注意
作者はフォークダンスのことをよく知りません・・・。
どんだけ長い曲だこれは!?なんてレスはやめてください・・。途中で音楽が変わってるということでお願いします。
作者がしってるのは「相手の女性がコロコロ変わる!!」ぐらiいッスから・・・By義王
「ねえ?あの映像はなんなのですの?」
キャンプファイアーを中心に、オクラホマミキサーを踊る人たちを遠目に見ながら、雪之丞と弓は校庭の端に植えてある木の根元に座っていた。
「あの映像?」
「あなた達のコンサート中にながれた映像よ・・・途中まではプロのコンサートみたいだったのに、途中から夕日と一緒に女性が映ってましたわ」
弓の言葉に雪之条は驚いた。最初の計画では派手なコンサート会場を見せるだけだった。
女性を見せる計画なんて無かった。
「それにあの女性は私達を襲った魔族でしょ?なんで魔族「弓!!」!?」
弓が喋ってる途中で雪之丞が叫んで止めた。
「・・・・それ以上言うな・・・あと人前でその話はするなよ・・・・」
(俺達は・・・その魔族と横島のおかげで生きてんだからな・・・)
真剣な顔して言う雪之丞に、
「わ、わかったわ・・・」
としか言えなかった弓。
沈黙が2人をつつむ・・・。
沈黙に耐えれなくなった雪之丞が立ち上がり弓に手を伸ばす。
「踊るか・・」
恥ずかしいのか顔は真っ赤だ。
そんな雪之丞を見て少し笑い、
「そうね・・・」
弓はその手を掴み立ち上がり、フォークダンスの中へと2人は入っていった。
「あ、こんなところにいたのかタイガー?」
3階の教室。横島達のクラスにタイガーはいた。
「あ、魔理さん・・・どうしたんですかいノー?」
「ああ?あんたを探してたに決まってんだろ?」
タイガーは窓から校庭を眺めていた。
「すんません・・・・」
「どうしたんだ?タイガー?」
タイガーに元気が無いのを気付いた一文字。
「あ、いや、そのですノ~」
気付かれたタイガーは言葉につまる。
「はっきりしねーな!悩みがあんなら私に言ってみな!?それとも私にも言えないのかい!?」
「あ、いや、そういうわけじゃないんですがノー・・・」
うじうじするタイガーにイライラする一文字。渋々タイガーが喋り出す。
「ワッシは女性恐怖症ですケン・・あの輪の中に入れんとですタイ・・」
一回一回相手の女性が変わるフォークダンス。女性恐怖症のタイガーには辛い。
「ふ~ん・・・じゃあさ・・・ここで踊ろ!?」
「え!?魔理さん!?」
一文字がタイガーの腕を引っ張る。
「私なら・・・大丈夫だろ?それとも私じゃ・・・嫌?」
「そ、そんなわけ無いですケン!!」
「じゃあほら・・・」
教室で2人っきりで踊るタイガーと魔理。
さながら美女と野獣・・・だった・・・。
「はあ~・・。」
横島は屋上にいた・・・。
金網に寄りかかるように体育座りして、空を見上げている。
星は良く見えないが、一つだけ・・・ポツンと見える。
「たく・・・ガラじゃねーよな・・実際・・・」
(歌ってる途中で・・・思い出すなんてな・・・)
歌っている間に思い出した彼女のこと・・・。
愛していたのに・・・一言も言わなかった・・。
ヤルのヤラないのって・・馬鹿みたいに・・。
「はあ~~。」
ガチャ
「・・・・踊らないんですか?」
屋上に続くドアを開けて出てきたのは、
「ん~ちょっとな・・・」
「みんな待ってますよ?・・・忠夫さん?」
アリスだった・・・。
「う~ん・・・踊りたい気分じゃないっていうかなんていうか・・・」
「・・・そうですか・・・」
アリスは横島の隣に座った。
「あのですね忠夫さん・・・」
「うん?」
「実は・・・その伝言があるんですよ・・・忠夫さんに・・・」
「伝言?だれから?」
伝言を預かっていると言うアリスはなにやら言いにくそうにしていた。
「その・・・え~とですね・・・ルシオラって人から・・・」
「な!?!?」
申し訳なさそうに言うアリスの言葉に驚く横島。
なぜルシオラの事を知っているのか?
なんでアリスがルシオラから伝言を?
横島は混乱し始めた。
そんな横島にアリスは説明をはじめる。
「・・・私の能力は知っていますよね?その能力で忠夫さんの中から声が聞こえたんです・・・。」
「俺の・・・中?」
「・・・嘘ついてごめんね・・・って・・あと幸せになってね・・・って・・・これがルシオラさんからの伝言です・・。」
アリスから受け取った伝言を聞いて横島は、
「そうか・・・」
と呟き、顔を隠して、静かに涙を流した・・・。
ルシオラは・・・俺の事を・・・本当に・・・愛してくれた・・・。
ありがとう・・・・・・・・・・・・・・ルシオラ・・。
俺は・・・幸せになるよ・・・。
「ああーーー・泣いたらスッキリしたあーー・・・ありがとなアリス・・」
「どういたしまして♪」
元気になった横島が嬉しいのかアリスは笑顔だった。
「でもなんでアリスが ガチャン!!「せんせーーーい!!」!?」
ルシオラの事を知っているんだ?と聞こうと思ったら急にドアが開き、
「先生!!こんなとこにいたでござるか!!拙者と踊るでござるよ!!」
シロが現れた。
シロは横島の腕にしがみつき、引っ張る。
「はやく行くでござるよ!!」
「わ!!ちょっとまてや!!」
「うふふふふ♪」
シロに引っ張られ慌てる横島を見て嬉しそうに笑うアリスだった・・。
「で・・・お前は踊り方知らんで俺を引っ張ったのか?・・・」
「く~ん・・・面目ないでござる・・・」
踊りながら言い合う2人。
「はあ~。とりあえず俺の言うとおりにしろよ?」
てなわけで横島のリードで踊るシロ。
だが、
「で、隣の女子と交代だ・・・」
「え~~!?先生と離れるのは嫌でござるよ!!」
拙者は先生と・・・
「あのな~そうじゃねーと踊れねえだろうが!」
拙者は先生以外の殿方は・・・いやでござる
「ううう~しかし・・・拙者、先生以外の殿方とは踊りたくないでござるよ・・・」
まあ、こんなこと言われたら他の男子と組ませるのなんだ・・・。
「たく・・・しかたねえな・・・じゃあ向こうで次の曲が流れるまで待ってろ」
「わかったでござるよ!!」
シロが輪から外れる。
それを見た横島の隣の男子、つまり次にシロと踊る予定だった男は、
(うううう!!せっかく美少女と踊れると思ったのに!!横島!!!殺してやる!!)
例のメガネだった。
まあ普通だったら、横島のところに来る女子を隣に回すなりするものなのだが・・・
(いや!!せっかくの女性と触れ合う機会だ!!そんな勿体無いことはせんぞ!!)
だそうで・・・。
結局自分のとこに女性がこないメガネは人数あわせで退場。
哀れだ・・・。
「こんにちは・横島・サン・」
「お!マリアじゃねーか!」
次の横島の相手はマリアだった。
踊るマリアと横島。
「マリアは踊りが上手いな」
「サンキュー・横島サン・横島サンも・上手です・」
横島に上手いと言われたマリアは、ホームズ以来の笑顔を、
そして、次の人へとかわるとき、とても寂しそうな顔したマリアだった・・。
結局、その後もマリアはシロと同じく輪からはなれ、横島の隣の男子は人数合わせで退場。
またも横島は恨みをかった・・。
そして次は・・
「ヒャクメ!?」
「は~いなのね~」
ヒャクメだった・・・
「おいおいおい・・・妙神山に戻らんでいいのか?」
踊りながら尋ねる横島。
「別にいいのね~。だてにゲーム10本出してないのね」
「いや、そうじゃなくて・・・(神様がこんなとこおってええんかい!!)」
「あんまし細かいこと考えたら禿げるのね」
「はあ~まあいいや・・」
ヒャクメと踊る横島は初めてヒャクメと出会った時のことを思い出す。
(そういえば俺・・・文珠から出てきたと勘違いして「俺のもんやーー!!」なんて言ってたっけ)
「そう言えばそうなのね~」
「な!?ああーーー俺の心読んだなーー!!(心読まれたーーー!!恥ずかしーー!!)」
「なつかしい話なのね~♪(恥ずかしがるだけだから・・・嬉しいのね・・・)」
今まで心を読んで怨まれた事はある。
だから友達も少なかった。
近くに寄ったら心を読まれるから・・。
でも・・・横島さんは恥ずかしがるけど・・・別に怨みもしなし・・・普通に接してきた・・・
だから・・・私は・・・
「一緒にいたいのね・・・」
「へ?」
離れ際にそう言ってヒャクメは、輪から離れた。
またも男子から(以下略)
さて次の女性は・・・
「お?お前踊れたのか?」
「・・・今までは幻覚見せて誤魔化してたから・・・踊るのは初めてよ・・横島・・・」
「へ?」
タマモだった・・。
「だって知らない男と踊るなんてやじゃない?」
「う~んそういうもんなのか?」
タマモと踊る横島。
「へえ~結構上手いじゃない?」
「まあな・・・。昔、「ダンサー忠ちゃん」って言われてたんだぞ俺は!」
「あんた・・・幾つ通り名があるのよ?」
タマモは思い出す。
初めて横島と会った時の事を・・・。
へんな縁よね・・・。
私は傾国の怪物と恐れられ、危険だからって追い回された。
あなたは私を退治しに来たっていうのに助けてくれて・・・。
その後逃げ出しちゃったけど・・・考えてたのは助けてくれた横島のことばかり・・。
後からわかったんだけど・・・私を助けたから横島も危ない目にあうかもしれなかったのよね・・。
ありがとう横島・・・強い男って言うのは横島のような男を言うのよね・・・。
「ありがとう・・・横島・・・」
チュ
「な?タ、タ、タ、タマモ!?」
ほっぺにキスしてタマモは横島にウインクして輪から離れた。
だから・・・私は横島から離れたくない・・・
輪から離れるタマモを見る横島は、
「・・・・・・・・・・・・」
急なタマモの行動に固まっていた。
で、次の女性はと言うと・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
バックに女華姫つれて、
「横島さん?・・・・タマモちゃんにキスされて良かったですね?♯」
「うん・・・って、お、おキヌちゃん!?」
最終兵器おキヌ登場!!
「うんってなんですか!?うんって!?」
「あ、いや、その、おキヌさん!?」
しゅう~~~
女華姫が消えた。
「もういいです・・。踊りましょ横島さん」
「うん・・・」
まあ、こんな事で怒ってたら横島の事を好きでいられないわけで・・。
怒りを納めたおキヌと踊る横島・・・。
「はあ~横島さん・・・」
「うん?どうしたの?おキヌちゃん?」
「いえ!なんでもないです!!」
おキヌは思う。
さっきの映像のことを・・・。
横島さん・・・まだルシオラさんの事を思っているんですね・・・
多分・・・もうルシオラさんは・・・横島さんの心の一部なんですね・・・
もう・・・一生忘れる事はなんですよね・・
でも・・・私は幽霊の時からずーーと好きで・・ルシオラさんと出会った後も好きで・・・
今でも好きだから・・・だから私は・・・
「いつか、ルシオラさんごと・・・」
「え!?」
チュ
「それじゃあ!!///」
タマモとは反対のほっぺにキスをして、顔真っ赤で走り去って行くおキヌ。
ルシオラさんごと・・・横島さんを・・もらいますね?・・・
キスされた事に固まる横島。
ああ~また男子(以下略)
さ~て固まる横島をよそにダンスはつづく。
次のお相手は、
「なに固まってるの横島くん?」
「あ、いや・・・なんでもないぞ愛子」
机妖怪愛子だった
「ふ~ん・・・おキヌちゃんにキスされて固まってたんじゃないの?」
「見とったんかい!!」
「当たり前よ!!その前にタマモちゃんにキスされてたくせに・・・」
「な!!そっちも!?」
当たり前よ・・・・ずーと横島くん見てたんだから・・・・
もうすぐ私と横島くんが踊る番だって・・・
なのに・・・タマモちゃんとおキヌちゃんからキスされてるし・・・・
ねえ横島くん・・・本当に好きなのよ私・・・・
それに凄く感謝してるのよ・・・
あなたのおかげで・・・本当の青春感じてるんだもの・・・・
あなたがいるから・・・私はクラスに受け入れられた・・・・・・
あなただから・・・・・・恋愛の青春ができるの・・・・
だから私は・・・
「卒業しても・・・あなたのそばに・・・」
できれば・・・ずっと貴方のそばにいたい・・・
「どうした愛子?」
「ううん・・・なんでもないわ・・・」
ごめんねっと言って走り去っていく愛子。
その目には涙が溜まっていたことを横島は気付かなかった。
彼女は机妖怪で学校の妖怪。
つまり学校に括られている存在だ。
彼女は学校から離れられない・・。
横島が卒業しても彼女はこのまま学校に残る。
「愛子・・・?」
急に走り去って行く愛子に戸惑いながらも、横島は次のパートナーと踊る。
ダンスはつづく
{あとがき}
なげ~よオールキャスト出すと・・・義王です。
愛子について
愛子は学校妖怪ですからね・・。学校妖怪が簡単に外に出れるようになったら、いつのまにか自分の家のトイレに花子さんや紫婆がでてくることになると思うし・・。
まあ、愛子は嫌いじゃないんでそのうちなんとかします・・。
次回
まだまだ続くフォークダンス!!