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夜桜 ただ…待ち侘びて − 旧・小説投稿所A

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夜桜 ただ…待ち侘びて
− 踏み出した一歩 −
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「桜華姉ちゃん」
「友宏? どうしたのこんな遅くに……」
すっかり太陽は沈み、満月が天高く昇っている。
「親と喧嘩した……」
よく見ればその頬は赤い。
煮えくり返った彼の両親が思わず手を出してしまったのだろう。
何をしたのかは分からないが両者共の気持ちや言いたい事は十分に分かる。
「そっか。今日はどうするの? 帰らない?」
「……」
こんなときは変に言葉をかけてあげるより本人に好きなようにさせてあげるのが良い。
もし、彼がそういうなら私は喜んでそうするつもりはある。
「どうしたの? 黙り込んじゃって。泊まってくんでしょ?」
予想は見事に的中。
頬を微かに赤らめて彼が小さな声を漏らした。
そして私はふと、考えた。
つい最近までずっと独りだったのにあの1日でここまで変わるんだと。
時が経つのは早いもので早くも一月が経つものである。
一人っ子の彼は私にすっかり懐いてしまい姉のように姉ちゃん≠ニまで呼んでくれる。
彼が頷いた。
「お泊まりするのね。 じゃあ……寝床をって、ないわね……」
普段から私の周りには何も無い。
人間さえも滅多に来ないものだからゴミさえ無い。
だから、人間が宿泊に必要な豪華なものなんてない。
まぁ、高級なベッドならあるんだけどね。
「今日は私の中でお泊まりする?」
「桜華姉ちゃんの中?」
「そ。私の体内だよ」
友宏は何やら不満そうだ。
それはそうだろうな。私の中で寝ろなんてね。
言い換えれば喰われろってコトだしね。
一回だけでもいいから人間を食べてみたかったし。
どんなモノより美味しいんだろうな。


更新遅いとかいいつつも結構ハイペースであったりw
これは駄作の予感がするw

まぁ駄作でもWolves Heartみたいに書き直すかもしれませんが・・・

ここで皆さんに聞きたい事が。
久々に裏をかこうと思いますが何かご希望はありますか?
<2011/07/20 23:33 セイル>
消しゴム
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