あやうし!タイガー寅吉2
タイガーはいまだにGS免許を持ってない。
困ったモンである。同情すべき点はある。
今年こそはと受けたGS試験に彼女である一文字魔理も参加していたのだ。
1次試験を(さすがに)楽勝でクリアしたものの2次試験1回戦で魔理と対戦となり。
タイガーが悩んでいるスキに武闘派女子高生にボコボコにされてしまったのである。
ちなみにこの時受験に来た面子は他に氷室おキヌ、弓かおり、犬塚シロ、タマモの女の子ばかり。
彼女達と魔理はいいところまではいったが全員仲良く試験に落ちた。
総合的には今一つ未熟だったのである。元々全員が力試しに受験した様なものなのでサバサバしたものだった。帰りは女の子ばかりで仲良くお茶して帰った
誰か1人が合格していたらどうなったか・・。
誰か1人が不合格なら前例があるが。
こうなるとミジメなのがタイガーで自分の彼女には(情け容赦なく)負けるし、2回目の受験失敗で師匠兼雇い主のエミのタイガーを見る眼は氷点下。
原作登場時に比べるとタイガーはそれなりに成長している。
女好きの反動による「女性恐怖症」という弱点や故郷での「セクハラの虎」といった悪名は解消されて一文字魔理という彼女もできた。(そのせいで2度目の受験に失敗したが)
しかしエミの弟子としてはというと、一応成長しているのはエミも認めているが所長のエミと助手のタイガーしかいない事務所ではちょっと微妙な所。
そこに「呪い屋」の弟子(見習い)の出現。
タイガーとしては「クラスメイト」にして「除霊委員」仲間、しかも数々の死線を共にくぐり抜けた「戦友」(悪友?)に助けを求めるのもごもっとも。
だが助けを求められた方としては一体何をすればいいか分からず横島もピートも暑苦しくすがりついてくるタイガーから逃げ回っていた。
端から見るとヘンな3人だ。
横島は他の2人を呼び捨てにし、ピートは横島を「さん」づけで呼びタイガーは呼び捨て。タイガーは殆どの相手を「サン」づけ一部に対して「チャン」で呼ぶ。
年令でいえばピートがダントツの700才以上。他の2人は同じ歳だろう。
結局ピートがタイガーから話を聞き出し(横島はあさっての方を向いてハナをほじくっていた)事情が判明した。