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クロス『！？なんだ、今の？』
ゼロ『気づいたか、クロ･･･貴様』
クロス『気づいたよ。でも、今のは殺気』
そういえば、ボウはどこにいるんだろう？まさか！？
クロス『ゼロ、ボウの居場所、分かる！』
ゼロ『少し待っていろ･･･ん、かなりの速さで、我々から離れている。意識が無いな』
考えられることは一つだけだ。
クロス『連れ去られたの？』
ゼロは静かに頷いた。どうしよう･･･早く助けないと。
クロス『ゼロ、お願い！』
ゼロ『分かった。･･･乗れ！』
自分は急いでゼロの背に乗り、追いかけに行った。

*****

ボウ『･･･ん、ここは何処だ？』
俺は弓矢の精度を調整するために、訓練していたはず。
？『目が覚めたか』
ボウ『なっ！？兄さん！？』
それにしてもフワフワしているなここ。それに真っ白だし。
ボウの兄『あいつと一緒に居てはいけない』
ボウ『あいつって、クロスのことか？』
兄は頷いた。
ボウ『兄さん、この俺たちを乗せてるのは』
ボウの兄『レシラムだ。今は俺のだが、もう少しで目的地･･･そこで、契約をお前に移す』

*****

ゼロ『寒くないか、フ･･･クロス』
クロス『う･･･うん』
かなり寒いよ。でも、ボウを早く助けるためには･･･
クロス『うっ！？』
ゼロ『どうした？』
右手のひらに白い龍の黥が現れた。
クロス『ゼロ、これは』
ゼロ『急ぐから、掴まっているんだ』
自分は嫌な予感を抱えながら、ゼロの背中にしがみついた。

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