説話文学と日本神話

スサノオは出雲の国に降り立った。そして、害獣であるヤマタノオロチ(八俣遠呂智)を切り殺し、国津神の娘と結婚する[13][14]。スサノオの子孫である大国主はスサノオの娘と結婚し、スクナビコナと葦原中国の国づくりを始めた[15]。出雲神話とはいうものの、これらの説話は『出雲国風土記』には収録されていない。ただし、神名は共通するものが登場する。アマテラスら高天原にいた神々(天津神)は、葦原中国を統治するべきなのは天津神、とりわけアマテラスの子孫だとした。そのため、何人かの神を出雲に使わした[16]。大国主の子である事代主・タケミナカタが天津神に降ると、大国主も大国主のための宮殿建設と引き換えに、天津神に国を譲ることを約束する。この宮殿は後の出雲大社である[17][18]。

北欧神話においては、生命の始まりは火と氷で、ムスペルヘイムとニヴルヘイムの2つの世界しか存在しなかったという。ムスペルヘイムの熱い空気がニヴルヘイムの冷たい氷に触れた時、巨人ユミルと氷の雌牛アウズンブラが創り出された。ユミルの足は息子を産み、脇の下から男と女が1人ずつ現れた。こうしてユミルは彼らから産まれたヨトゥン及び巨人達の親となる。眠っていたユミルは後に目を覚まし、アウズンブラの乳に酔う。彼が酔っている間、牛のアウズンブラは塩の岩を嘗めた。この出来事の後、1日目が経って人間の髪がその岩から生え、続いて2日目に頭が、3日目に完全な人間の体が岩から現れた。彼の名はブーリといい、名の無い巨人と交わりボルを産むと、そこからオーディン、ヴィリ、ヴェーの3人の神が産まれた。"3人の神々は自分たちが十分に強大な力を持っていると感じ、ユミルを殺害する。ユミルの血は世界に溢れ、2人を除くすべての巨人を溺死させた。しかし巨人は再び数を増やし続け、すぐにユミルが死ぬ前の人数まで達した。その後神々は死んだユミルの屍体で大地を創り、彼の血液で海・川・湖を、骨で石・脳で雲を、そして頭蓋骨で天空をそれぞれ創りだした。更にムスペルヘイムの火花は、舞い上がり星となった。"

"以下は、翻訳元の英語版(Norse mythology)における出典である。""Modern retellings of ancient mythology are often inventive""フィン族は精霊信仰をベースに、世俗化はしたものの原始宗教的な伝説を守ってきた。狩り(ペイヤイネン Peijainen)や収穫、種蒔きといった儀式は、社会的イベントとして開催されたが、根底にある宗教的部分は全く欠落しなかったのである。"

何人かの地質学者は、氷河期の終息による海面上昇が、神話に影響を与えたのだと考えている。"このタイプの最新の学説の一つで論議を呼んでいるのがライアン - ピットマン理論であり、紀元前5600年ごろ、地中海から黒海にかけて破壊的大洪水があったという黒海洪水説である。津波を含む、他の有史以前の多くの地質学上の事件が、これらの神話のベースになりうるものとして提案された。例を挙げれば、ギリシャ神話におけるデウカリオンの洪水の原話はおそらく、紀元前18世紀から15世紀のサントリーニ島の火山爆発によって起きた大津波の経験に基づくものだとされる。[2] さらに推測すれば、洪水神話は民間伝承から生じたものであり、最後の氷河期の終わり、10、000年前に海抜が大きく上昇したことが口伝として何年も伝わってきたものであろうと考えられる。""別の学説で論議を呼ぶものとしては、1つあるいは複数の隕石によって大洪水が引き起こされ、空気中や低地に大量の水蒸気を発生させた、というものである。 トルーマンの隕石の仮説を参照。"

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