある
良く見れば分かる所なのだが少女は日の出の様子を一心に見つめており全く気づかない

あっという間に崖の先端まで到達してしまう
足の爪先が外側に出ている
…ガラッ…ズザザザ…
……不穏にも足元の崖から一つ二つ石の塊が落ちていった

「あっ…」
音に気づいたのか慌てて後退りして足踏みをしてしまう

ピキッ…ガッシャアアン!途端に足元が割れ始め
足場は一気に崩れ落ち
状況を全く理解出来ないまま
「ひゃっ!…………」

バランスを崩した衝動でズルッとそのまま崖に出来た急斜面を滑っていってしまう
ズザザザッ………!
……斜面が途中で途切れぽーんと体は宙に舞ってしまい……

「いやあぁぁ……

あまりにも遅すぎる悲鳴は響かないまま
崩れ行く瓦礫と一緒に
彼女自身、崖の下へと消えていった…




うーん…進まない…
(汗)ャ
最後なんか無理矢理になってもうたw
分かりにくかったらすいません(-_-)
読んでくださった方有り難うございますw(^-^;)
<2012/10/15 23:14 イオン>
消しゴム
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