Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!

大胆合コン【リク】 − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP
大胆合コン【リク】

|<< < 5 / 6 >>|

バンギラスがサザンドラに一発叩き、とりあえずその場は強制的に引っくるめられた。
バンギラスが念のために持参していたタオルを僕に渡し、体を拭くように言う。
そしてサザンドラの顔にもタオルが叩きつけられ、床にたまる唾液溜まりを拭くように言った。
バンギラスも手伝い、ベトベトの三枚のタオルを洗うと、ビニール袋にいれた。
そこで初めてバンギラスがため息をつき、サザンドラに耳打ちをする。
「あのな、なんでああなってたかは聞かないけどよ。場所を考えろよ、トイレだぞトイレ」
「…………」
グサリグサリと突き刺さる彼の言葉に首を重く落とす。
しかし、いや、うぅむ。
反論の言葉を探そうにも結果は見えてしまっていた。
「ま、後でゆっくり聞かせてもらおうか?」
ポンとサザンドラの肩を叩くバンギラスにリオルがあわあわと両手を振る。
「そ、そんなことをしなくても大丈夫ですよ、僕気にしてないので…」
「大丈夫大丈夫、尋問するわけじゃないからw」
リオルの方をニカッと笑うと、サザンドラに腕を通したままトイレから出ていった。
バンギラスの意味深な最後の言葉に首を傾げながら、リオルもその後に続いた。




トイレから出た後、バンギラスが「『大』だったんだってさ」と、らしいフォローをし、丸く収まった。
何事もなかったかのように喫茶店に向かい、彼女達の進めたカフェラテとスコーンとクッキーを美味しく頂いていく。
そして今度は女性陣がトイレに行き。
化粧の荒れと肌を気にしながらトイレの鏡でガールズトークをしていた。
「ねーミロねえ様あ」
「なあにハブちゃん」
「あの三人の中で気に入った子いた?」
睫毛を整えながらうーんと首を傾げる。
「バンギラス君は誰からにも好かれるムードメーカーのタイプよね、バイトの時でも若いのに積極的。普通のいい子ね。」
「じゃあバンギラス君ですかあ?」
陽気に且つニヤニヤしながらハブネークがすり寄る。
「あの子はもっといい子がいるわ、パスね」
「あら、ミロねえ様意外と消極的?」
頭をすりすりとさせるハブネークに赤い飾り手で包む。
「そういうわけじゃないのよ、まああの子を傷つけるような子なら……」
言葉が途切れたにしたがって、野性的な白い歯がチラチラ覗く。
歯を繋げる無数の細い柱が彼女の本能を示し奏でた。
その眼も穏やかで落ち着いたものでなく、ギラギラと光らせそれを睨み殺さんとばかりに。
身震いをしたハブネークは手のない代わりに尾を上げ、ひええ怖いっとお手上げ。
またミロカロスは穏やかな顔に戻るとニコリと笑う。
「ハブちゃんはどうなの?随分とリオル君にくっついてたじゃない?」
自分の話をそらすように、ハブネークに問いかける。
ハブネークはえへへと笑うと少し照れながら言った。
「リオル君は…マスコットって感じ。なんか…可愛いんですよホントに食べちゃいたいくらい!」
「ハブちゃん、レディがみっともないわよ?」
クスリと笑うミロカロスにハブネークはハッとする。
口紅が綺麗に塗られた唇に、数滴の唾液が溢れ出ていた。
ボッと顔を真っ赤にすると綺麗なハンカチで慎重に拭う。
「ごっごめんなさい、つい……ってミロねえ様…」
「その気持ちすごくよくわかるわ、彼は玩具売り場にいても絶対にわからない、いや、うっかり買ってお皿に乗せて毎日遊んであg」
「ミロねえ様怖い恥ずかしい落ち着いて!」
ハブネークより絶え間なく唾液を垂らし、恐ろしい禁断妄想をするミロカロスに尾を巻いてガクガクと揺らす。
「ハッ…ごめんなさいね取り乱したわ」
「ある意味ミロねえ様を知れて嬉しいですよぉ」
そしてこれを点に打ち、しばらく沈黙が続く。
沈黙を破ったのはミロカロスだった。
「で、結局ハブちゃんの気になる子は?」
ハブネークが恥ずかしそうに顔を伏せる。
やっぱりミロねえ様には嘘はつけないなあ。
「…サザンドラ君が、ちょっと…///」
「どうして?」
「彼…最初に会ったときから沈んでて。軽薄だし根暗だし、ホントにほっとけない子だったけど、裏ではとても努力家だったり、とても優しい一面があるの。だから…///」
ほう、と息を漏らすとさらに体を縮こませる。
そんなハブネークをミロカロスは優しく抱いた。
「頑張ってね♪」
ポンポンと優しく叩くとコクコクと顔を埋めながらうなずいた。




「いや〜女性のトイレは長いなあ、な、サザンドラw」
たったさっきリオルが好きなドリンクを頼みに行き、今席に座るのはバンギラスとサザンドラだった。
サザンドラがトイレという単語のたび肩を落とす。
「……ああ」
「なんだよ、まだきにしてるのか〜?」
バンギラスが図々しくサザンドラの肩に腕を通しくっつく。
気にするに決まっているだろう。
「…なあ」
バンギラスの表情が豹変する。
普段へらへらと笑った顔は今はなく、ひどく冷静で、真面目に怖い。
まさにバンギラスの顔。
「なんだ」
バンギラスは一息つくと、口を開いた。

「リオル、どんな味だった?」


「…は?」


長いなあ今回w


皆で思えば皆でたのし、ヌヒヒッww
<2012/10/01 22:35 ねじゅみ>
消しゴム
|<< < 5 / 6 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b