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夢幻と無限 − 旧・小説投稿所A

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夢幻と無限

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結局その日…俺は半日以上、彼女の腹の中で過ごした。夜中の2時に漸く吐き出してもらえ、ベトベト落としに風呂へ入り、3時になってから床についた。


「ふぅー…疲れた。あいつの遊び相手も重労働だな…」

暗い天井を見つめ、ボソッと独り言を呟く。その「あいつ」は今どこかに出かけたらしく、親もイタリアへ旅行中…まあ受験生っていう理由で俺は置いていかれたんだけど。


俺は軽く自嘲気味に笑い、布団へと潜り込んだ。




〜翌日〜(正確には日は変わってない)


「おきなさい…もう昼間よ?」

「………zzz…」

耳元で囁かれる、レムリアの透き通った声。しかし睡魔にあれよあれよと引き込まれ、俺は再び夢へと堕ちた。


ペチョ…

あれ……柔らかくて濡れた何かが頬に触れた。それは俺の服の下…体中をぬらぬらと這っていき…


「あひゃひゃひゃひゃひゃ…!!!!や、やめっ…ヒヒッ!!わ、わかった、起きるって…!!やめてぇっ!!」

余りのくすぐったさに目はパッチリと開いた。どうやらレムリアが起きない俺に痺れをきらし、舌でペロペロ舐めてきたようだ。


「もう…さっさと起きなs…」

ピンポーン…!!!

珍しく家のチャイムが鳴った。流石にパジャマでは迎えられない……急いで着替えようとしたが、先にレムリアが玄関へと向かってしまった。


まああいつも人間には慣れたみたいだし…何とかやってくれる…はずだった。




ンギュ…ニチュ…アグん…

「お、おいおいまさか…」

生々しい液体の音に俺は下半身パジャマのまま、玄関へと激走した。





ごきゅん…♪

遅かった……レムリアのお腹は既にぷくりと膨らんでおり、その傍らには宅配物であろう段ボールと、●マト宅急便のキャップが投げ捨てられている。


「なにやってんだーーーーー!!!!!!!!!」

「なにって…朝ごはんに決まってるじゃない。しばらく何も食べてないんだもの…」

「だ、だからって…」

チラリと目線をお腹へと移す。何が起こったのか分かってない宅配員が、必死に胃壁を叩いているのが見て取れた。


「それより今日こそどこか行かない?こもりっぱなしは良くないわ。」

レムリアは宅配員のことなど眼中になく、俺の手を引いて外へ飛び出した。まだまだ文句を言い続けるつもりだったが、にっこりとした笑みに脅され、勇気は塵となった。

宅配員さん、お許しください。


「んで…どこいくんだ?「ドラゴンOK」なんて書いてあるとこ無いぞ?」

「決まってるじゃない…あそこよ。」


<2011/05/15 15:30 ロンギヌス>消しゴム
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