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傭兵団の休暇 − 旧・小説投稿所A
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傭兵団の休暇
− 唯一無二の仲間 −
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木々の間と草むらをかき分けてしばらく進んで行くと、森が突然開けた。

日が差し込み、周りより明るくなっている開けた空間には、純白の竜レシラムが、伏せる形で身を横たえていた。俺を見ると同時に、ゆっくり顔を上げる。

「ただいま。レシラム」
「おかえり、無事で良かったぞ。タツヤ」

体を起こして身を寄せるレシラムは、安心した表現で身を屈め、俺に頬を寄せてきた。

ふんわりとした毛が擦り寄せられ、その下から優しい温もりが感じられる。結構これが心地いい。

毛並みを堪能していると、レシラムが催促するようにぐいぐいと頬を押し付けてくる。頬を寄せてくれた時は、俺も撫でてあげないと、機嫌を悪くなってしまう。

手を伸ばして、寄せ合っている反対の頬を軽く撫でてやると、レシラムは満足げに声を漏らした。

あれから共に過ごしてきて早1ヶ月近く。こんな風に触れ合っていると、甘える様子や、俺を心配してくれる優しい表情をみる度に、レシラムが伝説のポケモンである事をつい忘れてしまう。

こんな事言うと、「価値や伝説で私を見ているのか」と怒られるから、間違っても口からはだせないけど…。

でもこうして密接に触れ合っていると、ケタ違いの力を持っている事を除けば、普通のポケモンと何ら変わらないのに…。

それなのに、長い間閉ざされた空間に居たと言うのは、やっぱり可哀想だ…。

見ると、レシラムは俺の手に目を細めて頬を寄せる。
愛おしさがこみ上げていた。レシラムの深い孤独を癒やしてやれる程の力があれば…。



「さて、次は何処へ行くんだ?」

「あ、あぁ…そうだな…」

レシラムは頬を離して俺に目を向け、声を掛けられて、我に返る。

最近この近辺では、それほど激しい戦闘や抗争は起こっていない。しばらく依頼がたて込む事は無いだろうから…。

「そうだ。近くに、小さなキャンプがあるから、そこまで行こう」

「きゃんぷ?何だ、それは?」

「…まあ、追々説明するよ」

レシラムは長い間世間から離れていたせいで、今一単語の意味がわからない時が多い。その時は一回一回説明しないといけない。

キャンプと言っても、紛争や抗争を逃れてきた人々が集まった、いわゆる難民キャンプと言うものだ。小規模ながら、様々な支援が行われていて、その裏では傭兵達の情報交換の場や、宿泊施設等も設けられている。

そこへ行けば、とりあえず休む場所には困らない。何より敵に襲われないし、ね


レシラム

白陽ポケモン

自分が認めた相手しか信頼しない、厳格な性格。

だが、その人間の真実を見極め、心を許した相手には侍従し、全力でその人間を守護する。また、孤独を長い間味わったせいか、弱みをさらけ出して甘える事も多い。

何かの理由で異空間に閉じ込められていたが、その理由はまだ詳しくは明かしていない。
<2012/01/25 23:00 黒猫>
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