「なるほど。さきほどのコートは彼女の貢ぎ物でしたか」
「え?」
「孔雀のコートですよ。入ってきた時着ていたでしょう?」
「あ。あれ……」
「お礼のつもりでしょうけれど……彼女には高くつきすぎましたね」
背中に大きく彩られていた刺繍はそのインパクトに反して品よく一種の芸術のように美しかった。それが彼女の貢ぎ物ということはJOJO自身も気に入って袖を通したということだ。そしてお披露目するとともにお礼をした結果が今の騒ぎ。高く付き過ぎた、という言葉の通り、刺激が強すぎて気絶してしまったようだ。これには羨ましがるよりも憐れみの方が強かった。
くすくすと笑いを漏らすジョルノから再びJOJOへと視線を戻すとその瞳がこちらをひたと見つめていた。思わず背筋をぴんと伸ばすとそのつま先がこちらに向かって歩み始める。きょろっと周りを見てみるが、彼の向かってくる方向にあるテーブルは自分達がいる一台だけだった。背中にどっと汗がにじみ出る。
「!」
もうすぐここに到着する、と思った矢先、JOJOの白い太腿に札束がぱしり、と音を立ててぶつかった。ぴたりと止まる歩み。その束が差し出される位置を見てみるとニヤニヤと締まりのない顔をした男が座っている。でっぷりとした体躯に脂ぎった顔がいかにも、な男にJOJOはすぅっと視線を動かした。その瞬間の言い知れない恐怖に仗助は全身を震わせる。しかし、当の対峙している男の方はまったく気付いておらずだらしない顔はさらに相好を崩していた。
唇に薄く笑みを浮かべた彼は、体に向きを変えると男と正面から向き合った。小さく首を傾げるとぴちぴちに貼り付き布地の伸びたスラックスに包まれる足の隙間につま先を乗せる。するとご馳走を前にした空腹の豚のように瞳を爛々と輝かせ、食指を蠢かせた。札束を両手に分けて持ち、差し出された太腿を挟み込むと弾力を愉しむように揉みだす。
見ているだけのこちらでも嫌悪感に眉間が皺を刻む。彼はよく我慢できるな、と関心していると男の手がストッキングに札束を突っ込んだ途端に、JOJOの手が男の胸倉を掴みあげた。
獣が牙をむいた。そう感じたのは仗助だけではないはずだ。
片腕だけで男の巨漢を宙に浮かせて短い手足がばたばたと暴れるのを静かに見上げている。服の首元が締まる苦しさに泡を吹き始めた男を更に高く上げると腕を振りおろして通路に放り出した。分厚い脂肪がクッションにはなっただろうが、それなりの痛みに呻く男はその場で転げまわっている。そんな無様な男にJOJOはストッキングへ差し込まれた札束を抜き取ると顔目掛けて叩きつけた。
「なぜだ!?少しくらいいいではないか!こんなに払っているんだぞ??!」
散らばった紙幣をかき集め、尚も縋ろうとした男はその場でひっくり返ってしまった。理由は簡単だ。短い脚を黒髪のボーイに掴みあげられたからだ。
「はいは〜い、うちのショーを中断してくれちゃったおブタさんにはとっとと出て行ってもらいましょうかねぇ〜」
「ま、まてっ!待ってくれ!ちょっとした出来心で!」
男の訴えも虚しく響くばかりで片足を持って引き摺られて行く。他の観客も憐れみの一つも滲ませず、むしろ拍手や歓声を上げていた。
「ぅわ……」
「ルールを破ったのですから、あれは当然の報いです」
「へ?」
「しかもJOJOの進路を妨げた上に金さえだせば自由にできると思ってる下衆な方でした。彼がもっとも嫌う類いの輩です」
「は、はぁ……」
「気高く優雅であり何よりも自由。それがJOJOという人です」
喚き散らす無様な姿に同情の欠片も湧きおこらなかった。金持ち特有の愚直な考えを聞いたからなおのことかもしれない。ちらりと被害者ともいえる人物を見やる。
「JOJO、手を」
すると、愚かな男の姿にJOJOはもう目もくれていなかった。もう一人のボーイがその手を恭しく取り上げ、まるで宝石を磨くようにそっとしかし丁寧に拭っている。しかし……JOJOだけでなく黒髪のボーイもとんでもない怪力のようだ。あの体を片腕だけで引き摺っていったのだ。下手すると自分が所属する部隊の人間よりも強いのでは、と背筋がぞっと震えた。
JOJOを湛える声援に紛れて小さく箱を叩く音を捕えた。ふと顔の向きを変えてみるとジョルノが煙草を取り出し火を点けるところだ。
「……あれ?煙草なんて吸いましたっけ?」
「いいえ、吸いませんよ?僕はね」
「……はぁ」
パチンっと音を立ててジッポに蓋がされる。良く分からない答えに首を傾げているとヒールの音がすぐ傍で響いた。慌てて振り返ると目の前に白い肌で覆われ綺麗に割れた腹筋がある。そろり、と見上げてみると瞳を煌かせるJOJOが見下ろしてきていた。いつの間にか金髪のボーイの姿も見当たらず、先ほど定めた通り、このテーブルまで来たようだ。
「っ!」
思わず顔を凝視しているとすっと上体が屈められる。鼻がぶつかりそうになって思わず仰け反るとジョルノの肩にぶつかってしまった。首がおかしな具合に曲がって息が苦しい。けれどそれよりも目の前に迫る端正な顔の方が呼吸を乱してくる。尚も近づきそうな気配に、触れちまうっ!触れちまうっ!とさっきの男の二の舞になりそうで竦み上がってしまった。
「(ち、ちちち、チップ用意しときゃよかったっ!)」
「どうぞ、JOJO」
金縛りにあったようにスラックスを握りしめたまま動けない体に目を回していると、すぐ上から穏やかな声が降ってきた。次いで視界の中に白い手が火の点いた煙草を差し出してくる。ぱちぱちと瞬いていると、薄っすら笑みを浮かべた唇が開いて咥えにいった。その際にちらりと見えた赤い舌がひどく色っぽい。すぅ……と息を吸う音を聞き、長い指が煙草を挟むとまっすぐ向けられていた顔が僅かに横を向いて細く煙を吐き出す。その光景をぼんやり見上げているとまた白い手が視界に入ってきた。今度は紙幣を指に挟んで。
「!」
すぐ横の背凭れとテーブルに手がついたかと思うと目の前で白い首が惜しげもなく曝される。しなやかに反らされ、顎の下へと札が押し付けられるとゆっくりとなぞり下ろされていった。その先はぎゅっと詰まった胸筋があり、乳首が見えるか見えないかのギリギリのラインまで合皮の衣装に包まれている。するすると下りて行く指先が肌から衣装を僅かに持ち上げて作り出した隙間へ紙幣をねじ込んだ。その隙間から覗いた赤い実に心臓が痛いくらい大きく跳ねる。
「……ん……」
「(あ、敏感なん……)ッ!!!」
指が離れる瞬間に零れた艶やかなため息にうっかり浮かんだ感想で頬が一気に熱を上げる。自ら首を絞めたような状態の中、すっと顔を見つめられた。何を考えてたのかバレたのでは!?と危機感を募らせるが、動いたのは唇ではなく細い顎先だった。くいっとどこかを指し示して首を傾げてくる。そろりと目を動かしてみるとテーブルの上にあるグラスへとたどり着いた。
「欲しいそうですよ」
「あ、も、もちろんっス!」
意味をうまく飲み込めずにいるとジョルノが助け舟を出してくれた。ようやく言いたい事に気づいて動かしにくい首でなんとか頷いて見せると、満足したような笑みで離れていく。そろり、と上体を起こすと彼は腰についた布を蹴りはらってぺたりと床に座り込んでしまった。
「へ?」
何をしているのだろう?と瞬く間にも座り込んだJOJOは両手を後ろにつくと上体を反らしながら唇を開いて見上げてきた。開かれた唇の中で紅い舌が照明の光を纏い、厭らしく光っている。
「飲ませてくださいですって」
「え?」
「グラスに伝わせて流しこんであげるといいですよ」
「え!?」
両手にグラスを渡されながら告げられる助言に全身がどっと汗が噴き出した。手に持ったグラスを見下ろしてから目の前に座り込む姿へと視線を移す。するとこちらを見つめる瞳がふっと孤を描いた。ぞくっと背筋を震わせながらそっとグラスを差し出す。間違えてもその顔にぶちまけないよう細心の注意を払いつつゆっくりと傾けていった。
「……っは……」
つぅっとガラスの側面を伝い雫になって落ちた液体は唇の中へと落ちていった。火照った体には冷たかったのか、小さく息を吐く声を聞く。震える手に叱咤を入れつつグラスの状態を保ち続けた。ぽたり、ぽたりと落ちる雫が彼の口を潤していく様をじっと見続けていると、紅い舌が蠢き唇から差し出されて全体を湿らせるように動き始める。
「あ……」
しばらくして床に着いてた腰が浮かされるとグラスの底に舌が押し当てられる。持ち上げられる感覚に傾けていたグラスを水平に正すと液が伝っていた部分を赤い舌がゆったりと舐め上げた。そうしてグラスの淵に到達するとちゅっと愛らしいリップ音を残して離れていく。
「……くす……」
瞬きすら忘れて凝視していると離れた唇が小さく笑いを零した。微かに空気を震わせる音にぴくっと背筋を跳ねさせるとJOJOは踵を返して舞台へと帰って行く。再びポールと絡み踊る彼の唇にはジョルノが差し出した煙草が咥えられ、動きに合わせて細く煙をたなびかせていた。
「ッ〜〜〜!!!」
「どうしましたか?」
緊張の糸がぷつっと切れたように仗助はずるずると崩れ落ち、テーブルへと突っ伏してしまった。そんな様子に楽しげなジョルノの声が降り注ぐ。
「さっきの令嬢の気分が分かったっス」
「それは良かったですね」
ほのぼのとした声を聞きながら他には見えないようにテーブルの下で身悶えた。煽られ過ぎたせいか腰の奥が疼き、前が痛みを訴えるくらい反応を見せている。大した成果は出ないがぎゅっと押しつけ合った膝を小刻みに揺らし集まった熱を散らそうと躍起になった。
ちらりと舞台を見るとまだJOJOがポールと絡み合っている姿が見える。厄介な獣に魅せられてしまった、と小さく熱い息を零した。
* * * * *
熱気を孕んだまま、JOJOによるショーは幕を下ろした。その後は男娼を侍らせて食事を楽しんだり、酒を楽しんだりするらしい。けれど、ジョルノと仗助は声をかけに来た支配人の案内で館の最上階に来ていた。小さくベルを鳴らして開いたエレベーターから降りると毛足の長い絨毯を引かれた廊下に出る。いかにも高級そうな作りに開いた口が塞がらない。奥へと進む足取りについて行くと窓から注がれる月光に反射するシャンデリアが天井から吊り下げられていた。壁にも小さなシャンデリアが飾られ歩く際に揺れる空気によって小さくぶつかり合いシャラシャラと綺麗な音を立てている。
「ではこちらへどうぞ」
「仗助さん」
「あ、はいっス」
一番奥から二番目にある扉から中へと入るジョルノに続いて入って行く。そこに広がる部屋も高級ホテルのスイート並に豪華で、天蓋の付いたキングサイズのベッドが威圧感を醸し出していた。廊下と違い明るく照らされた室内を興味津津に見渡していると、ジョルノが部屋から出ていきそうになっている。
「え?あれ?」
「ここは仗助さんの部屋ですよ」
「はい?」
「僕は別の部屋なので、ゆっくり愉しんでくださいね」
「へ?愉しむって??」
「しばしお待ちください。すぐに伺いますから」
「はぇ??」
「では、また明日」
「えぇ!?」
ひらりと手を振って出ていく上司の姿は無情にも重厚そうな扉の向こうへと消えていった。残された仗助はというと宙で半端に浮いた手を意味なく上下に動かしている。その頭の中はこの状況をどうとらえればいいのか分からずぐるぐるとしていた。
そんな状態の仗助が残された部屋の外ではジョルノが愉しそうに笑いを零している。
「ジョルノ……お前、何も言わずに連れてきたのか」
「サプライズというのはこうでないと楽しくありませんからね」
「ったく、可哀想に」
無邪気に微笑む少年に支配人のポルナレフは肩を竦めるだけだ。こういった年相応のちょっとした悪戯をするようになったのは良い傾向だとは思うのだが、それに巻き込まれた少年が憐れで仕方がない。ジョルノとポルナレフの付き合いは結構長いのだが、その間にもこの少年の無邪気な笑みというのは見たことがなかっただけに、この酷い悪戯にもため息を漏らすことしかできなかった。
「そんじゃ、お前さんはこっちの部屋だ」
「はい、ありがとうございます」
「大人しく座ってろよ」
「えぇ、分かってます」
仗助が入った手前の部屋へと案内されると念を押すような言葉がかけられる。小さく苦笑を洩らすとじっと構えるポルナレフの視線に言われたとおり一人掛けのソファへと腰をおろした。その姿に満足したのか、一つ頷いて彼は部屋から出ていった。
ゆったりと足を組んで窓の外を眺める。レースのカーテンが引かれた大きな窓からは星空が見えた。きらきらと瞬く小さな光を見つめているとおもむろに扉が開かれる。振り返ってそこに立つ人物を見上げると小さく首を傾げた。
「部屋を間違えましたか?」
「んなわけあるか」
予想通りに返ってきたぶっきらぼうな答えに小さく笑いが漏れる。戸口に立っていた人物は重厚そうでありながら軽やかに広がるロングコートの裾を揺らしながら入ってきた。すぐ傍までくるとジョルノの座るソファの肘掛に腰かける。
「そのコート、明るい場所で見ると貴方の肌をより一層映えさせていますね。とてもお似合いですよ、JOJO」
ゆったりと組んだ足によって前合わせが開き、中からレースを纏った太腿が露にされる。ずれ落ちないように繊細な布を止める細いベルトが白い生肌の上に這わされている様が酷く淫らだ。その光景を楽しみながら声を掛けると目深に被った帽子の下でふっと唇が薄く笑みを浮かべる。
「そらどうも。けど、二人きりでその呼び方はねぇな、波流乃くん」
「そうですか?仕事の話をしていないので妥当な呼び方だと思いますが。それに貴方こそ、僕たちの仲でその呼び方はどうかと思います」
「こっちこそ妥当な呼び方だろ?まっすぐな黒髪に青い目をした少年は波流乃って名前でしか知らねぇからな」
「意地悪ですね?」
「そうか?何も知らねぇ犬っころをいきなりけしかけるよか優しいと思うがな?」
「やはりその事ですか」
滅多に同衾しないJOJOに波流乃から指名が入ったと聞いたのはショーが終わった直後だ。今夜こそ気まぐれを起こしてくれないか、と僅かな希望に縋り何人かの客から指名が入っているのはいつもの事だ。しかし、その中に波流乃の名前があった。
彼はいつもミスタを指名しているのだが、ジョジョを指名してくる事自体はもちろん初めてではない。それは、ミスタが別件の仕事で館にいない時に限り代役で入り、チェスを興じたり寝付きの悪いジョルノに膝を提供してやったりとその程度のことではあるが。しかし、今夜のミスタは仕事に出ておらず館にいる。
不思議に思ってポルナレフに確認をとると、波流乃の名前で取ってあるが、彼は今夜もミスタを指名しており、自分に来ている分は彼が連れてきた『子犬』の方らしい。初対面の上に素性も知らない野郎の同衾をいきなり押し付けて何のつもりかと問いただす為にも指名を引き受けた。
部屋の手前の控え室で息を潜めて様子を窺っていたのだが、どうやらこの指名はジョルノの独壇場らしく、犬の方も完全に振り回されていたようだ。
そういった経緯を経て哀れな犬と巻き込まれている自身の為に首謀者の元を訪ねてきたのだ。
「何を企んでるんだ?」
「企んでるなんて人聞きが悪いですね。ただちょっと貴方に磨いてもらおうと思いまして」
「磨く?あのガキのナニをか?」
「ふふ、随分直球な言い方ですね?」
こちらを試すようにぼかした言い方しかしないジョルノに焦れたJOJOが突っ込んでみると彼は愉しげに笑った。どれだけ性質が悪いんだ、と言外に視線で怒ると降参、とばかりに両手を掲げる。
「彼は有望な人材なんです」
「らしいな。お前が直々引き抜きをするくらいなんだから」
「えぇ。あのまま救護班に置いておくのは彼の能力を無駄にしてしまうので」
一切の無駄を嫌う彼らしい発言ではあるが、時と場合によってそれは英断とも、彼個人の我ままとも捉えられる。小さくため息を吐き出して先を促した。
「とても素晴らしい人材です。けれど、能力が不安定なところがあって分かったのですが、純粋過ぎるが故に幼い面がいまだに強いんです。貴方に子犬と揶揄されるとおりに、ね」
「で、こんなとこに連れだして無理矢理脱皮させようってか?」
「えぇ。何事も自身が経験する事で成長出来るものですから」
「とんだ荒療法もあったもんだな」
「手荒な方法だという自覚はあるんですけどね。貴方なら悪いようにはしないでしょう?」
「やれやれだぜ」
呆れかえった声と深く吐きだされるため息。てっきりもっと他の方法にしろ、と説教がくるのかと思ったが彼は何も言わなかった。ショーの間に初見でありながら随分ちょっかいを掛けてきたところから気に入ったのだと推測していたのだが。おおよそ間違ってはいなさそうだ。意外にも子犬が好きだったのだ、と初めてみる彼の一面に笑みが浮かぶ。
そろりと伸びてきた指が顎を掬いあげられた。見降ろしてくる真摯な瞳に小さく首を傾げる。
「……顔色が悪いな」
「そうですか?でもそれはこの館のヴァンパイア対策が万全ということの証明じゃないですか」
「ったく。事前に連絡入れりゃ多少の軽減をしてやるってのに」
「ふふ、大丈夫ですよ。耐えられますし、もう少し強めても平気です」
「マゾっ気でも出てきたか?」
「違いますよ。結界を弛めてもらってうっかり他に入らせてしまっては面目が立ちません」
気丈に笑ってみせてもJOJOの表情が晴れることはなかった。代わりに頭を優しく撫でられる。
「……強がるのもほどほどにするんだな」
「強がりだなんてとんでもない。僕としてもこのくらいの方が彼を壊してしまわずに済むから助かってるんですよ」
「不用な心配だな。あいつはそんな軟じゃねぇぜ」
「えぇ、それは分かってますが。大切な者ほど気遣ってしまうでしょう?」
「……やれやれ、ご馳走様だぜ」
「おや?まだそんなに惚気たつもりはなかったんですけど」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
←BACK
→NEXT
JOJO Menu
TOP