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消えた理性 Forth − 旧・小説投稿所A
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消えた理性 Forth

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「仕方ない…俺も協力してやるか…」

動機が不純だが、一応ジュカインも暇だったので手伝う事にした。

人間達は…

「おい、どうだ?状況は。」
「現在地下37mまで掘削中。意外と深いんだなこの島…」

会話中をよそに、カイオーガは体がギリギリ隠れる浅瀬まで来ていた。

「さーて、やっちゃおーと…」

静かに海面に口を出すと、にゅるりと舌を伸ばし、ゆっくりと1人の学者に近づけていく。
人間は全員森やボーリングを見ているので
気付かない。

「まだですか?早くしてくれないと今日のスケジュールが…」
「今やってるさ。…ったくそれなら来なければ良かったじゃないか。」
「そうはいきません。これも大事な仕…
ひぃやぁ!?」

すっとんきょうな叫び声を上げ、学者は倒れた。

「おい、どうした?」
「今…首に何かが…」

学者は立ち上がり、首筋を触った。

「な…」

首と触った手には、ヌチャッとした液体がついていた。

「なんだよ…これ…」
「だからどうしたん…あっ…」
「ん?」

「お前…後ろ…」
「えっ?……」

振り向いた学者の目に飛び込んで来たのは、巨大なピンク色の蛇。自分の倍はある。

「え、うわあああああ!!?」

蛇はスルスルと学者に巻き付くと、ゆっくりと海の中に引きずり込みだした。

「あ、ちょっ、だめ…」
「おい!」

とっさに他の人間が手を掴むが、力の差がありすぎる。
学者の首が引き込まれた直後、カイオーガは飛び出した。

「ばぁ♪」
「ひぎゃあああああああ!!出たあああああああ!!」

学者の手を掴んでいた人間も手を離し、
森に逃げようとするが…

「おーっと動かない方が良いと思うぜ?」
「えっ?…あ」

ジュカインが一瞬で飛び出し、左手の鋭い刃を人間の喉へと当てる。

「あれぇ〜ジュカイン。やめとくんじゃなかったの〜?」
「煩い。気分が変わったんだよ!」
「あ、そう。」

カイオーガは牙をいつの間にか口内に収まっている学者の目の前に持ってくる。

「ひぃや…あ…」
「さーて何しに来たのかな?」
優しいが恐ろしい声で、カイオーガは脅す。

「あ…や、やめ…」
「言わないと…」

白く輝く牙は学者の脳天に当てられた。

「噛んじゃうぞ♪」
「ああああ…分かった…分かったから
やめてぇ…」

ジュカイン「お前もだ。少しでも動いたら
…分かるよな。」

「は…はいぃ…」

2人の声は非常に恐ろしかったが、
心は爆笑していた。

カイオーガ(わー人間ってこうも簡単に降参するんだぁ。おもしろーい。)
ジュカイン(いやっはははははは!!!
ウケるなコリャー!ちょっと脅すだけで
ビクビクしてやがるよ〜。)

「あ、あの…」
「あ、そうそう。理由聞こうか。」

「えっと…私達はせ、石油を探し…に来たのと、地図を描きに来たんで…す。」

「石油って何だ?カイオーガ。」
「黒い水の事。オイルだよ。」
「オイルゥ〜!?あんな汚い水が欲しいのか?」
「え、は、はい…」

「人間ってへんな趣味があるよなー。腐った石(石炭)みたいなのも掘ってるし…」


「あ、あの…」
「なんだよ?」

「僕達を…あの、どうするつもりで…」

「そうだな…。カイオーガ、決めてくれ。」

「うーんとねぇ〜。Dead or Arive。
どっちが良い?」

「え、そ、そりゃあAriveで…」

「ジュカイン〜。この人間丸呑みしてほしいんだって〜」

「え!?ちょっ…何でですか!?」

「えーっと、Deadは噛み砕いてからゴックンで〜。Ariveは生きたままゴックン…
だよ?」

「そ、そそ、そんな…」

「アハハ、冗談だよ。生きたいんでしょ?」

「お願いします!!どうか…」

「はいはい。ジュカイン、離してあげよ?」

「なんか俺だけが悪者みたいじゃねーか…」

2人は人間を解放した。

「ねぇ…」
「は、はい!?」

人間は物凄く怯えているようだ。

「他の人達は?」
「へ?あ、森に逃げ込んだみたいですが…」

「え…」

「「あーあ。」」
ジュカインとカイオーガは同時に残念そうな声を出す。

「え、あの…」

「残念だったね〜。」
「全くだ…ご冥福を…」

人間がその言葉を理解するのに5秒と要らなかった。

…ぎゃあああああああぁぁぁぁぁ…
森の奥から悲鳴が聞こえる。
「!!?」
「ど、どうしたんだ!?」
2人の人間は混乱する。


<2011/05/15 13:51 ロンギヌス>消しゴム
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