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“みらい” 〜運命は我々に何を求めるのか〜 − 旧・小説投稿所A

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“みらい” 〜運命は我々に何を求めるのか〜
− − 演習開始 そして… − −
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硫黄島に集結した新日本軍演習部隊。今、それぞれの大将から今回の演習の意義を聞いていた。

陸軍、空軍は別として海軍は艦を離れるわけにはいかないので無線を通じてだが…

硫黄島陸軍司令部

岩波「今回の大演習はアジア諸国、特に朝鮮共和国に対する警告だ!それはわかってるな?奴等は我が国を今にも攻めんとする勢いだ。愚かな奴等どもに我らの戦力を見せつけてやれ!!以上だ。」

硫黄島沖の海上

鳴門「朝鮮共和国は勢いを以前より増している。そして奴等の一番の攻撃目標はお隣さんの我が国だ。我々海軍は奴等の侵攻を打ち砕く先陣となる。我々の防衛網を突破されないためこの演習で感覚を体に覚えさせておけ。以上だ。」

硫黄島空軍司令部

飯岡「今回の演習の目的はわかっているな?朝鮮共和国に対する警告だ。我々は日本帝国の空を守るため作られた組織だ。敵機は必ず撃墜しろ!これを実戦と思い敵に大打撃を与えろ!以上だ。」

演説が終わり史上最大の演習が始まった。

ルールは赤軍、青軍に別れより多く敵を撃破した方が勝ちだ。




第15駆逐艦隊旗艦『愛宕』は左舷に硫黄島を見ながら洋上を進んでいた。

この艦が搭載するイージスシステムは約200の目標を探知、12の目標に同時攻撃が出来る防御システムだ。
『愛宕』航海艦橋で長身の男が双眼鏡で前方を見ていた。

『愛宕』艦長 堤信孝大佐である

純白の海軍服に長身の体はものすごく目立つ。存在感がスゴい。

「機関異常ありません」

「各種兵装異常ありません」

「システムオールクリアです」

堤「よろしい」

この艦は完璧な状態だ。いつでも行ける。

「『足柄』より連絡。システムオールクリア、とのことです」

堤 「うむ」

いつでも行ける。来るならかかって来いと気合いを入れた。


「レーダーに反応あり!高度1万2000より接近する物体あり。敵機です!」

堤「対空戦闘!総員戦闘配置!『足柄』に連絡だ。『迎撃管制は本艦がやる』第3戦速!」

?「対空戦闘ー!」

副長 田原康文中佐が復唱する。

隊員たちが次々配置につきセイフティを解除していく。

「目標追尾中!SAM(艦対空ミサイル)発射準備良し!」

「低空に目標探知、機数7です!」

新手だ。しかし艦長は冷静だった。

堤 「迎撃だ」

「ハッ、迎撃開始!」

「3、2、1、撃てぇ!」

砲雷長たちの大声がCIC(戦闘指揮所)内に響く。

『愛宕』のVLS(垂直発射装置)からミサイルが次々飛び出す。

「『足柄』からも発射されました。正確に目標へ向かっています。」

堤「良し、みんな気を抜くな。こうしている間にも敵は奇襲のタイミングを見てるかもしれん。」

この大演習は多くの他国の注目を集めていた。周辺には敵国の潜水艦がいるだろう。

「弾着まで、3、2、1、…」

弾頭からのリアル映像が映っていたモニターがフラッシュした。

「命中です!全弾命中!敵は消滅しました!」

CIC内には拍手の音が響く。

「艦長だ。総員に告ぐ。攻撃は成功だ。良くやってくれた。」




戦車のエンジン音が硫黄島の静寂を乱す。

山口「前進!」

陸軍北部方面隊第七師団第75戦車連隊第4中隊長山口和久大尉が配下の90式戦車10両に指示する。

山口(敵との性能は互角。勝敗は戦術と頭脳か…)

山口所属第4中隊は青軍に組み込まれていた。

山口「止まれ」

暗視装置を覗き、状況をうかがう。

青軍の練った作戦は特殊部隊による敵司令部奇襲だった。もう彼らは位置についている頃だ。

しかし後方から閃光が…

山口「早いぞ!?」

戸惑いを隠せない内に閃光が次々弾ける。

?「中隊長!敵に読まれてます、正面突破で行くべきかと」

配下の第一小隊守永篤司少尉だ。

山口「それは危険だ。第4中隊、6時方向の丘の裏に後退だ、急げ!」

丘の裏に隠れた数分後。

赤軍の戦車隊が進撃していた。幸い死角だったので気付かれなかった。しかし…

山口「熱源反応だと!?後r…」

画面上が真っ赤になりそこにはLOSTの文字。

山口「殺られたか…」

敵の戦車隊は囮で側面からのゲリラ攻撃にさらされたというわけだ。

完敗だ。

山口「くそっ……ん?」

計器類が狂っている…?
次の瞬間車内はまばゆい光に包まれた。




同じ頃海軍、空軍で夜間訓練をしていた。夜間の強制揚陸を模したものだ。

『愛宕』艦長が乗員に告ぐ

堤「我々は護衛任務だ。他の事は考えるな」

数分後レーダーに輝点が現れる。

「レーダーに反応あり!距離…30海里です!」

堤「くそっ」

海上で30海里は近い。敵は低空飛行をして来たのか

「反応は多数です!」

堤「そうきたか(しかし、どうあがこうとこっちが有利だ)」

しかし…

「レーダーが変です!」

「画面が乱れてます!」

「ちゃんと動きません!」

堤「どうした…?」

次の瞬間にはまばゆい光に包まれていた。






山口「俺達はどうなるんだ?俺には家族がいるんだぞ!?」

さあ、俺にもわからないな…

山口「な…」


この世界の登場人物紹介2

岩波厳治朗大将
・性格は硬く頑固だが部下思いで部下からの信頼は厚い。夢中になると視野狭窄に陥りやすい

鳴門海斗大将
・まさに海の男。慎重派。動揺することはあまりない

飯岡空良道大将
・空に生きて40年の大ベテラン。経験豊富で的確な指示を出す

山口和久大尉
・本作の陸軍主人公。陸軍北部方面隊第七師団第4中隊長。妻子がいる。子はまだ5才。家族思いでOFFの日には必ず家族で出かける


<2011/08/25 18:50 トルーク>
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