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僕とお姉ちゃんの捕食日常日記 − 旧・小説投稿所A

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僕とお姉ちゃんの捕食日常日記
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「それではセルドンさんの部屋へ行きましょうかね。」

サルファーは透明マントをかぶり、忍びの地図を広げ廊下に出た。そしておとり爆弾を窓の外に投げた。

パンパンパン

「侵入者がいたぞ!」

「庭だ。庭にいるぞ!」

「みつけたわよサルファー!」

おとり爆弾によってみんなの注意が庭にいっているうちにサルファーは氷像にあわないように忍びの地図の使い、氷像がいないルートを探してからセルドンの部屋へ急いだ。

「まさか、この僕が侵入者として扱われるなんて思ってもみませんでしたよ。この落とし前はしっかりとつけさせていただきますからね。」

サルファーは自分が侵入者扱いされるのを嫌がっていた。

一方、ラストラはサルファーがこんな間の抜けたことはしないと思い、庭は護衛兵に任せセルドンの部屋へ急いだ。

《セルドンの部屋》

「これはこれは、かなり散らかっていますね。僕に頼むのも無理はないです。でも、夏の生活態度がなっていないことは許せません。すぐにでも……」

ドスッドスッドスッ

「セルドンー、早く出ておいでー。」

「まずい、ラストラさんがやってきた!食われる!」

サルファーは急いでセルドンの部屋から出たが、その行動が仇となった。

ドンっ

「わっと。」

「あっ、サルファー……みーつけた。」

「しまった!ぶつかった衝撃で透明マントが吹き飛んでしまった。」

「フフッ、透明マントってこれのことかしら。」

ビリビリビリビリ

「あっ…………っ……」

「さあ、勝手に入ったからには私の口の中に入ってもらうわよ。」

「…………許さない。」

「フフ、たとえどんなにあがこうと逃げられないわよ。さあ、いらっしゃい。」

「絶対に許さない!いでよ、竜気象の本。『dragon・weather』より『竜の雷鳴』!!」

バリバリ ドゴオオォォォォン

「さらに、光魔法の書。『ライトニング・シャイン』より『光の鉄槌』!!」

シュバアァァァァァァ

「そして、戦闘魔法の書。『ジュワイユーズ』より『ジャイアント・クラッシュ』!!」

バゴオオオォォォォォォン

「きゃああああああ!」

「はあ、はあ。どうですか。僕も本気を出せばこれくらいでき……」

「とでも言うと思ったのかしら。」

「そ、そんな……あれだけの攻撃をまともにくらったはずなのに無傷なんてありえない!」

「サルファーが落としてくれた道具のおかげで助かったわ♪」

「なっ、盾の呪文グッズを使うなんて卑怯です!」

「いきなり出会って強力な魔法を連続で繰り出す竜に対してまともに喰らわずに落ちている道具で対抗するのが正論だと私は思うわ。」

「くっ。」

ラストラが言うことは確かに正論だったためサルファーは何も言い返せなかった。

「それに私の『ボルトシールド』だけだと結構危なかったのよ。」

「じゃあ、何故透明マントを破ったのですか。」

「ああ、あれ言っておくけど透明マントじゃないわよ。本物はしっかりと私が持っているわ。はい、これ。」

サルファーはラストラから渡された透明マントが本物だと渡される前からわかった。そして、自分はラストラの手のひらの上で遊ばれていたことに失望した。

「確かに本物です……早とちりしてしまってすいません。」

「いいのいいの。久々に楽しませてもらったし面白かったわ。それにあんなにたくさんの魔法を使って疲れちゃったでしょうから私が優しくしてあげる♪」

ラストラは大きく口を開いた。

「それだけは嫌です!」

サルファーはもう翼で飛ぶ力も残っていなかったが最後の力を振り絞ってできるだけ遠くに逃げようとした。

「今日は特別よ……『アイス・スパイラル』!」

「があああ!」

しかし、ラストラの『アイス・スパイラル』によりあっけなく捕まってしまった。

「ふふ、おやすみなさい♪」

ピキピキという音を立てながらサルファーに当たった氷はサルファーの体全体を氷漬けにしていった。

「あっ。くっ……。」

「フフフ、それじゃあ氷漬けのサルファーも出来たところでいただきます。」

ラストラは氷漬けとなったサルファーを掴んで口の上に持っていき、そのまま掴んでいる指を話そうとしていた。その頃、セルドンは自分の部屋から出てきて呼び止めようとしていた。

「お姉ちゃん待って!」

「あーん。」

ラストラは指を離し、サルファーは真っ逆さまに落ちていった。

「しょうがない、『ウォーター・スライダー』!」

セルドンが放った水球はサルファーに当たり、ラストラの口に入る軌道からそれた。

「ちょっと!せっかくいいところなのに邪魔しない欲しいわ!それに、今までどこにいたのよ!」

「まあまあ、それよりもお姉ちゃんはサルファーを食べることがたのしい?」

「当たり前じゃない。それがどうしたっていうの。」

ラストラはサルファーを食い損ねたことをまだ根に持っているようで怒っていた。しかし、セルドンはそのラストラの怒りを消し去るほどいい作戦を思いついていた。

「そっか、それならいい考えがあるよ。うまくいったらサルファーをいつでも食べれるようになるよ。」

「ええ、本当?」

「うん、それが……」

セルドンはラストラの耳にセルドンの考えを伝えた。

「……そう、それはいい考えだわ。」

「でしょー。」

「わかったわ、それじゃあその作戦を実行するわ。」

ラストラはサルファーを掴むとサルファーについている氷を溶かした。サルファーは相変わらず怖がっていた。

「僕を食べないでください!」

「食べないわよ。それよりも、ちょっとある本について調べて欲しいの。その本について調べたら逃がしてあげるわ。」

サルファーはその話を聞いた途端にみるみる表情が明るくなった。

「喜んで調べさせていただきます!」

「そう、良かった。それで、この本についてなんだけどね。題名は……」

「『エントレ』!」

ラストラは表紙が氷で覆われている本について説明をし終わっていないのにサルファーはその本の中に飛び込んだ。

「フフっ、作戦成功♪」

ラストラはそう言うとサルファーが入り込んだ本を閉じて、本棚の中にしまった。

「これで、サルファーは出られないね。」

「フフ、存分に私たちの日常日記を味わってね。」

姉弟そろって暗い満面の笑みを浮かべていた。

そして、そのまま本を置き去りにしてイッシュ地方の調査に出かけていった。



《技データ》

『竜の雷鳴』…過去に観測された史上最大の雷であり、ひとつの村を壊滅させる程の威力を持つ。雷の形が竜に似ており、雷鳴が竜の咆哮に似ていたためこの名が付いた。推定電圧 1兆5千億V

『光の鉄槌』…光魔法の一つであり、光魔法の最終形態魔法。天から光魔法の膨大なエネルギーが降り注ぎ、相手を消し去る魔法。闇の属性の魔法に有効であり、膨大な魔力を消費する。

『ジャイアント・クラッシュ』…戦闘魔法の一つであり、特定の範囲内で大爆発を引き起こさせる。よく大きな岩を砕くときや、山を崩すときに使われるため、工業に従事する竜のほとんどが覚えている。

『ボルトシールド』…ラストラが使う魔法の一つ。基本的に攻撃を防ぐための魔法であり、相手が物理の魔法を使った場合は場合は相手を麻痺にすることがある。雷を同心円状に回して分子レベルで攻撃を防ぐため、鉄などを引き寄せて、シールドをより強くする効果も持つ。

『アイス・スパイラル』…ラストラが使う魔法の一つ『フローズン・マテリアル』の強化系であり、魔法陣で狙いを定めなくても良いようになった。また、命中した相手を氷漬けにする効果がある。

『ウォーター・スライダー』…セルドンが使う技の一つ。口から水球を発射し狙った相手を追尾する。相手に与えるダメージはほとんどないが相手の攻撃魔法、防御魔法を相殺する時は威力を発揮する。

わからないところ

『ジュワイユーズ』…戦闘魔法が記されている本。軍や兵を志す者は必ず読んでいる本。

『ライトニング・シャイン』…光魔法の呪文が記されている本。光魔法上級者の教科書とも言われる。

『dragon・weather』…竜の国で観測された気象情報が全て記されている本。

忍びの地図…外見はただの羊皮紙だが、呪文を唱えると地図が浮かび上がる仕組みになっている。作成者たちの知る隠し通路が全て載っている他、地図の範囲内に存在する人物の名前が地図の中に表示され、誰がどこにいるか把握することができる。

おとり爆弾…ラッパに黒い胴体がくっつき、足が生えた爆弾。地面に置くと独りでに走り出し、大きな爆音を鳴らすと共に刺激臭のある黒煙を噴き上げる。

透明マント…羽織ると透明になり、相手に見えなくなるマント。誰にも気づかれずに行動するのに便利。

盾の呪文グッズ…「盾の呪文」が帽子・マント・手袋にかけられており、大抵の呪文を跳ね返せる。

捕食が少なくてすいません。
<2012/08/27 19:48 名も無き竜>
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