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夢幻と無限 − 旧・小説投稿所A
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夢幻と無限

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〜15分後〜

白い手に握られて、俺は巨大…というか妙?な建物に連れていかれた。

ピシュウゥ…ウィィン…

自動ドアをくぐり抜けて、何やATMのような機械の前に立たされる。後方はレムリアのぷっくりお腹(消化はまだらしい)、前方は怪しいタッチパネル………逃げ道がなかった。

「あのー…レムリア?」

「なぁに?」

「ここって…どこ?」

「私のお気に入りのお店♪」

こいつにとってのお気に入りとなれば…危険なものしか思いつかない。レムリアは俺の手を取り、パネルを操作し始めた。

「お…おいっ…か、勝手にいじって大丈夫なのか!?これ…」

「ふふ…お楽しみ。」

文句の「も」の字も言えず、次々に設定されていく俺のデータ。しかしそうしている内に、更に怪しい文字も現れている気がした。

「お、おい…捕食者設定って…何?」

「…わたしっと…そうね…5人ほど頂こうかしら?」

冷や汗がたらりと落ちる。不安に駆られて腕を振りほどこうとしたが、かなりの力で押さえつけられてしまった。



〜2分後〜

「ふぅ…これでおわりね。」

レムリアは最後に表示された「決定」を押し、俺の脇を抱えてきた。ジタバタしている俺には目もくれないまま、不穏なベルトコンベア…じゃなくて動く歩道らしきものの上に載せられる。

「うおおっと…ちょっ…本当にここどこ!?」

「すぐにわかるわよ。すぐにね……♪」


レムリアの口から、舌を舐め擦る音が聞こえた気がしたが……ま、気のせいだろう。


<2011/05/15 15:30 ロンギヌス>消しゴム
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