---

Z「『お前の妹を誘拐した。帰してほしければ今すぐ探偵をやめろ』・・・」

R「ゆ、誘拐！？」

M「ちょっとししょー！どうする！？」

Z「落ち着け！！とりあえず、なにか手がかりを探すぞ！」

M、R「はい！」

チノ「おれっだはどーしぇばいーなや？」

Z「チノさんたちは何もしなくていいです。これはオレ達で解決します！」




Z「とりあえずおかしいのは・・・」

M「脅迫の内容・・・」

R「普通はお金とか、利益になるものだよね」

Z「つまりこれは、無差別じゃなく完全にオレ達を標的にしてるってわけだ。」

M「しかも、スザちゃんを妹と知ってるってことは、ししょーのことを調べてたってことだよね」

R「誘拐した場所は書いてないから、探偵やめても返さない可能性もある・・・」

Z「誘拐事件じゃねえな。復讐劇とでも言った方がいいな」

M「スザちゃんはどこにいるのかしら・・・」

Z「まず、その場所がわかんねえんだよな」

R「でも、誘拐してからほんの少しの時間で誘拐した場所からこの家まで手紙を届けたんだから、スザちゃんは近くにいるってことだよね」

M「でも、あらかじめ書いておけば・・・」

Z「いや。この文字、ボールペンで書いてあるだろ？でも、手で擦ると・・・」

M「あっ、インクが手についた！」

Z「ボールペンで書いた文字が乾ききっていないっつーことは、リュイの推理は当たってるってことさ」

R「えへ・・・♪」

M「じゃあ肝心の場所は？」

Z「この近くの廃れた家とか探しゃあ見つかんだろ」

M「そこはてきとーなのね・・・」












Z「この家が怪しいな・・・」

ザグはチノの家から400mほど離れた廃れた家の前で立ち止まった。

Z「みろ。周りの草が踏まれた跡があるし、廊下のホコリが取れているところがある。誰かが入った証拠だぜ・・・」

M「犯人がいたらどうする？」

Z「そんなときのために、これを持ちあるいてんだろ」

ザグはミナに「ある物」をわたす。

M「あ、あたしの銃？」

Z「いつもこっそり持ち歩いてんだぜ」

R「ぼくのは？」

Z「素手」

R「えー？バイオ6のジェイクじゃないんだからさー」

Z「つべこべいうな！いくぞ！」





ギシ・・・ギシ・・・

Z「なにか出てきそうな空気だな・・・」

M「怖いこと言わないでよね・・・」



ボーン　ボーン　ボーン

M「キャッ！」

Z「時計の音か・・・」



R「アルバムの写真が散らかってる・・・」

M「ねえ、この人・・・」

Z「あぁ・・・あんときのあいつか・・・あの人と友達だったのか？」




ギシ・・・ギシ・・・


M「ここが最後の部屋ね」

Z「やつらが反撃してきたら銃だけ撃て。怪我はさせるな。いいな？」

M「簡単に言ってくれるわね・・・」

R「カギが掛かってる」

Z「3人一緒にぶち当たれば壊れるだろ」

M「じゃあ、いっせーのーででいくわよ」



Z「いっせーのーで！」

ドバン！！！

ジャキッ！
Z「動くな！！」

M「！！！　スザちゃん！！！」

S「・・・・う・・・ミナ・・・ちゃん・・・・・」

M「大丈夫？怪我ない？」

S「うん・・・」

Z「スザ、誰に拐われたんだ？」

S「えっ・・・はっきり覚えてないけど・・・わたしより大きくて・・・手は・・・トゲ？が一本生えてて・・・」

Z「トゲ？」

S「うん・・・爪かどうかわかんないけど、それがあったのは覚えてるよ」

Z「そっか・・・」

R「とりあえずチノさんの家に帰ろう！」

M「そうね！早くしましょう！」









ガイ「大丈夫だっけが？」

チノ「怪我しねっけが？」

Z「ええ・・・大丈夫です・・・」

R「では、ぼくたち、部屋に戻ります。わざわざ起こさせてすみません・・・」







M「ねえ、結局誰が犯人なの？」

Z「もうわかった」

S「ええ！？」

Z「犯人はあんときのあいつと、深く関わってる人物。そいつさ」

M「って言われたってわかんないわよ！」

次回、解決！

---