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VD − 旧・小説投稿所A
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VD
− 6 - 居候 −
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・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピピッ・・・ピピッ・・・ピピッ・・・ピピッ・・・

毎朝聞こえる、あの忌々しい音が耳に入って来た。
放っておけばどんどんやかましくなるので、僕は手を伸ばし、時計のアラームを止めた。
本音を言えばもっと寝ていたいが、学校があるのでそうもいかない。
僕は布団から身を起こして渋々立ち上がり・・・あれ?ちょっと待て。
布団?時計のアラーム?・・・僕はあの竜に食われ、溶かされて・・・死んだんじゃ・・・
そう思い体を見てみるが、溶けた後どころか、粘液や唾液の後さえ無い。

「あれ・・・?」

あの時、確かに僕の体は溶かされ、原形を失っていた。
だが今ここに、何ともない自分が居る・・・これは・・・もしかして・・・

「・・・夢・・・だったのか?」

昨日の朝に見た夢と似たようなものだったのだろう。そもそも、人を食えるほど大きな竜が
こんな狭い部屋に入れる訳がない。

「・・・2日連続で食われる夢を見るなんて・・・」

そう呟きながら僕は布団を畳み、いつものようにカバンを抱えて下の1階へ降り、
朝食を済ませて制服に着替え、いつも通り学校へ向かった・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ただいまー・・・」

いつも通り、僕は自作した青いファイル・・・「絵・漫画集 var19」を抱えながら学校から帰ってきた。
そして居間へ行き制服を脱いで風呂に入り、シャワーを浴びる。
風呂からあがった僕は、制服を畳み、重さが6kg以上ある通学バックを抱えて2階の寝室へと向かった。
そしていつも通り寝室の扉を開け、中に僕は入って・・・

「あら、お帰りなさい♪」

バタンッ!

・・・え?・・・ちょっと待って。今のは一体何・・・?

一瞬目に飛び込んだ光景が理解出来ず、僕はすぐに扉を閉めた。
・・・が、そんなことをしていたら、いつまでも中に入れない・・・
「そうだ!きっと疲れて幻覚でも見たんだ!!」・・・そう思い、僕はまた扉を開け・・・

「もう・・・私を見たとたん何で突然閉めるのよ。」

バタンッ!

いやいやいやいやちょっと待て!
え?幻覚じゃ無いの?じゃあ何なのあれ・・・

それを知るには、中に入るしかない。僕は呼吸を整えて心を落ち着かせ、中に入った。

「・・・まさか2回も閉められるなんて・・・そんなにびっくりしたの?」

中に居たのは、いわゆる「竜人」とでも言うべき生物で、やたらと僕に話しかけてくる。
口調から、多分・・・雌。

「あの・・・あなたは?」

「あら・・・私が誰だか分からないの?」

・・・はい?いや知りません。そもそも竜人に知り合いなぞ居ませんよ僕は。

「いえ・・・全然・・・」

「あら・・・すぐに気づくと思ったのに・・・」

そう言い、その竜人は僕に近づいてきた。そして一言。

「・・・私は、フェリアよ♪部屋に入る為に姿を変えたけど。」

・・・そうかなるほど。確かに声も同じだし体色もピンクだ・・・ってえ!?

「え・・・フェリア・・・さん?」

「ええ、そうよ。」

変身・・・確かにそれならつじつまが合う。だが、どうして・・・

「あの・・・どうしてここに?何でまだ居るんですか?」

「・・・それは・・・」

語尾を濁して、彼女はまだ立っている僕に近づいてきた。

「ヒッ!」

そして僕の首筋に舌を這わせ、一言。

『・・・貴方が美味しくて、気に入っちゃったの。しばらく一緒に住んでも良い?』

・・・それは、居候と言うことだろうか?
住みたいなら別に僕は構わない。でも、この家は・・・

「あの・・・でも、家族にどう言えば・・・」

この家には、お父さんにお母さん、弟二人に妹一人が住んでいる。
弟たちならまだしも、親に彼女の事をどう説明しよう・・・
ド○えもんの時も、○び太が親に紹介したときは「化け猫!!」と悲鳴を上げ倒れていた。
あの後どうなったかは省略されているが、同じような事になったら・・・どうにかできる自信が僕には無い。

『大丈夫よ。私の姿は・・・』

そこまで彼女が喋った時

「想西〜いつ帰って来たの?」

何の前触れも無しに、お母さんが寝室に入ってきた。
マズイ・・・彼女の事をどう説明すれば・・・

「えっと・・・これは・・・」

・・・だが、お母さんは何事も無いように洗濯物を取り、出ていった。

「・・・あれ?」

何故・・・こっちを向いた時、確実にフェリアが見つかるはずなのに・・・

『・・・私の姿はね、貴方にしか見えないのよ。』

「・・・そ、そうなんですか・・・」

だとしたら辻褄が合う。理不尽だが、現にお母さんはフェリアを見れなかったのだ。

『ね?これで大丈夫でしょ。』

彼女はそう言い、さっきから僕の首に這わせていた舌を口に戻した・・・って言うか、そんなにも旨いのか僕は。
でもまだ問題が・・・

「確かに家族の問題は大丈夫ですけど・・・食事はどうするんです?」

生きるために必要な、「衣・食・住」。
「住」はたった今解決したし、竜のフェリアに「衣」は不要だろう。
でも・・・「食」はどうする?

「家族に見えない相手にご飯を毎日持っていったら、絶対怪しまれます・・・」

「それも大丈夫よ・・・貴方を食べるから♪

・・・今のは、聞き間違えか?・・・

「今・・・僕を食うと?そう言いました?」

「ええそうよw」

・・・ちょっと待てぇ!僕を食うって・・・

「待って下さいよ・・・僕を食べたら1回で食い物が消えますよ?」

「食べたら蘇生するから良いのよw」

・・・なるほど。消化されたはずなのに無傷で布団に入っていたのはそういうわけか。
でも・・・

「・・・嫌です。お断りします。止めてください。」

「・・・駄目?」

「駄目に決まってるじゃないですか!そもそも、自分を食い殺す相手を家におく人なんて居ませんよ。」

僕が本当のVORE好きなら。喜んで家においただろう。
だが、食われる時のあの恐ろしさ・・・もう味わいたくない。
何とか丁寧に断って、居候を止めて欲しいと頼んだ。

「あらそう・・・駄目なら今すぐ出ていくわね。でもその前に、家族と貴方を食べてからにするけど。」

「え!?」

「当たり前でしょ。空を飛ぶのって体力が要るんだから・・・腹ごしらえよ」

・・・何だよ、これじゃ意味ないじゃないか!
結局食われちゃうなら、家族を巻き込まない方が良い・・・

「・・・分かりました・・・家に、居てください・・・」

渋々ではあったが、仕方ない・・・
僕は、彼女が居候する事を・・・彼女の獲物として、毎日食われる事を認めた。

「フフ・・・それじゃ、私お腹が空いてるから、今から食べるわね♪」

「え・・・ちょ、それは・・・」

「駄目よ逃げちゃ。こんなに美味しいのに・・・」

僕を押さえながら、彼女は目の前でだんだん、元の姿に戻っていった・・・そして一言。

「それじゃ、頂きます♪」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こうして、僕の日常生活に「食われる」と言う日課が増え、毎日獲物として食われる事になった・・・
そして、今日も・・・


はい、大幅に修正した第1章終了です。

元々、フェリアが姿を変える設定は無かったのですが、それだと書きにくくて書きにくくて・・・
なので追加。ついでに修正しました。

2013/03/12 追記:
VDは"章"単位ではなく、シーズン単位で執筆していく事に変更しました。
<2012/11/18 22:04 想西>
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