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天才には異常な奴が多い − 旧・小説投稿所A

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天才には異常な奴が多い
− THA☆街 −
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「本当にこの街道を真っ直ぐ進んだら街があるんでしょうね?」

『そうゲス。この街道を進めば街があるんゲスよゲスが』

 太陽が真上に登り、二人を照らしている。
 そんな中二人はつまらない会話をしていた。

「あんた最後に私の事ゲスって表示しなかった?」

『してないゲス。ただの口癖でゲス。とりあえず進むゲス』

 氷は溜息をついて、黒田は無表情のまま街道を歩き始めた。
 
 街道には特に敵といったキャラクターはおらず、延々歩くだけの地獄だった。

「装備とか無いから敵が居ないのは良いけどさ…」

『敵がいないのにはもっと理由があるよ(;゚Д゚)でもそれは街についてから!』

「はぁ…もっと歩くか…」

 そしてまた溜息をついて前をむいた時、遠方に関所のようなものが見えてきた。
 もしかしてあれが…

「あれって……街?」

『そうですよ それ(ノ゚ο゚)ノヤッホオオォォォ-』

 氷は街であることを確認すると、黒太を引きずって関所へと走っていった。

「伊達に陸上部やってないわよ〜」


 関所では、犬の獣人さんが立っていた。

「こんにちは〜ここ通れますか?」

早速氷が尋ねてみたが、返ってきた言葉は衝撃的な言葉だった。

「なっ! 衛兵! その人間を捕らえろ! 人間どもは全て収容したと聞いたのにな……」

その言葉の意味を知るよりも早く氷は頭に鈍い痛みを感じて意識は闇に沈んでいくのであった。


 水滴が落ちる音で氷は目を覚ました。
 周りは石の壁で覆われて、一面だけ鉄格子になっている。鉄格子からは廊下を挟んで別の部屋が見える。 
 つまり――

「ここは牢屋だと……」

 氷のいる部屋には氷を除いて黒太しかいない。
 氷は黒太を起こす。

「黒太! 早く起きて!」

『…焦ってるみたいだけどシナリオ通りだから安心してよ(^-^*)』

 氷はいまいち良く分かっていない。

『僕言ったでしょ、敵が出ないのには訳があるって。
その訳が、自分達が主人公じゃないからだよ。主人公は人間を助けるドラゴン。
そしてエンカウント戦闘は主人公の周りでしか起きない。
ま、エンカウントじゃなくても野生のモンスターは居るけどほとんど夜行性だしね。
それに主人公と僕たちの役柄の関係は……説明しなくてもそろそろ来る頃だね』

黒太がそういうと怪訝そうな顔をして氷は訪ねた。

「良く分かったけど、来るって何が?」

『主人公がだよ』

 氷がその表示を見た瞬間、爆音と共に周りに石が飛び散った。
 見ると牢屋の壁には大穴があいており、そお穴の向こうに彼は立っていた。

「助けに来たぞ。人間共」















短くてすみません…onz

Bのほうの小説は近日完成予定で、この小説より一応シリアスで自信作なので、投稿したら是非見てくださいね。
よろしくお願いします。
<2012/04/04 19:30 代え兎>
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