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VD − 旧・小説投稿所A

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VD
− 12 - 居候の秘密と真相 −
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「・・・以上が、私に関する情報よ・・・」

「じゃあ・・・僕の家に住み着いたのも・・・」

「ええ・・・」

竜人姿のフェリアに抱かれ、翼で包まれている僕はその中で、彼女の知る事について聞いていた。

フェリアは、"マスター"に託された使命により僕の所にやって来た【VD】と呼ばれるドロイド群の一体らしい。
VDとは、Vore Droidの略。その名の通り、人間を喰らうのが目的の捕食マシンであり、"マスター"が生みの親だそう。

そして、その"使命"の一つが・・・僕を純粋かつ完全な喰われ好きにする、というもの。
何でも、僕が喰われ好きにならないと"マスター"が困るかららしいが・・・

もう一つは、今日の下校中に僕らを襲った奴ら・・・テロ組織 Verita(ヴェリタ)から僕を守るというもの。
彼らは、世界中の"捕食ネタが好き"という思想を撲滅することが目的らしい。
そしてどういうわけか、そのヴェリタが僕の命を狙っていると言うのだ。

・・・黙って聞いていれば、矛盾点だらけの無茶苦茶な話だ。
僕は今までの人生で、見知らぬ人間にも顔が知られるような事をした覚えは無い。
にもかかわらず、"マスター"もヴェリタも目的が僕・・・そこからして、おかしすぎる。

「・・・でもさぁ、その話は矛盾だらけだよ・・・
 どうして僕が狙われる?なぜ僕が喰われ好きになる必要があるんだ?
 そもそも・・・その、"マスター"って誰よ?」

僕の中に渦巻く数多くの矛盾。それによる混乱を、僕はフェリアにきいた。

「・・・」

「・・・フェリア?」

「・・・ごめんなさい、想ちゃん。それは・・・実はね、私も知らないのよ・・・」

「え・・・」

彼女が言うには、"使命"に関して、必要な情報以外は教えられていないらしい。

「・・・でもね、想ちゃん・・・私は、理由はいいの。とにかく今は、貴方を全力で守ってあげるわ・・・」

「・・・"マスター"からの"使命"だから?」

「もちろん、それもあるわ。でも・・・貴方って可愛いし、それにとっても美味しいもの。
 ・・・貴方は、私に捕らえられた獲物なのよ。・・・私の獲物には指一本触れさせない・・・絶対に・・・」

顔を上げ、彼女の顔を見ると・・・その顔には、使命感と独占欲の感情が浮かんでいた。
彼女は・・・フェリアは、本当に守ってくれそうだ。

「・・・ありがとう。"使命"とはいえ、僕を守ってくれて・・・心強いよ」

彼女の腕の中で、僕は涙を流していた。
何でだろうか・・・きっと、自分でも気がつかない程恐ろしかったんだろう。
当然だ。死にかけたんだから・・・

でも、さっきまでは涙の欠片さえ出なかった。彼女の暖かい温もりが、僕に安心感を与えたせいなのだろうか。
確かに、翼で包まれ腕で抱き寄せられていると、母性的な幸福感を感じる・・・

「フフ・・・いいのよ。それが私の"使命"だしね」

「・・・」

「・・・さて、想ちゃん。今日も良いかしら?」

「え?・・・あ、そうだった。約束してたね」

「ええ・・・私の"使命"には貴方を喰われ好きにするというのもあるんだからね・・・♪」

そう言って、笑みを浮かべた彼女の表情には・・・はっきりと、食欲と支配欲が浮かんでいた。
なんだろう、黒い笑みと形容すべきだろうか・・・恐い。何だか、とても恐い。

「・・・もう十分喰われ好きだと思うんだがな、僕」

「だ〜め♪貴方は自分でも気づいていないようだけど、そうやって逃げようとしてるのよ。
 貴方が勝手に私の口へ飛び込んで来る程の喰われ好きになるまで、毎日毎日味わい尽くしてあげるわ・・・フフフ」

その言葉を言い終わるかという時に、僕を抱く腕か大きくなっていった。
翼も、そして彼女の体も大きくなっていき・・・約10秒で、元の竜姿に戻った。
僕の目の前では、ピンク色の竜が僕を抱き、僕に対して"黒い笑み"を投げかけてくる。

『フフ・・・やっぱり、貴方って可愛い♪』

「ん・・・」

彼女の指先が、僕の頬を撫でる。

『今日はあんな目にあったからね・・・体力を使ったもの。多分、美味しくなってるわぁ・・・♪』

そして次の瞬間、僕の顔には舌先が触れた。・・・いや、舐められたと言った方が適切か。

「うぶっ!・・・」

『さて、と・・・頂きます。想ちゃん』

その言葉が頭に響いた直後、僕の目の前で巨大な口が開いた。
いくつも生えた白い牙の間に伝う銀の筋・・・
獲物を求め、僕へと伸びてきている舌・・・
まるで地獄への入り口かと思ってしまうほど暗い喉・・・

それが見れたのは、ほんの一瞬だけだった。
視界にそれが入った直後、いつの間にか服が消え、全裸になっていた僕の胸を舌が包む。
そして、背中に刺さり、僕を捕らえる牙。
━━━"刺さる"とは言っても、貫通どころか傷さえも出来てはいない"刺さる"だが・・・

「!?・・・」

そして気がつけば、下半身だけが口外へ飛び出しているといういつもの状態になった。
その下半身も手で押され、口内に押し込まれていく・・・
口内では、僕の上半身を舌が包み、早く獲物の肉を味わいたいと言わんばかりにうごめいている。

『フフ・・・』

僕の全身が口内に入った途端、僕の下にあった舌が持ち上がり、上顎との間に挟んでプレスをかける。
舌は、僕を押し付けながらも、滲み出た僕の味を楽しむかのように不規則な動きをして僕の体を擦っていく。
それにともない、だんだんと彼女の暖かい唾液で濡れていく僕の体・・・

「うっ・・・あぁぁ・・・」

しばらくして・・・舌は僕から離れ、定位置へ戻った。
その舌の上で這いつくばり、ゼェゼェと荒い息をする僕。
だが休む暇もなく、次の舐め回しが始まる。今度は舌が僕の横に回り込み、体に巻きついてきた。
そして・・・僕の体を揉みほぐすような複雑な動きをし、僕の体に唾液をすりこんでいく・・・

「んんっ・・・あ、あぁうぅ〜・・・nnn///」

寝袋に似た温もりと、オイルを擦り込まれるような感覚。
それは、"快楽"といえばそうなるが・・・それとは違う何か、別の感情を僕の中に生み出した。
この蒸し暑く、ヌメッとした世界では僕の冷静さは失われ、その感情と同期した声を上げてしまう。

『あら・・・想ちゃんはこういうのに反応するのねぇ・・・』

そんな声が僕の頭に響く。この複雑な感情の渦のせいで、響いた言葉の内容は理解出来なかったが・・・
そして、この揉みほぐし舐めが始まってどれぐらいたっただろうか・・・舌は僕から離れ、またもや僕の舌に広がる。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

外とは違い、ここではいくら荒い呼吸をしても喉は痛くならない。口内に広がる微かな生臭さもまた、絶妙な幸福感を生み出している。
のぼせてボーっとした頭でそう考えながら、舌の上でリラックスしていると・・・

『想ちゃん・・・そろそろ、良いかしら?』

僕を乗せた舌が傾き始め、彼女の声が頭の中に響いた。
のぼせた頭でその意味を理解するのには時間がかかったが・・・

「あ、ああ・・・うん・・・お願い、します。フェリア様・・・///」

『フフ・・・"フェリア"で良いわよ♪』

僕の言葉に対し、フェリアが返答を返した直後・・・今度は優しく、僕の体が上顎と舌の間に挟まれる。
挟まれた僕の体は、足の方から頭へと舌に圧迫され、体が頭の方向へ・・・黒光りする穴の方向へと滑っていく。

頭は、気がつけば舌と上顎の間から抜け、代わりに喉のプルっとした肉壁に包まれていた。
そして肩も抜け、胸が抜けて腰だけが挟まれた状態になった瞬間・・・一気に体を押され、全身がプニプニした肉壁に埋まる。
次の瞬間、体が今までとは比べ物にならない程の速さで動き始めた。そして、大きく響く嚥下の音。

ゴクッ!

僕の頭は、狭い食道の肉壁を押し広げ、大きな体を持つ獲物が丸ごと通れる広さの空間を作っていく。
そこを更に押し広げんばかりに、僕の裸体が滑り、食道を限界まで押し広げる。
足は、食道の力強い筋肉によって圧迫を受け、重力だけでは動かない僕の体を押し進めていく・・・
この、食道を通り抜ける僅か3秒の間、僕の頭には血が溜まり、顔は粘膜で塞がれ、体は肉壁によって押さえ込まれている。
初めて彼女に喰われた時は、これを地獄と感じたが・・・今では、恐らくどんな場所でも味わえないであろうこれが楽しみの1つとなっている・・・

顔に触れる粘膜の圧迫感が一瞬強くなる。直後、顔に貼り付く粘膜が消えた。
食道とはまた違う触感を持った肉壁と、空間に少しの広さ・・・そして、鼻につく微かな刺激臭と鉄臭さがある空間。
そこに僕の体は押し込められ、入り口は固く閉ざされた。

『フフ・・・御馳走様でした。想ちゃん♪』

広さに余裕があるため、ここでようやく腕を動かせる。
僕は、未だ上下逆さまの自分の体を戻そうと足を曲げ、手も駆使しながらでんぐり返しの要領で立ち上がった。

胃独特の、強い弾力性と柔らかさを兼ね備えた肉壁の表面はヌメヌメとした粘液で覆われ、手で押すと僅かに凹む。
その胃壁に身を倒し、休んでいると・・・突然、胃壁が僕の体を挟み、頭から足へ締めつけていくように動き始めた。
それに伴い、胃壁の表面からは水のようにサラッとした液体が分泌され始め、締めつけられるたびに僕の体に擦り込まれていく。
・・・体内へ取り込んだ獲物に対する消化活動、蠕動と胃液の分泌が始まったのだ。

消化が始まってから僅か30秒程で、僕の体から熱い体液が流れ始める。
それを印象付けるかのように、胃の中に立ち込める鉄のような臭い・・・
感覚的には、何の痛みもない。ただ、彼女の暖かい胃の中で揉まれているようにしか感じられない。
だが、痛みこそ無いものの、僕には分かっていた・・・体が、恐ろしい程の早さでドロドロに揉み溶かされているという事が。

そのうち、だんだんと・・・眠くなっていく。いや、意識が薄れていくというべきか。
この暖かい空間で、心地いいマッサージを受けているのに寝るなと言うのはほぼ不可能な話で、
僕は素直に目を閉じ、自分の体と命を居候に預ける。

「うぅ・・・お休み、フェリア・・・蘇生は頼んだよぉ・・・」

『フフ・・・お休みなさい♪想ちゃん』

そして僕は・・・これからの生活を考えながら、眠りについた。
・・・命が尽きる、最高の眠りに。


はい、お久しぶりの想西です。4110文字の最終回です。
忙しさにかまけ、1ヶ月以上サボってました。すいません!
しかしその分、濃厚な捕食描写が書けたと思っています・・・ムフフw

投稿所の新ルールも増え、日常を書く人が減ったとの事ですが・・・僕はまだまだ書いていきますよぉ!!
しかし、「1小説に対して10話以内」というルールが設定されるようなので、一旦ここで終わらせて頂きます。

この小説【VD】は、全4シーズン執筆予定の作品です。
残り3シーズンは現在執筆中ですので、ゆっくり気長に待っていて下さいw


おまけ 俺のくっだらねぇ信念:   
小説は1話辺り最低1500文字以上!!      
できるだけ、全話で捕食描写を書く!!      
時間をかけてでも、完結させる!!多分      
これからは、1小説につき出来れば5話ぐらいで完結!!      
<2013/03/12 01:43 想西>
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