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雷鳴の閃光 − 旧・小説投稿所A

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雷鳴の閃光

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首を何度も横に振り、目に涙を浮かべる。
「大丈夫・・・痛み・・ない・・」
「違う!そうじゃなくて死にたくないっていってるの!」
「うるさい・・」
声を荒げたのが間違いだった。
右肩の前肢の圧迫が強められた。
自分の命はジンオウガのもの。生きるも、死ぬもすべてはジンオウガ次第。彼を怒らせるのは得策ではない。
「自分・・腹・・減った・・何か・・喰べたい・・」
「だからっ・!?がぁぁぁぁぁっ!!」
蓄電された背中から電撃が私を襲った。
視界が一瞬で真っ白に染まり、体が灼かれる。
「喰べる・・でも・・痛み・・ない・・」
電撃によって乾いた頬の皮膚をジンオウガの舌が舐め上げた。
べったりと生暖かい唾液と血糊が頬に残された。
「ひぅ・・」
体のダメージは大きく感覚も鈍くなってきている。
そんな中頬を舐め上げる舌だけは確かに感じられた。
いよいよ・・・喰われる・・と。
「女・・優しい・・男・・酷い・・」
「・・何をいってるの?」
「女・・喰べない・・本当・・でも・・喰べない・・自分・・死ぬ・・」
単語だけを並べる声。正直言っている事がいまいちわからないがこれだけは分かった。
生きるために仕方なく人間を喰らっていると。
でも、本当は喰いたくないと。
「・・何・・?」
「私の命・・あげる・・自由に使えばいい・・」
私はハンターだ遅かれ早かれ、狩場で散る命なのだ。
モンスターを狩ることが人の役に立つこともある。
こういう方の役に立つのもいいかもしれない。
先輩のいない狩猟生活なんて私にはできない。
「女・・悲しい・・?」
「いいの・・心配しないで・・」
涙を流す私に驚いたのか、捕食の為に開いた口が少し狭まった。
捕食されることにあれだけ恐怖があったのに、考え方一つでその恐怖は消えていた。
涙の頬をジンオウガが舐め上げる。
狭まった口が再び開き、いよいよ捕食が始まった。
肉厚の舌が体全体を舐め始めた。
「んぁっ・・ぅっ・・あっ・」
時折体に走る快感。身を捩り、喘ぐものの、ジンオウガはその前脚でガッチリと体を押さえつけ抵抗を許さない。
ジンオウガの蹂躙がは続く。
余すところなく舌は私を舐める。
唾液と舌が擦れ、変に感じさせられ、血糊を塗り込まれるものだから、私の体はほんのり紅くなっていた。
「んぅっ・・や、やめっ・・」
これは単なる味見ではなく呑み込む時に滑りやすくするための行為だ。
私は数十分もの間ジンオウガに舐められ続けた。


<2011/05/13 23:13 セイル>消しゴム
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