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消えた理性 Final − 旧・小説投稿所A

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消えた理性 Final

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「ジュカイン、大丈夫?」

「ああ...なんとかな...」

二人は森の入り口で傷の手当をしていた。幸い薬草などはふんだんにあるので、十分な手当を施すことができた。
しかし...


「ねえ....」
「何だ。」

「これ、どうする?」

カイオーガは目の前にある6本のメモリを指す。アーマルドが使っていた2本もあの後吐き出したようだ。

「どうって...」
「・・・・・」

二人は押し黙り、考えを巡らせる。






この二人には珍しい、かなりの沈黙。
そして....





「壊そう。」
「え?」

ジュカインがメモリを睨みながら提案する。

「いや、壊すべきだ。こんな恐ろしいものがあったらこの島狂っちまうぜ。」

「本心?」


「え...?」

「本当は惜しかったりするんじゃない?」

「そ、それは....」

痛いところを突かれた。確かにこれがあれば何でもできるだろう。


理性と欲望が、ジュカインの心の中で戦い合う。
本心はジュカイン本人にすら分からない。






「いや壊そう。やっぱりあっちゃダメだこんなの。」

ジュカインは苦悩の末、吹っ切れる。

「そっか...なら...!」

カイオーガはヒレを大きく振り上げ、勢い良くメモリに叩き付ける。


パキン!...バチバチ...

メモリは粉々に砕け散った。










「さあ!俺ちょっと森の中さがしてくるよ。落ちたのはこれらだけじゃないだろうし...」
「僕も行くよ。ちょっと先に行っててくれる?」

「え?.....ああ。」

ジュカインは身を翻し、森の中に消えていった。









「ふう......」

カイオーガは一人になると、砕けたメモリの欠片を見つめる。

「こんなものあっちゃいけない....か..」





















「それでも...面白いものはとっとかなくちゃねえ...♪」

カイオーガは微笑みながら、自分の大きなヒレを見る。


そこには、赤いメモリが日の光を受け、ギラギラと輝いていた...


メモリ説明(追加

1
メモリについているスイッチを押すとメモリの声がします。
例 『インビジブル!』『タイム。』など
(今までは英語表記でしたが以後カタカナにします。)

2
『捕食』など、意味不明なものもありますww

以上。


その他駄文

テスト終わったーーーーーーーー(嬉

英数オワタ...国社まあまあ...理科う〜ん
だと思います(どうでも良いだろ


カイオーガ、お祝いにひとまず....ニヤリ
<2011/05/15 14:09 ロンギヌス>
消しゴム
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