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消えた理性03 〜幼き過去よ、眠れ〜 − 旧・小説投稿所A

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消えた理性03 〜幼き過去よ、眠れ〜

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「ギャアアアアアアアアス!!!!」
…ビクッ!

突然レックウザが、ヘルガーに向かって咆哮を上げた。

「どう?驚いたかしら。」
「アガ…ガァ…アグ…」

竜の咆哮を至近距離で受けたヘルガーは、全身が麻痺していた。もうピクリとも動けない。

「ふふふ…あーん♪」
「う…ああ…!」

レックウザは大きく口を開き、ピンク色の口内を見せつける。もうレックウザにはする事が無くなった。あとはじっくりいたぶってから頂くだけ…

「…し…にた…く…ない…」
「だから?」
ギュウウウウウウ!!

「…アア…アアアァ!」
懸命に絞り出した命乞いも、聞いてはもらえず、どんどん口の中に入っていく。

「そろそろ…始めるわよ?」
「…だ…めぇ…」

頭から腹までがくわえられると、レックウザはゆっくりと、ヘルガーを舐め始める。
舌を巻き付け、たっぷり濃厚な唾液を塗りつけて…

…ぴちゃ…くちゅう…レロ〜リ…ネトォ…

「あ…あ…」
「どうかしら。私の舌の感触は。気持ち良い?」

降りかかる甘い言葉に答えそうになるが、
理性をフル稼働させた。

「そんな…ことが…ある訳…むひゃああああ!!」
…ヌチャア…クチュ♪
「そう?結構気持ちよさそうだけど…」
「だ、黙れぇ…」

しかしそれを聞いた瞬間、レックウザの加虐心に火がついた。

「分かったわ、もう何も喋らない。」
「え…うむわああ!!!」

舌が首に巻き付き、喉へとヘルガーを引きずり込んだ。唯一見えていた後ろ足も、完全に見えなくなってしまった。

「むぐううう…や、やめて…ください…」
「………」

年上の彼女に懇願するが、何も喋ってはくれない。ただ不気味に笑っているだけだ。

「だ…黙らない…で…たすけてよぉ…」
「…………フフ」

少し笑みを漏らすと、レックウザは鎌首をもたげ上を見上げた。美しい大空が広がっている。

…が、ヘルガーはそうはいかない。
漆黒の喉に落ちてはいくまいと、必死に舌にしがみついていた。

「や…やめてくれ…よぉ…落ちちまう…」

無言である。レックウザは何も喋らず、ただひたすらに舌をくねらせる。

「あ…あああ…だめ…」
ズル…ズルズル…ズプリ!
「あああ!」

足首が舌より柔らかい喉肉に埋もれ、更に奥へといざなっていく…

「うわ!うわわああああ!!!」
ここに来てパニックになるヘルガー。死を恐れ、精一杯の抵抗をする獲物を、舌は温かく包み込む。

「あ…」
「………」
一瞬訪れた快楽に、気を緩めた瞬間。

…ズズ…ズププ…ブニュリ…
「え、あ!ああああ!!」
喉肉が激しく動き、一気に脚、腹、胸を呑み込む。

「あ…あああ…だめぇ…」

ズプニュ!ブニュ…
「あああ…」

柔らかい喉は獲物を求め、大きな口を開く。そして…

「ああ、ああああああ……や、やめ…」
ムニュン…ゴクリ…

最後の叫びを言わせず、レックウザの首は
ぷくりと膨らむ。そしてまだ、ズルズルと落ちていった。

「ふう…」
ようやく口を開き、感想を述べる。

「結構美味しかったわよ。…フフ、さようなら…」

レックウザは地上へと降りて行った…


<2011/05/15 13:40 ロンギヌス>消しゴム
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