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“みらい” 〜運命は我々に何を求めるのか〜 − 旧・小説投稿所A

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“みらい” 〜運命は我々に何を求めるのか〜
− − 異変の先に待ち受けていたもの − −
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あるものは吐き気を訴え、またあるものはめまいを訴えていた。

山口「確か俺は…?」

先程までの記憶を呼び覚ます。敵の罠にはまりゲリラ攻撃を受けた後、計器類がおかしくなり光に包まれたはずだ。しかし今自分は90式戦車の横に立っている…




同じ頃海軍側でも同じ現象が起こっていた。堤艦長は困惑していた。本艦は夜間強制揚陸を模した訓練をしてて洋上にいたはずが硫黄島の海岸に接岸、停泊していた。

堤「異常がないか調べろ」

念のため各種システムを調べさせる。

「システムオールクリアです!」

堤「うむ……」

幸いシステムに異常はなかったが今自分達がおかれている状況がわからず困惑するしかなかった。




岩波「どうなっておるんだ!」

岩波は陸軍司令部で部下を怒鳴り付けていた。

「我々もわかりかねます。取りあえずここは落ち着いて鳴門、飯岡両大将と会議の場を持つべきかと…」

岩波「ぐぬ…」

この状況ではそうしかあるまいと納得し彼らに連絡する。

会議は1時間後陸軍司令部会議室で行われた。

参加メンバーは大将3人に技術研究本部のメンバー、それに陸海空軍の補給士官だった。

岩波「今までの状況をまとめると、演習中に謎の光に包まれ今に至ると…」

飯岡「パイロット達も困惑しています。洋上を飛行していたはずが気がつくと飛行場で愛機を眺めていた、とね。」

鳴門「我が海軍も同様だ。洋上にいたはずが接岸しているとね。」

岩波「まぁ状況はこんなところだ。しかし武器の備蓄は良いとして食料はどうかね?」

硫黄島は戦略拠点として武器の備蓄はあり今回の演習でも大量に持ち込んでいた。

?「今回の演習は持久戦を想定してませんでしたがそれなりの備蓄はあります」

空軍補給部隊のリーダー、盛川直毅中佐が答える。補給物資の確認を指示していた男だ。

「陸軍も同様です」

「海軍は輸送艦内に備蓄がありますが、これだけの隊員をまかなうには保存食を食い繋いだとしても1月半が限界でしょう。」

岩波「うむ……。今回の現象はアレが原因と考えて良いんだな?」

技術研究本部リーダー、山田佑樹大佐に聞く。今回の演習は極秘裏に新型兵器を試す機会でもあったのだ。

山田「ええ。“みらい”の影響と考えて間違いありません。」

飯岡「そうか……。元の世界には帰れるのかね?」

山田「理論的には可能です。核さえあれば。」

盛川「核だと!?」

山田「ええ。究極の反応兵器ですよ、これは。」

補給士官たちは言葉を失った。核の恐ろしさは各国の実験が証明している。

山田「ここは恐らくパラレル・ワールドと呼ばれる世界でしょう。今UAV(無人航空機)を使って周囲の情報収集につとめています。」

飯岡「そうか……」

会議室を沈黙が支配した頃それを打ち破るようにけたたましい警報が鳴り響く。

「総員に告ぐ!国籍不明機が接近!警戒体勢に入れ!繰り返す!国籍不明機が接近!警戒体勢に入れ!」



この世界の登場人物紹介3

山田佑樹大佐
・技術研究本部のリーダー。数々の無人兵器を開発している。

盛川直毅中佐
・空軍補給部隊のリーダー。部下思いで彼らからの信頼も厚い。元F-15FXパイロット。
<2011/08/26 13:21 トルーク>
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