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月神 - 旧・小説投稿所A
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月神
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少女の肩を叩いて振り向かせる。
「よっ。昨日は無事帰れたか?」
…実は気になっていた。
あの暗い森の中、何事もなく帰れたのだろうか。
しかし、早苗は、
「当然です。この森は庭みたいなものですから。」
と笑顔で言ってきた。
安心して、別れの言葉を口にしようとしたとき、
「おい、2人共。」
ガウル王に呼ばれた。
何事かと訊く前に、ロギア王が切り出してきた。
「今日から、お前達を、この森の夜の警備員に正式に任命する。」
一瞬の沈黙…
それを破ったのは、
「やぁったあぁぁぁあ!」
早苗の歓喜の叫びだった。
俺も内心嬉しかった。
早苗は強い。
強い者からは見て色々学べるし、それに、王に補食されなくて済む。
そんな期待を抱いていたら、
「あぁ、お前は日夜逆転生活だから、朝食って夜出してやる。」
…マジか。
意味ないじゃねぇか。
さらに、ロギア王が悪魔のような提案を
「なぁ、ガウルは確か魔法封印できたよな?」
「あぁ。それで、何をするつもりだ?」
「お互いの護衛交換してくれないか?早苗は魔法のせいで喰えないから…」
「いいだろう。交渉成立だ。」
…正気か?
ガウル王はこっちを見て言う。
「これは大事な外交だから、しっかりやれよ。」
笑顔で言うと、反論する前に、ロギア王に連れていかれた。
「今夜は可愛いがってやるからな…フフッ」
…もう口から涎が出ているのには触れないでおこう。
もう、俺の頭の中は、どうやって逃げ出すかしか考えてなかった。
早苗にアイコンタクトをし、夜、ここに集合と伝える。
…さぁ、どうしようか…
果たして、2人の運命は!?
今日はもう限界です。
<2012/11/11 23:04 ラムネ>
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