―――横島の傷ついた右腕が輝きを増す
「な!心眼、どうなってんだ!」
『うろたえるな!おぬしの霊波の出力があがったのだ!
それも凄まじくな!(この土壇場でさらに一皮剥けたというこか!)』
輝きだした霊波は横島の腕を覆い、負傷した部分の治癒を始める
そして、霊波は二の腕付近から指先までを強固に覆う
霊波は手の甲を中心に展開されていく
『くっくっく・・・横島、おぬしは霊波の高圧縮を施してるのだ。
人狼族では広く一般的な技だが、人間でそれを扱える人間は、
なかなかいないぞ。横島!剣を想像せよ!』
横島は心眼に言われたとおりに剣をイメージする、
すると、手を覆っていた霊波が剣の形に変化していく
「我等はこれを、霊波刀と呼ぶ!」
――心眼は眠らない その6――
雪乃丞は横島に負けた後、メドーサの追っ手から逃れるため
香港に飛んだ。ここについてからは横島を叩きのめすため、
日々修行を積んでいた。モグリのGSとして働いていたのは
そのついででもあった。自分の魔装術をさらに極めようと、
現地の風水師たちとも手合わせを繰り広げていた。
確かにメドーサの配下にいた時、勘九朗に劣っていただろう。
しかしさらに鍛錬を積んでもここまで差があるというのか、
「雪乃丞、あなた弱くなったわね。」
「なんだと!」
「いえ、違うわね。あたしが強くなっただけか・・・」
(あれだけの修練もコイツの前では何ら意味が無かったわけかよ
簡単な事だな、コイツは俺より修行しただけだ・・・)
「終わりよ、雪乃丞!」
「させるか!」
勘九朗は雪乃丞に追撃の霊波砲を放とうとするが、
それを阻もうとするピート
しかし、それを防ぎ逆に反撃をする勘九朗
「じゃあね、好みの顔だったけど」
ピートにそう言ってから渾身の霊波砲を放つ瞬間―――
「「「な!!!」」」
横島の場所から、霊気が立ち上る
「なんだ、この手、剣の形だけじゃなくて長さとかも変えられるのか!?」
『当然だ、霊波に形は無かろう。おぬしの想像次第でどのような形にでもなる。』
横島は突然目覚めた能力を感触を確かめたり
伸縮させたりする。そして、
「まさにこれは栄光をつかむ手!ハンズ・オブ・グローリー《栄光の手》!!」
『(全くコヤツは・・・やっといつも調子に戻ったか)』
調子を取り戻した横島に心眼は多少呆れつつも安心する
「・・・行くぞ心眼!指示をたのむぞ!(さっきの借りいま返したらぁ!)」
『その言葉、待っておったぞ!』
横島は栄光の手を霊波刀の形に安定させ勘九朗に切り込む
「「横島(さん)!!」」
「ふふ、いいわ、来なさい!」
勘九朗の大剣と横島の栄光の手が十字を描く
互いに弾き合い距離を取る両者
「ピート!美神さんの救出に向かってくれ!
ここは俺と雪乃丞が抑える!!」
「!!っ分かりました!」
ピートが奥に向かおうとする瞬間
「無駄ね、美神令子はあたしが土角結界で封じているんだから。」
「土角結界!?」
『全身を土で覆い拘束する術だ!
解除方法は発動者の手が必要なのだが・・・』
横島のと疑問にすかさず答える心眼
ピートは立ち往生してしまう
雪乃丞は横島のサポートに来る
「土角結界!だったらてめえの手があれば問題ねぇだろ!」
再度、勘九朗に向かう雪乃丞
横島もそれに習い、並走する
ピートは二人の援護を行う
勘九朗は雪乃丞の拳を
剣を持っていない腕でガードし
横島の栄光の手を剣で弾く
そしてピートの神聖エネルギーを後ろに飛び回避する
「その程度なの!横島忠夫I」
一番鋭い攻撃を放った横島に注意しつつ吼える
横島たちは連携を組みつつ勘九朗に迫る
そしてそれを凌ぐ勘九朗
横島の参戦によりようやく、五分五分の状況に持ち込む
勘九朗は常に横島に注意を払いつつ、
三人の相手をする。
その状況がしばらく続き、
「なんで倒せないんだよ!」
『慌てるな!アヤツとて時期に限界はくる!』
栄光の手を駆使するも勘九朗の剣に遮られる。
拮抗する戦力、そして、
「その程度じゃ、あたしは倒せないわよ!
早くしないと美神令子もどうなるか知らないわよ!」
「なっ!(そんな!)」
無論、勘九朗のセリフはハッタリだ。
少なくとも、針を入手するまで、美神は重要な人質なのだから
「そんなことさせるかっ!(美神さんっ!)」
「吼えたとこで無駄よ、そんな攻撃じゃやられはしないわ!
(本当に素直な子ね。)」
では何故そのような嘘を吐いたのか。それは、
いくら勘九朗といえど、限界はある
常に二人以上の相手を続けてきたのか流石に疲労を自覚し始めたのだ
そのため勘九朗は横島たちを挑発する事により
横島たちを焦らし集中力を乱すため嘘を吐いたのだ。
だが勘九朗はその判断をすぐに後悔する事になる
「だったら―――」
――サイキックモード発動 & リミッター解除(制御不可)――
姿勢を低くし、勘九朗に高速接近する横島(ブチ切れモード)
勘九朗は剣を振り落とす
ギィィィィン
サイキックソーサーを発動させ防ぐ
「―――これで――――」
弾かれた衝撃で中に浮く勘九朗
「―――文句ねぇーだろ!!!」
ザシュッ
勘九朗の右手を切り落とす
「ぐっ!」
嗚咽を漏らす勘九朗
――サイキックモード解除 & リミッターセフティ――
横島はすかさずサイキックモードを解除する
心眼は先ほどの横島の成長により今までよりスムーズに発動と解除が、
可能になるほど霊波の流れが綺麗になっている事を実感した。
それにより使用すればまず戦闘不能に陥るサイキックモードの使用を許可したのだ
とはいえまだ一日2,3回が限度であろう
勘九朗は反撃に移ろうとするが雪乃丞の邪魔が入り断念する
その隙に横島は腕を拾いピートに投げつける
「ピート!任した!」
「はいっ!」
「これも、忘れんな!」
腕と雪乃丞から小竜姫の角を受け取り
奥に走っていくピート
「舐めるんじゃないわよ!」
「そりゃ、こっちのセリフだ!いくぞ、雪乃丞!」
「わかってる!」
交戦する三者
だが均衡は崩れていく
片腕を失った事はあまりにも大きかった
これにより勘九朗の敗北が確定する―――
ピートは走っていた
先ほどもゾンビの邪魔にあい時間を無駄にしてしまった
一刻も早く美神を助けなければと足を急がせる
そして同時にある事を考えていた
横島の事である
(あの時の横島さんの霊圧は本気の僕も凌いでいた。
前のピアノの妖怪のときといい、
GS試験以降、横島さんはずっと鍛錬を積んできたんだ。
それに比べて僕は・・・)
横島、ピート、タイガー、愛子で形成される除霊委員の初仕事は
ピアノに住み着いたナルシス妖怪の除霊であった
妖怪はピートのピアノの凄さ?に逆上し、破壊活動を開始した。
妖怪はまずは愛子に狙いをつけて攻撃を始めようとしたが
それを横島は愛子を庇いつつ即座に対応し、除霊に成功した。
その後、倒れたりはしたが・・・
ちなみにその後、愛子は横島が目覚めるまで付っきりで看病していた。何故かうれしそうに。
(さっきの勘九朗との戦いも僕は何の役にも立たなかった。
僕は今まで何をしてきたんだ!)
目の前に広い空間が見え始める
目を凝らすと美神が土角結界で封じられている姿が見える
「小竜姫さま!(考えるのは後だ!今は美神さんを!)」
ピートは自分の弱さを呪い己を叱咤する
「くっくっく、それにしてもあのボウヤ、ここにきて
さらに成長するとわね。たいした素質よ、ほんと。
まさか、三人がかりだったとはいえ、この調子じゃ勘九朗の負けね」
「!!っへぇ〜ずいぶん、横島クンを買ってるみたいじゃない。
(横島クンが勝ったっていうの!?いったいどうやって!?)」
すでに手下のゾンビたちの手によって針の入手をすませたメドーサは
勘九朗が負けているというのに喜んでいた
内心動揺を抑えつつ、美神は答える
「ふん、あんたに言ったってわかんないだろうね―――
―――そして何故かは知らないけど、
あのボウヤからは懐かしい匂いが感じられる。」
「はぁ〜何いってるのよ?」
懐かしい匂い、それが横島のものか、心眼のものかわからない
二人は会話を続けていく、そして
「ああいう心が純粋なほど魔族になった時の反動は大きい。
あたしに譲ってくれないかい?」
「いっいいかげんにしなさいよ!このクソバ―――」
「メドーサ!おまえのしたことは私が裁いてやるわ!」
「っち!小竜姫、ここまでこれたのかい!」
「美神さん!!」
「ピート!!」
美神とメドーサの間に割ってはいる小竜姫。
ピートは勘九朗の腕を使用して、結界を解除する
美神は自由を取り戻す。
小竜姫は美神に神通ヌンチャクを渡したあとメドーサに向きかえる
「おまえの顔を見るのは、もうたくさんだわ!
今日でケリをつけます!」
「あいかわらずだね〜。」
小竜姫の発言も余裕をもってかわすメドーサ
「美神さんたちは、元始風水盤の所へ!」
「させると思うかい?」
小竜姫がメドーサに向かう瞬間
メドーサはゾンビの集団を召喚する
そして二人は天井を突き破り、戦場を空に移す
「ピート!横島クン達は勘九朗を倒したらしいし、
さっさとこのゾンビ達倒して、風水盤の所に行くわよ!」
「はっはい!(横島さん、勝ったんだ!)」
朗報に喜ぶピート
美神とピートは鮮やかにゾンビを葬っていく。
そして最後のゾンビを倒した後、
ドガシャァァァァン
突如、巨大な雷鳴が轟く
「元始風水版が作動した・・・」
美神の呟きは地鳴りによってかき消された
「はぁ、はぁ、はぁ」
『おぬしの負けだ、降参せよ』
横島・雪乃丞のダックは勘九朗に勝利した
ピートが戦線離脱した後、徐々に勘九朗を追い詰めていった二人は
最後に雪乃丞の渾身の霊波砲が炸裂したのだ
疲労困憊の横島と雪乃丞、
そして勘九朗は目の前で魔装術が解除する
「そぉみたいね。で、どうするの?殺す?」
「えっ!」
勘九朗は駆け引きに出た
自分の目の前には甘ちゃんが二人、自分を殺せるわけないと踏んだのだ
それを確実にするため、あえて魔装術も解除した。
動揺する横島を他所に心眼は勘九朗に問いかける
『鎌田よ、おぬしはなぜメドーサの元におるのだ?』
「そんな事決まってるわよ!あたしが求めるのは圧倒的な強さのみよ!
そのためには、魔族になった方が遥かに効率が良いわ!」
自分の望みは強さのみ、何か欠けていることに気付かない、いや、
気付けない勘九朗
『では聞こう、強さを求め、そして何を求めるのだ!』
「きっ決まってるじゃない!強くなって、強くなって、
自分が一番だという事を証明するのよ!
私はココにいたという証を求めるのよ!
あたしを捨てた父親、母親、皆!
皆に認めさせるのよ!」
心眼の雰囲気に何故かしゃべらされる勘九朗
勘九朗は生まれた時、両親に捨てられた。
理由などはわからない
拾われた先は白竜寺であった
物心ついたときは強さを求めていた
メドーサの取引は実に魅力的であった
力が手に入り、お金も入ってくる
勘九朗はすでに狂ってしまっていた
育ててくれた和尚がメドーサによって石にされた時も何も感じなかった。
せいぜい、あぁ所詮強くなければこうなるだけだ、と思っただけである
強くなければ生きられない、その本能のみで生きてきたのかもしれない
自分を捨てた連中に己を認めさせたい、
だが当初の思いはいつの間にか何処かに消えていた
手段が目的に変わってしまっていた
(俺にはコイツの気持ちがわかっちまう)
雪乃丞は幼いとき母親を亡くしていた。
ただ死んだ母親に心配をかけたくない、
その一心で強さを求め続けた
だがいつの間にかただ強さだけを求めていた
『目的がすりかわっておらぬか?
強さを求めるのは手段であったはず。
目的の無い強さの先にあるのは―――
――――――孤独と、空しい現実だけだ』
「・・・心眼。」
何か遠い所を見つめるよう心眼は語る
心眼には何人たりとも寄せ付けぬ空気を漂っていた
『断言しよう、おぬしの進む先には何もない。
ワレはそのようにな者をほってはおけん。』
「だったら・・・だったらどうすればいいのよ!」
心眼の雰囲気に押され、勘九朗の悲鳴が響く
『どうすればか・・・さあな、そればかりはおぬし自身が決めねばならん。
大体、魔族にならんでも強くなる方法ならいくらでもある。
我が主など、全くの落ちこぼれ状態からおぬし達と渡り合えるようになったのだぞ』
「「えっ!」」
その言葉には雪乃丞も反応する
『迷うのも仕方あるまい、悩む事も大事な事だ。
考えて考え抜いてもわからぬというのなら、
またワレを尋ねよ。・・・愚痴くらいは聞いてやる』
「・・・」
―――こうして勘九朗との真の決着がついた
疲れた体にムチをうち走る横島と雪乃丞
二人は元始風水盤の元に向かう
「こいつを解析して逆操作をする!!
しばらくの間、奴をくいとめろ」
男の声がこちらに響く
「横島、俺に一つ任せてほしいことがある!!」
「遅かったようだね」
元始風水盤の所にたどり着いた美神とピートに話しかけたのは
先ほど、小竜姫との決戦に勝利したメドーサであった。
メドーサは一般市民を人質にして小竜姫の時間切れを待ったのだ
「「メドーサ!!」」
「頼みの小竜姫はもういないわよ。
どうするつもり?」
そう、小竜姫は力を使い果たし、妙神山へ帰還してしまった
そしてこの場にいるのは美神とピートの二名
そして作動した元始風水盤を止められるものはいない
「おまえたちには二つの選択肢がある。
私の手下になるか、それとも死ぬかだ!
選びな!」
追い詰められた、美神とピート
そのとき三者の間の空間が輝きだす
輝きの中から現れたのは
「妙神山守護鬼神、右の鬼門!」
「同じく左の鬼門!」
「姫さまの命によりただ今見参!!」
原作で良いとこ無し、おもいっきし肩書きに合わない実力をもつ二人組みであった
来てそうそうエネルギー切れを起こし、
美神にも突っ込まれる二人。(珍しくメドーサはこけていたが
なにはともあれ、届け物とやらを持ってきて消える二人
「たく、小竜姫もいい根性してんじゃない!」
「令子ちゃ〜ん」
「大丈夫かね!美神くん!」
「ドクター・カオス参上!!」
届け物とは、日本GSトップクラスである唐巣、エミ
そして、冥子にカオス+マリアである。
「GSか・・・クズがいくら集まろうが意味がないということがわからないとはね。
・・・さぁ時間だよ。」
メドーサは美神率いるGSチームを前にしてもひるむ気配はない
そして元始風水盤が完全に作動する
風水盤を中心に球状の形を維持しつつ魔界が広がっていく
香港が魔界と化していく
「さぁ、これで立場は逆転したよ。
今の侵入者はあんた達、しかも魔界はどんどん広がっている」
普通の人間は魔界で体力を回復するのは不可能であり
美神たちは今もっている霊力が切れると死がまっている
逆にいままで人間界であったため全力を出せなかった
メドーサは強さが上がっている。
「美神くん!皆で協力してメドーサに攻撃するんだ!」
「まぁ、それしかないわね。」
唐巣の策に皆が同意する
マリアが煙幕を放ち、メドーサの視界を遮る
その間に皆は美神に霊波を送る
美神は集中し、少しでも出力を上げようとする
「GSを・・・なめんじゃないわよ!!」
巨大な霊波砲がメドーサに向かう
美神の体に限界近く溜め込んだ威力をメドーサは
「まぁ悪くないわ―――クズにしちゃあね。」
魔界のおかげか、本来の力を解き放ちつつあるメドーサに
それは通じなかった
すかさず、唐巣、エミ、冥子、ピートを弾き飛ばす
メドーサは美神の背後から迫り
己が持つ三叉を使い美神を地べたに押さえつける
「大した事ないね、一人のあたしに勝てないんだから。
で、次はどうするんだい?ないなら死んでもらうけど。」
メドーサはGSチームに死の宣告をする
そのときであった
「こいつを解析して逆操作をする!!
しばらくの間、奴をくいとめろ」
先ほどメドーサに吹き飛ばされなかったカオスが
元始風水盤の解析に掛かる
もちろんメドーサは阻止しにかかる
唐巣とピートは神聖エネルギーを、
冥子は式神を、エミは霊体撃滅波をはなつ
そして接近し神通ヌンチャクを放つ美神であるが
「なめるなぁ!!!」
メドーサは膨れ上がった霊圧で美神たちを吹き飛ばす
カオスを止めようとするメドーサ
マリアは間に入るがメドーサに弾き飛ばされる
メドーサはカオスに霊波砲を放つ
「マッマリアッ!!」
「くたばれ―――!!」
ドカァァァン
それを防ぐ黒い影
「誰かしんねぇけど、とっとと続けろや!!」
「雪乃丞かい!!」
割って入ったのは雪乃丞であった。
そしてメドーサに向けて突撃する
「ちょうだいいわ!今ここで殺してあげる」
メドーサの三叉が雪乃丞を襲うが
グサッ
雪乃丞はかわさず、自分の腹に食い込ませる
「ガハッ!」
「こいつ、どういうつもりだ!」
雪乃丞は三叉を離さない。そして、
「「こういうことだっ!!」」
メドーサの横から輝く刃が接近する
「なっ!!」
「くそっ!!」
『浅いかっ!』
「横島クン!」
メドーサは咄嗟に三叉を離しその場から離れたため、
横島の栄光の手はメドーサの衣と皮膚を切り裂く程度で終わる
雪乃丞はここに来る直前におとりを買って出た。
それは先の戦いが不甲斐なかったため、
これ以上横島に負けてられない、という思いが強かったのだ。
そして少し戸惑う、横島を強引に押し切ったのだ。
だがここで思わぬアクシデントが発生する
「「ブゥゥゥ」」
『バカモノ!しっかりせよ!』
切り裂いた付近からメドーサの胸が見えた
鼻血を出し、追撃が不能になる横島と雪乃丞
すぐさま胸を隠しカオスに向けて突破を試みるメドーサ
――サイキックモード発動――
本日二度目の発動を行い迎撃体制を整える横島(鼻血を拭きながら
『いくぞ!横島』
「あっあぁ・・・(胸が、巨乳が、でっかいチチや(以下略))」
なんとも情けない発動であった
メドーサは新たな三叉を呼び寄せ横島に迫る
栄光の手で迎撃に移る
メドーサの一撃を防ぐも体制を崩される横島
「くたばりなっ!!」
体制を崩された横島は回避不可能の三叉を
「広がれ!」
ガキィィィィン
栄光の手を盾の形状に変化させる
「なんだと!」
『よくやった!横島!』
”霊波に形は無い”その一言から横島が考えたのは、
剣が作れるのなら盾も可能ではと考えていた
しかしこれをぶっつけ本番で成功させる横島に、
心眼は歓喜の雄叫びをあげる。
「やっぱりあんただね!この連中の中であんたが一番危険だよ。
部下にほしいと思ったが、残念だけど消えてもらうよ!」
メドーサの予測を超える動きをする横島を全力で排除しようとした時
グァアァアァン
辺りが邪悪な気が一掃され、神聖な空気に満ちていく
「わはははは!!計算通りじゃ!」
カオスが元始風水盤の逆操作に成功したのだ。
何故一回で成功したのかというと
雪乃丞がカオスを庇った際に、爆発の余波で
カオスが間違ってどこかのボタンを押したのかもしれない。
あぁきっとそうに違いない
「ぐっぐわああ!!!」
苦しみだすメドーサ
「この、くそ共があ!!」
メドーサは暴走し、美神にせまる
それを神通ヌンチャクを用い反撃する美神
力が弱まったメドーサは吹き飛ばされる
「冷静になれ!私はプロだ!
こんなところで除霊されるわけにはいかない!
頭を冷やすのだ!」
メドーサは思考し、
「今回はあたしの負けだ、
でもただじゃ引き下がらないよ!
(今日のことは忘れないよ――――特に横島!)」
「メドーサ!!!」
言い残し、巨大な火角結界を発動させた後、
逃亡をする
「令子ちゃ〜ん!外におっきい火角結界が〜!!」
冥子が式神を通じて火角結界の存在に気付く
そして火角結界の状態を伝える
今回のは高さ10Mほどのものである
「あと900秒〜あっあと899秒〜!!」
冥子がカウントダウンを行う。
「美神さん!!どうすれば!」
「結界が大きすぎて私達の手には負えない。
いったいどうすれば・・・」
横島は美神に尋ねるが、
美神は苦悶の表情を浮かべる
『方法は二つしかあるまい。
ピートを使って2,3人を脱出させる
もうひとつは、爆発の際、皆で結界を張って耐える。
前者は確実に何名か助かるが、逆にいえば何人かは確実に死が待っている
後者は、全員助かる可能性があるが、全員死ぬ可能性もある。
さぁどうする?』
美神にも前者のアイデアは浮かんでいた。だが残ったものには、
確実な死が待っている。いくら美神といえど決められかねた。
確実に残り時間が減っていく、その時であった
シュウウウウウウウ
結界が消失した。
「なんで!?」
『まさかアヤツが・・・』
「メドーサ様から解除のやり方も教わっといてよかったわ。」
隻腕の身になった勘九朗である
「とりあえず、これで借りはかえしたわよ」
「雪乃丞あなたがうらやましいわ・・・そして
忠夫ちゃんまた合いましょう!」
勘九朗は何処かに消えていった
――心眼は眠らない その6・完――
あとがき
過去最高の容量っす!(いつもの二話分はあるな〜
明日は引越し先を見つけるため更新が無理っぽいのでがんばりました!
ちなみに勘九朗の過去は独自設定です。
何かあそこへん微妙なんだよな〜と思う作者です(どうでした?
まぁ勘九朗を殺さないためにも仕方ないという事で。
前回ですが3回もチェックしたのにまだ誤字が・・・
本当にすみません!今作こそ!(たぶん・・・
でもなんか偶に文字化けするんですよね(何故?
さぁ前回の結果ですが、
女 13
男 3
という事で女性に決まりました。
男性に投票してくださいました方は本当にごめんなさい。
覗き友達って案は実に捨てがたいのですが、
本編は女性型で進ませていただきます。(見捨てないで・・・
レス返しについて今回からその作品のレスにさせていただきます
それではそろそろフラグでもたてますか?(疑問系