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消えた理性 Forth − 旧・小説投稿所A

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消えた理性 Forth

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ギュム...ムニュ...ギュウウ..

「せ、狭い..むぐむうう!」
食道を通り抜けるのに、人間は少し大きかったようだ。
ムニムニとうごめく壁に締め付けられ、呼吸は許されない。

「んんんんんん!んむんむむむむむむ!」
...ドチャッ!

ようやく頭が少し広い空間に出て、息を深く吸ったとたん、
体は食道より広めの空間に落ちた。

「はあ..はあ...い、胃だよな..」

カイオーガの胃、それは今まで何人もの強者を溶かしてきた
拷問部屋だった。
胃壁からは常に粘液が分泌され、獲物に向かって迫ってくる。

...ぷちゃ..ピタリ..
「なっ...ちょっとまって..」

胃壁が体に張り付いてくる。最初のような広い空間ではなく、今はロイスの体と同じ大きさになっていた。

ブニュウウ!
「え..?」

今までおとなしかった胃壁が突然動き出し、ロイスの体を
圧迫し始める。

ぐにょん!ぐにゅう、ぐょん!ぎゅううう!!」

「うわ、何なんだよ!..これえれれれれええれれれ!!」

胃壁はロイスの体に粘液をたっぷりとしみ込ませるまで、
攻撃をやめない。
しかも...

「うそだろ..カイオーガ!たすけてくれえええ!」

柔肉に揉まれながら、体はズブズブと沈み始める。
圧迫されながらでも十分分かった。

「や、やめえええ..」

助けを求めるその声も、自分にすら聞こえているか分からない。

全身が肉の中に埋もれると、体がヒリヒリとしてきた。
カイオーガは粘液を止め、胃液を出し始めたのだ。

「え、ちょ..約束が違う..」

そういっても、胃液は限界を知らず、どんどん出てくる。
体は赤くただれているが、胃はその体を容赦なく圧迫する。

ぎゅむん!ぶにゅん!じゅうううう!!

「痛い!カ、カイオー..ぎゃああああ!」

ロイスは見るも無惨な姿で、ただ必死にカイオーガを呼ぶ。

ただれた体は液体となり、温かい肉に支配される。
意識も少しずつ薄れてくるのだった。

「...だれか.....助けて..」






もはや痛みも感じなくなり、胃袋の中にいる事が快感になってきた。
全身をぷにゅぷにゅの肉に包まれる。

胃壁もそれを理解したのか圧力を弱め、優しく全身をマッサージし始めてきた。

「あ....」
グニュリ、ムニュリ、モニュリ♪

魅惑的なエステのように、温かく、優しく、そして柔らかく、
もう残り少ない体を抱擁される。






肉の中で、とうとうロイスは目を閉じる。
これから先どうされるかを、すべてカイオーガに任せて...















「おいカイオーガ。」
「なに?ジュカイン。」

「ロイスどこにいるか知らねえか?」

カイオーガは、ちょっとだけ膨れているお腹を撫でる。



「お前は鬼か...最初っから5日間ここに住まわせる気なんて無かったんだろ?」

「もちろん♪逃がす気もね。」

「お前って水・悪タイプなんじゃないか?」

「エヘヘ..そうかもね。」

「そうかもねって...この悪魔が...」

「ん?」

「あ、いや何でも..」
「悪魔?」
「ご、ごめ...!」

いつも通り舌が巻き付き、口を覆う。

「んんんんんんんんんんんんん!!」
「君も懲りないねえ?まーた僕に食べられたいだなんて♪」

「(やめてええええええ!!!)」
「いただきまーす♪」


forth 完


<2011/05/15 13:55 ロンギヌス>消しゴム
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