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大胆合コン【リク】 − 旧・小説投稿所A

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大胆合コン【リク】

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俺はモノズの時から少し変わっていた。
普通モノズ、ジヘッド、サザンドラの種は凶暴且つ残虐。
だが俺は比較的おとなしい方だった。
おとなしすぎた。
消極的な上に素直になれないというなんとも不器用な性格。
しかし俺の中に深く入っている種族の本能が不器用に抑えられなくなる。
きょうぼうポケモンと言う異名を肯定した瞬間でもある。
そして今。
俺の細い糸はビンビンに伸びきり、今にも切れそうに、しかし保っていた。
柔らかな、青緑の肌を電灯に反射し輝くピンクのそれを背中から首筋にかけて線を描く。
「ふ…んっ…」
ぞわぞわと寒気と生暖かさが全身に伝わり震える。
ああ、なんて美味く、美しい肌だ。
俺はモノズの頃、まだ孤児院の頃、本能が剥き出し、リオルを襲ったことがある。
これほど興奮したものはなかった、本能のままに彼をむしゃぶり尽くしたろう。
また、それが連想される。
いけない。だが、だが―――。
俺の糸が情けなくプツッと音を鳴らした。





ジュ、チュグ…ヌチュ……

「や、やめて…サザ…んっ……僕美味しくな……ひあっ」
僕の言うことを聞く耳持たずのように。
ただひたすら彼の舌は僕の体を粘着質に濡らしていく。
顔なんか耳も飾りまで奇怪な音を立てて味わっている。
たしかになんでもいいっていったけど、こんなっ…。
不快に思いつつも上手くうねり彼の体を濡らすそれは自然と声が漏れてしまう。
両足を捕らえられている彼は必死に口を小さな手で塞ぐ。
なんだろう、すごく気持ち悪いのに、体が熱くて。
前にもこんなことがあった気が…。
彼の体は唾液に濡れに濡れ、タイル床にボタボタと重苦しく滴る。
熱い顔に手を当てながら、呼吸を整える。
しかし―――。
ピンクの舌が彼の行動を遮るように右腕を捕らえる。
そして今や止まることを知らぬ唾液の原点がグチャア、と音を立て広がる。
滴る無数の不透明の柱がリオルの顔に体に降り注ぐ。
赤黒い闇が奥に続き。
彼は小刻みに震えながらその光景を目の当たりにした。
その目は恐怖に見開かれている。
「えっ…ちょ……サザンドラく―――」

バォグ…ジュル……

視界は赤黒い闇に染まり。
獲物の一口目を頂いたサザンドラの口からはドバアと唾液が流れ出る。
彼を待ち受けていたのは唾液の池だった。

ジュブン……ジャブゥ…グチュチュ

「んえっや、だべぎがばいっばぁ……ゲボッ」

大量の粘着質な唾液が一気に小さな口の中に流れ込み、溺れた人ように咳き込む。
生温かく、口の中に貼り付くそれは最悪そのもの。
吐き出そうにも舌がまるで唾液を押し込むかのようにかき混ぜていく。
さらに信じられない感覚を覚える。
「んうっ!?」
両足を捕らえていた手が『舌を伸ばし僕の足に絡み付いてきた』のだ。
サザンドラの手は元々頭部だったものが腕に変化したその名残に口のような形をしている。
腕には食道の名残があり、舐めることはもちろん食べることだってできる。
本体の頭部より遥かに小さく長細い舌が僕の足を這う。
その感覚に僕の足は痙攣しつつあった。
「ふーっ…ううっん、ふぅ…///」
上手くしゃべれない代わりに羞恥のうめき声が漏れる。
これは本当にうめき声なのか、認めたくない。
全身に駆ける寒気が快感でたまらないことを必死で隠した。
と、そのとき。

ガチャリ

ドアノブを回し開ける音。
誰か入って。来た。
「おーい『大』はでたか…………」
最悪だ。
バンギラスのジョークが途切れる。
そりゃそうだ。
今まさに本能のまま襲うにサザンドラに食われかかっているリオルがいるのだから。
親友が親友を食らっているのだから。






<2012/09/27 21:18 ねじゅみ>消しゴム
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