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                  |  | 地獄の一天使/フェイク・ブロンド |  
                  | エリック・タラド |  
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                  | 〔初版〕 2003年 ラ・ローズ社(ペリグー)
 
 
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                  | Un Ange en enfer - La Fausse blonde / Eric Tarrade.
 -Perigueux: Editions La Lauze.
 -158p. -20 x 13 cm. -2003.
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            | 地獄の一天使 : |  
            | 首都パリの交通網はストライキで遮断されていた。一人の女性銀行員が車に乗せてもらおうと手を上げる。運転席にいた二人組の計画通りだった。「近道ですよ」とハンドルを切って環状高速に向かう。南へ。信号、車を降りようとしても無駄だった。ロックされたドア。女はすすり泣き始める。突き出された拳銃。髪を掴まれ「喧しい」と怒鳴りつけられる。 |  
            | 数日後、農業信用金庫前のゴミ箱で全裸の女性死体が発見される。肛門に押しこまれたクレジットカードから被害者の身元が判明する… |  
            | フェイク・ブロンド : |  
            | 地方都市ペリグー。女からの依頼を受けた保険調査員。夫だという現職警官の元を訪れる。約束の金を払うように催促。すげなく断られてしまう。依頼人宅に向かうも「役立たず」と罵られる始末。翌朝、新聞に50年代ハリウッドの三面記事を彷彿させる死体の写真が掲載されていた。見覚えるある金髪女、駐車場、至近距離から胸に三発の銃弾… |  
            | アトゥ出版社で頭角を現している新進作家の中編二選。 |  
            | 暴力を醒めた筆致で描き打し、ユーモアに満ちた対話編と組み合わせていきます。ハメット〜チャンドラーの美学を自己流に昇華した格調の高い文章。温/冷、肉/金属、情/無情が対等に並置されている世界はやはり60年代後半生まれのギョーム・ニクルを彷彿とさせます。描写に若干のエグみがあるので好き嫌いが分かれるかと思いますが「ノワール」を形容するに相応しい一作です。 |  
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