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Lunatic Diamond − 旧・小説投稿所A

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Lunatic Diamond
− 登り詰めるムゲン −
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「貴方って……可愛い♪」
唐突に抱きしめられる。
純白のマシュマロのように柔軟なその腹部に顔もろとも体全体が晒される。
あまりにも突然のために体がパニックを起こし、無意識下に抵抗してしまう。
「ほらほら……暴れないの♪」
僕の体が暴れれば暴れる程、レムリアの腹にぎゅぅ…と押し付けられる
「……ぅ\\\\」
次第に抵抗が収まってしまい、竜であるにしろ異性に抱きしめられる。
その現実が妙な気恥ずかしさが心に生じる。
それが表に。頬が紅くなってしまう。
「あれ……紅くなっちゃって♪ もう、食べちゃってもいい?」
細い指が紅い頬を意地悪そうに突く。
「ぇ……?」
紡がれた言葉に耳を疑う。
食べる≠ニ。
僕たち人間が普通に発するように。
レムリアから見れば最強の君臨者もただの餌≠ナしかない。
そうして気付く。
最初からそれが目的だったのではないかと。
「最初からそれが目的で……!」
しかし、レムリアは首を縦に振らない。
少し驚いたように首を傾げてさえいる。
「私の趣味♪ 胃袋に何かあった方が幸せじゃない? 大人しくしてくれれば痛い事はしないから♪」
「そう言って……食べられたら有無も言えないでしょ!」
「大丈夫。何も消化はしないから……いいでしょ?」
ウルウルとその瞳を輝かせ、口は今にも開きそうとうずうずしている。
すっかりレムリアの抱擁から解放されていた僕は咄嗟に逃走体勢を執った。
「ダ・メ♪」
一歩にも満たない歩数でレムリアに捉えられ、病み付きになるお腹に抱きとめられる。
そのまま体を反転させられ、見上げればレムリアと見合ってしまう状況になる 


<2011/07/29 18:18 セイル>消しゴム
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