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天才には異常な奴が多い − 旧・小説投稿所A

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天才には異常な奴が多い
− 変人も慣れれば普通 −
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 弟から逮捕状が出たら、直ちに出頭しないといけない。無理に逃げたら刑罰が重くなる。
 そういうことで、白田氷は自宅へと向かうのであった。
 さっきまでとぼとぼ歩いていたのが嘘のように自宅まで駆け抜ける。



『遅かったな姉ちゃん m9(^Д^)ハッハッハ 今回は僕も参加するぞ』

 家に着くと、身長150程度のアロハシャツに半ズボンを履いて、某有名RPGのようなメッセージウィンドウを表示させると同時に トゥルルルルル とド○ゴンクエストの会話のような効果音を発する少年が居ました。
 この生意気な筆談しかしてくれないのが白田氷の14歳の弟、白田黒太である。
 顔は常に無表情なのに、自作したとみられる宙に漂うメッセージウィンドウの会話は顔文字なども使っているためギャップがすごい。
 が、氷はそんな事慣れた。

「良いから説明してちょうだい」

 どうせ答えは曖昧なものが返ってくる。氷はそう思いながら聞いてみる。
 答えはご期待通り

『それはお楽しみってことよ(^A^#)』

 やっぱりと溜息をついた氷を見て会話時の効果音が鳴る。

『だけど、今回はテストプレイではなく、完成品で遊びまーす☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ』

 嫌な予感しかしない。テストプレイを上回る地獄がこいつの娯楽用の完成品。
 氷は悟った。何せこいつの性癖は…数えしれん。まさか楽しむって言ったら…

 白田家には、親族が一人もいない。つまり両親が居ない。つまり白田家は無秩序なのである。
 なので白田姉弟のはちゃめちゃ振りは凄まじいものだった。
 まず、黒太がなぜ天才なのかから始めよう。
 
 勉強ができるやつには大まかに二種類居る。
 最初からできる奴と、努力してできる奴の二種類。
 黒太はその二つ両方に当てはまり、しかも勉強が好きときた。だから黒太は12歳で大学の課程を終えてしまった。
 それから特許やら何やらで白田家は一生遊んで暮らせるようになった。
 が、勉強が好きすぎて黒太は10歳の頃に大人の知識を知ってしまった。
 ところがどっこい彼は生物なら至極当然の事だと恥じらいを感じなかった。成長期を迎えた今でも興奮しないんだとか。
 そしてなんにでも興味があった勉強好きなその当時の黒太は…まぁ性癖が滅茶苦茶になった訳で…

 その弊害は氷にも及んだ。
 氷はどこにでもいる普通の高校生で説明は通る。
 が、弊害というのが黒太がその異常な性癖と道具を使って、何かしら精神的に参る攻撃をしてくることである。
 いい例が、氷が散々な試作品の手伝いを断ったとき、使用者の癖を撃った相手にコピーするという銃で、小学生のようなノリで撃ったところ、氷が壊れた。つまり氷に黒太の性癖が移った。
 一応確認できたのが、ケモナー、被食フェチ。
 黒太曰く、癖反映銃の不具合で、完全に反映しきれなかった。つまりまだまだ異常な性癖があるという。
 この事件では、実際ではありえない性癖だったので氷は無事生還できた。
 とまぁ、なんという変態ぶりだが、こいつはそんなことで一度も興奮したことは無いという。妄想でドラゴンに食われて胃壁で揉まれたら気持ちよさそうだからとか、ケモノのもふもふは気持ち良いというだけである。それが変態だと氷は睨んでいるが。

 しかし、こいつは意味不明な奴だ。現実では有り得ないことをやってのけるかもしれない。

「黒太…今回は私やめておくわ」

『無理 ( ^ω^ )ニコニコ』

 やばい…何かやられる。とにかく逃げないと…
 と思って席をっ立った瞬間、いつもの電子音。

『それでは、長らくお待たせいたしました。これより――


ドラゴン(捕食者ww)とケモノさん達のRPGへ、主人公のサポート役としてご招待いたします! (n‘∀‘)η ヤァーッホォー』

「……は?!」
 
 氷はいまいち状況が掴めなかった。

 ドラゴン? 捕食者? ケモノさん? RPG?

 って…

「お前の性癖だろぉぉぉが!」

『ワープまで残り 0:00:03』

 すでにカウントダウンは始まっていた。残り三秒。
 氷はすぐに逃げようと立ち上がるが

「足…つった…」

『ワープまで残り 0:00:01』

 間抜けなことに、足をつってしまった。
 そんなことをしている間にも時間は過ぎて。

『ワープまで残り 0:00:00
折角だから、楽しみに行こうよww』

 その表示を氷が見た瞬間、視界は真っ暗に染まった。






 


今回、ものすごくグダグダになってしまいました…
次回から面白くなります…と思います。

では。
<2012/03/27 03:28 代え兎>
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