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神々の戯れ〜月夜兎の苦手なもの〜 − 旧・小説投稿所A
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神々の戯れ〜月夜兎の苦手なもの〜

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食事を終えた大蛇は満足そうにとぐろを巻いてうたた寝をしていた。
だが気配を感じ、目を開けて驚愕する。
何故なら目と鼻の先にさっき食べたはずのあの兎がいたからだ。
しかも先ほどとは違って、やけに兎の表情が自信に満ち溢れている。

「すっかりパニックになって失念してしまっていたよ。私は昔と違うということをね」

「何を意味の分からないことを」

「私はね、死なないんだよ。世の中の兎たちが虐げられ続ける限りは力を増していくのさ」

月夜兎は大蛇の前で胡坐を組む。

「私は非暴力でお前を屈服させてやる。さあ、心行くまで私を食うがいい」

そんな感じで無抵抗をアピールする。
実のことを言うと先ほど食べられたことにより月夜兎の被食フェテシズムが刺激されたからなのだが。

「ふ、ふざけやがって!」

大蛇は再び月夜兎に食らい付いて丸呑みにした。
だがしばらくするとヒョコッとどこからともなく現れる。
それを何度繰り返した時のこのことだったか。

「もう兎は二度と食わん!」

大蛇はそんな捨て台詞を吐いて逃げていった。

「勝った。私は勝ったんだ!」

月夜兎は雄たけびを上げた。
爽快感と高揚感が体の中を駆け巡る。
今日は生涯で最高の日に違いない。
長年のトラウマを克服できたのだから。

「いやぁ、実に気持ちい。チョー気持ちい!……あれ、いつの間にか夜になってるな」

月夜兎はハッと正気に戻った。
しまった!
ひょっとしてもう過ぎてるのか?
月夜兎は恐る恐るポケットからスマホを取り出して時間を確認する。
……終わった、完全にやらかした。
先ほどまでの勢いはどこへやら?
月夜兎は重い足取りでその場を去った。


月夜兎「おいおい、ちょっと捕食シーンが少なすぎやしないか?」

とんこつ「蛇の捕食シーンのイメージがどうしてもわかなかったせいで物足りなくなって
しまったのは否定出来ないな。今ブルペンで水神にアップを始めさせたよ」

水神「やっぱり私じゃなきゃ駄目なんだね♪」
<2011/09/10 10:49 とんこつ>
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