「なんでこんなことになったんだろう・・・・?」
横島の目の前には、人、人、人、神、悪魔、妖怪、幽霊などなど・・・。
横島が立っているのは体育館の壇上。
「ほんと・・・なんで・・・・」
話は数週間前にさかのぼる。
結局、誰も狙われず数週間が経ったある日、愛子が、
「ねえ・・・今日ヒマ?」
と聞いてきた。
その日は、アリスの手伝いもなくバイトもない。
「まあ・・・ヒマだけど?」
そう答えた横島が連れてかれたのが、
「「いまごーろ私~た~ちは~いい~感じ~♪」」
カラオケだった。
今歌ってんのは、アリス&愛子。
最近仲がいいこの2人。
「友達とカラオケ・・・青春よね!!」
他にはタイガーとピートと横島がいる。
除霊委員総出でカラオケに来てるのだ。
はじめは「そんな金ないって」と断ろうとしたが、最近のカラオケ屋は安い。貧乏の横島達でも行ける金額だ。(作者談)
ピートは、恐ろしく音痴なため歌ってはないが、アリスがいるせいか楽しそう。
「じゃあ次は俺が歌うぞ!!」
「あ、もうワッシが入れてますケン!!」
「横島くん!!デュエットしましょ!!」
「あ、忠夫さん私も・・・」
「上手ですね2人とも!!」
と、まあ盛り上がる除霊委員。
だがそこで、横島の新たなる才能が発覚した!!
「ぬ~すんだバイクで走り出す~♪」
「叫びつ~づけた~はやく自由になり~たかった~♪」
尾崎豊を歌う横島。
「ひ~とみ~をと~じて~き~みをえが~くよ~♪」
平井堅を歌う横島。
「これから~一緒に~殴りに行こうか~~♪」
「ガ~ラスケ~スに並ばないように~♪」
チャゲ&アスカとまあ様々な歌を歌った横島。
その歌唱力は、
「よ、横島くん・・・」
「すごい・・・」
アリス&愛子が固まり、
「すごい・・・」
「はあ~」
タイガーが口癖を忘れ、ピートの口が開きっぱなしになるぐらい、
「うん?どうした?」
「「「「横島(さん)(くん)(忠夫さん)うますぎ!!!」」」」
うまかった・・・。
「お!?そうか!?いや~俺、実はカラオケ忠ちゃんって呼ばれてたんよ~」
多分セイレーンの時に、美神が横から邪魔しなければ横島でかたがついただろう。
「はあ~~。横島くんって歌うまかったんだ~」
「今まで忠雄さんが歌ってるの聞いたことなかったですものね~」
「そういえば、そうじゃノー」
「横島さん、今まで音楽の授業にあんまし出てなかったですし」
「ああ・・そういえばそうだな」
その後はもう横島のオンパレード。
途中から愛子&アリス&タイガーも歌わなくなり、横島の歌を聞く始末。
そして時間は過ぎ、終了時間になり外へ出た。
外はもう暗い。
愛子が学校に戻るため「1人じゃなんだしな・・」と横島が送ることになり、それにアリスが「なら私も・・」ピートが「じゃあ僕も・・」でタイガーが「じゃあワッシも・・」となり、皆で愛子を送ることになった。
で、帰り道。愛子の提案。
「ねえ・・・皆で文化祭の出し物でコンサートしない!?」
「「「「はい?」」」」
「だから文化祭でコンサートよ!!」
青春妖怪愛子は「どっかの学校は文化祭の時にコンサートやミス・コンをやってるわ!!私達もしましょうよ!!」と言った。
「いいですね~♪」
アリスは乗り気で、アリスが乗り気なら、
「僕は音痴なので裏方しかできませんけど、いいですねそれ!!」
ピートも乗り気だ。
で、残るはタイガー&横島だが、
「「だめ~?横島(くん)(忠夫さん)?タイガーくん(さん)?」」
愛子&アリスの、おねだり顔攻撃(首を傾げた姿がグ!!)にて、
「わ・・わかったケン・・・」
タイガー撃沈。
「まあ、いいけど・・・・(うお!?可愛い!!)」
横島撃沈。
「じゃあ決まりね!?」
はい決定!!
そして次の日、
校長の許可を取ろうと校長室へ行く除霊委員は、
「了承。」
1秒了承をもらい本格的にコンサートすることになる。
で、文化祭準備期間の初日。
「諸君!!我々は文化祭にコンサートをすることになったのだが!!」
ここは使われていない教室。
ここで横島率いる除霊委員は作戦会議中だ。
バン!!
「我々はここに書かれていることをクリアーせねばならない!!」
なぜか仕切ってるは、われらが横島。
叩かれた黒板には、
歌
ボーカル
楽器
仕掛け人
と、汚い字で書かれている。
「あの~横島くん?歌とボーカルあと楽器はわかるけど・・・仕掛け人って・・・?」
「ああ~これか?」
愛子に質問された横島が答える。
「いや折角やるんなら派手にやろうと思ってな・・・これはタイガーとピートにやって貰おうと思ったんだが・・・」
「ワッシらですかいノ!?」
「僕らですか!?」
いきなりふられたタイガー&ピートが驚く。
「ああ。ちょっと俺に考えがあってな・・・」
そう言うと横島は、仕掛け人の横に、タイガー・ピートと書いた。
まあ勝手に書かれた2人だがピートは元々裏方のため文句はない。
タイガーも人前で何かするってのは苦手なため了承。
タイガー&ピート 仕掛け人決定!!
「で、あとはボーカルと歌と楽器なんだが・・・まず歌うほうを決めなきゃな・・・」
そう言うと横島は愛子とアリスを見る。
だがアリスと愛子は、
「歌うほうって・・・」
「歌うのは・・・」
「横島くんよ?」
「忠夫さんですよ?」
なんて言った。
「はいーーー!?」
叫ぶ横島。うんうんと頷くピートとタイガー。
「いやちょっとまて!!なんで俺が?」
「だって一番歌うまいし・・・」
「そうですよね。」
「僕達も横島さんでいいと思いますよ?」
「そうじゃノ。」
その後、横島が色々言うが・・・
「はい決定!」
横島がボーカルに決まった。
「もう好きにして・・・・」
ここで仕切るのが愛子に代わる。
「で・・・横島くんがなにを歌うか?だけど・・・」
歌う曲によって残りの愛子達が使う楽器が決まる。
「なにがいい?」
「「「う~~ん」」」
これは悩む。大体歌うのが横島だ。洋楽は無理。
楽器の方は軽音部などから借りればいいのだが・・・。
「私は横島君がこないだ歌ったSAY YESをもう一度聞きたいんだけど・・」
「でもあれだと楽器が足りなくないかな~?」
「それに元は2人ボーカルじゃケン・・もう1人欲しいのう・・」
結局メンバーが少ないのだ。
だがその時!!
ガラ!!
「よお!話はきいたぜ!」
「「「あ!お前は!?」」」
「誰なの?」
「誰ですか?」
男性陣は驚き女性陣は誰?状態。
「「「雪之丞!!???」」」
こいつはドコで話を聞いたのだろう・・・。(そういえばミニ四駆の時も)
雪之丞登場!!
「俺なら横島の相手が務まるぜ!!」
「お前歌うまいのか!?」
「ふん。89年全国チビッコカラオケ大会・あの時俺は、持ち歌「SAY YES」で準優勝だった・・」
「な!?あん時の!?」
え~「その年にSAY YESはまだ出てねえ!!」などの感想はやめてください。作者もわかってます。
「・・・・でも雪之丞はうちの学校じゃないでしょ?」
凄く当然なピートのセリフ。だが!!
「了承」
偶然通りかかった校長の一言。
ちなみに校長は、前の校長はやめ、新しい校長がいる。その校長は女性で年は謎。趣味はジャム作りだとか・・。
ゴホン
「てなわけでよろしくな!!」
ボーカル 横島&雪之丞 決定!!
歌 SAY YES 決定!!
「で、楽器だけど・・・あれってなに使ってるんだっけ?」
「う~ん・・・ドラムと・・・エレキギターに・・・あとなんだっけ?」
「う~んと・・・ピアノとか?」
まあそれでも人数が足らないのだが・・・。
「話は聞きました!!私ピアノ弾けます!!」
小鳩登場!!
「私、学校のピアノで練習してピアノ弾けます!!」
「こ、小鳩ちゃん・・・でも「了承」ってはい?」
またも偶然通りかかった校長に了承をもらう。
「みなさん・・よろしくお願いします!!」
とまあこんま具合でメンバーが集まり、
ボーカル 横島&雪之丞
エレキギター アリス
ピアノ 小鳩
キーボード 愛子
ドラム タイガー
仕掛け人 タイガー&ピート(タイガーはドラム兼仕掛け人)
「よし!!じゃあみんなでかんばろーーー!!」
「「「「「「おおーーーーーーー!!」」」」」」」
愛子の言葉にのせ、気合を入れる面々。
「ああ~~~!!1つのことに皆でがんばる!!完璧に青春よね!!」
感動する愛子であった。
で、次の日から練習するメンバー。
場所は音楽室で練習時間になると雪之丞はきまって現れるようになった。
もっとも来なかったら、強制的に来させるのだが・・・。
横島は練習で事務所でもヒマな時に歌うようになった。
「君があふれ~てる~♪」
「ん?なに歌ってるでござるか先生?」
「ああ~。俺こんどな学校でコンサートすることになったんだよ。で、歌うのが今歌ってる歌なんだ。」
「こんさーと?でござるか?」
シロはコンサートがわかってない。
「へえ~。じゃあ横島が歌うの?」
「ああ・・。そうだけど・・・。」
タマモが会話に入ってきた。
「横島さんが歌うんですか!?」
「あんた歌えるの?」
お茶を持ってきたおキヌ&書類仕事中の美神も会話に入った。
「って美神さんとおキヌちゃんは一緒にカラオケ行ったじゃないですか!?」
「あれ?そうだっけ?」
ナイトメア戦の後とセイレーン戦の後。過去2回横島とカラオケしたのだが、
「あんたの歌なんて覚えてるわけないでしょ。」
「酷!!」
「で、いつやるんですか?」
「う~ん今度の文化祭だよ・・・おキヌちゃん来る?」
「え?いいんですか?」
「もちろん!!おキヌちゃん大歓迎!!」
「拙者も!拙者も行きたいでござる!!」
「私も行くわ・・」
「ふ~ん私も行ってみようかしら・・・」
とまあそんなわけで、事務所メンバーは行く事になり、
「パピリオも行くでちゅ!!」
数日後、遊びにきたパピリオが言い出して、
「止めても無駄でしょうし・・・私も行きますね♪」
それに小竜姫がついてきて、
「私も行くのね~♪」
「私もヒマだしな・・・」
「僕も人間の歌には興味ありますし・・・」
ヒャクメ&ジーク&ワルキューレがついてきて、
「・・・老師はいいのか?あと管理人の仕事は?」
と横島が聞くと、
「ゲーム新作10本で全て任せたのね♪」
とヒャクメ。
あとは、
「あら♪面白そうね♪わたしも行くわ横島クン♪」
「だあー♪よーこ♪よーこ♪」
「ほらヒノメも行きたいって♪」
事務所にヒノメを預けにきた美智恵が加わり、
「隊長・・・仕事は?」
「西条君がいるから大丈夫よ♪」
西条は来れずになった。
で、横島が試食とかねて、レストラン魔鈴で食事していると、
「私も行きますよ横島さん」
と魔鈴。
帰り道に工事中のマリア&カオスに会うと・・
「横島サン・マリア・文化祭・行きたいです」
なんてマリアが教えてもないのに言い出して、
「お!?じゃあマリアも来るか!?」
「・・・いいんですか?・横島サン」
「お~いいぞ!!マリア歓迎!!」
「サンキュー・横島さん・マリア・行きます」
マリアも行く事になり、
「カオスはどうすんだ?」
「ワシもいくぞ(ふむ・・・マリアが自分から行くと言い出すとはな・・・面白い!!)」
てなわけでカオスも一緒に文化祭へ!!
とまあこんな感じで人は集まっていき、結局本番の文化祭には、
世界最高のGS美神令子率いる事務所メンバー&美神 美智恵&ヒノメ!!
神と悪魔が混ぜっ返す妙神山メンバー!!
呪いが得意!小笠原 エミ!!
貧乏神父!!最近頭もやばい!!唐巣神父!!
魔法のお料理!!魔鈴!!
よんでもないのにやってきた!!暴走少女!!六道 冥子!!
不老不死のボケ爺さん!!ドクター・カオス&永遠の美少女!!マリア!!
元ヤンの怒ったら怖い!!一文字 魔理&怒ったらもっと怖い!!弓 かおり!!
歌につられてフラフラと!!演歌幽霊&その他の幽霊達!!
と、GS世界に詳しければ卒倒するぐらいのメンバーが集まった。しかも・・・
「ここですか?横島くんのコンサートするところは?」
「しっかし、凄すぎやで横っちは!!見てみい!!神、悪魔、人間、妖怪、幽霊って、なんやアンドロイドまでおるやんけ!!」
とまあ、謎の2人もいたとか・・・。
まだ他にも普通の客やらなんやらかんやらもいて、体育館はいい感じ♪
まだ体育館内は明るくて、壇幕も閉じたまま。
この後真っ暗になり、壇幕が上がり、スポットライトが2人を照らすのだが、
「なんでこんなことになったんだろう・・・・?」
横島の目の前には、人、人、人、神、悪魔、妖怪、幽霊などなど・・・。
横島が立っているのは体育館の壇上の壇幕の裏。
客入りを見ようとチラっと顔出すとそこにいるはほとんど自分の関係者。
まあ、普通の客もいるんだが・・・。あまりにも目立つ自分の関係者。
「ほんと・・・なんで・・・・」
馬鹿かこいつは・・・
こんな感じで横島率いる除霊委員(オマケつき)の文化祭コンサートが始まった。
{あとがき}
あかん・・疲れた・・死ぬ・・・いっそ殺せ・・・義王です。
コンサートについて
とりあえず今の状態はというと
客は立ち見です。
で、前の方の位置を確保しているのが横島関係者で、幽霊は浮遊して周りに迷惑がかからない場所。身長の高いカオスは後の方で、マリアも後の方。目がズームできるので・・。
謎の2人は2階からです。
楽器について
「楽器たりない」なんてレスはやめといて!!俺もわかってないし・・・。
足りない部分は文珠で何とかした。ってことに・・・。
(無理があるのもわかってますケン)
次回
コンサート開始!!横島の仕掛けが奇跡を起こす!!
おまけ
カラオケで横島が歌った曲名はなんでしょう?
おまけ2
校長は誰でしょう?