PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル

消えた理性03 〜幼き過去よ、眠れ〜 − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP
消えた理性03 〜幼き過去よ、眠れ〜

|<< < 5 / 7 >>|

ニドキングも同じような状況だった。
喉に落ちまいと、必死に舌にしがみついている。

…どうしよう…このまま呑み込んでもつまらないしなぁ〜…

またしてもカイオーガは悩んでいた。
今度はこの後のニドキングの処遇についてだ。
5分間考えた後、結果が出る。


「ねぇ…」
「な、なんだよ!今それどころじゃ…」
「友達を殺した罪は…重いよ?」
カイオーガはゆっくりと述べる。

「だ、だから悪かったって言ってるだろう!?許してくれよ!」

どうやらこのニドキングは、謝れば何でも許されると思っているようだ。

「やっぱり君には…」
「あひぃ!?」

「きびし〜いお仕置きがいるねぇ?」
突然巻き付いていた舌が離れ、下に埋もれていった。…ニドキングも一緒に…

「な、なにを…?」
しかし、舌を見つめるニドキングは疑問を覚える。

…50mもある舌が、どうやって口内に存在しているのか…

だがそんな事考えている間に、ニドキングは舌と共に喉では無く、下に開いた穴に引きずり込まれた。

「うむう…くそっ…むわああ…」
かつていじめていた者の口内にいるのは、変な気分だ。そして声が飛んでくる。

「かわいそうだけど…」
「あ?」

「君は胃袋には入れてあげないよ?」

「え?の、望むところ…」
「そっか。ならいいや。」

あっさりと会話が終わる。そこでニドキングはさっきの疑問を聞いてみた。


「クスクス…」
「あ?てめぇ…」

「いや〜?呑気なもんだなぁ〜と思ってね。」
「う、うるせ…」
「その答えは…」


「下をみてごらん。」

ニドキングは絶句する。

そこには、無数の舌が(1本だがそう見える)蛇のように蠢き、ジュプジュルと嫌な音を立てている空間、いや部屋があったのだから…

「な、何なんだよ!ここはぁ!」
「さあね♪舌袋とでもいっておこうか。」

しかし自分は、ズルズルと舌袋につづくチューブのような管の中を落ちている。
まさか…


「お、おい…」
「なにかなぁ?」

カイオーガが嬉々として答える。

「まさか…ここに落とすつもりじゃあ…」


「よくわかったね?正解だよ♪」
カイオーガは無邪気な笑顔で答える。

ニドキングの心より先に体が動いた。
こんな所に落ちたら…

しかしヌルヌルとした壁にツメを立てても
効果は無く、重い体はどんどん落ちていく。

「あああ…助けてくれぇ!」
「その言葉…リオルも言ったよ…」

慌てるニドキングに、重力は冷たい。

「お、おれをあのイヌと一緒にするなぁ!」





沈黙…









「なんだっ...て…?」
ドスのきいた怒りの声は、ニドキングを固まらせる。

「あ…いや…その…」
「イヌ?」
ズプ…ズププ…

「いぎゃあああ!ち、ちがう!口が滑っ…」
「うるさい。」

突然変わった声色に、怯むニドキング。すると…

ズルゥ!

「あっ…」

ニドキングは足を滑らせる。

「あああああぁぁぁぁぁ……!!!」

ギュムウウウウ!!!



<2011/05/15 13:41 ロンギヌス>消しゴム
|<< < 5 / 7 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b