▽レス始▼レス末
「夕焼け・17(GS)」義王 (2004.12.15 15:17/2004.12.15 15:24)

学校

「ふっ・・・・学校か・・・懐かしい・・・・」
「なにを言ってるんですか?」
「夏休みの間来てなかっただけじゃない?」


いきなりワケわからんことを言い出す横島。

「いやあ〜。俺修行してたじゃない?皆は夏休みの間だったかもしれんけど俺は2年ぶりなんだよな〜」

つまり横島は法的には18歳だが実際は20歳なのだ。

「おかげでクラスの奴の名前が出てこん・・・」
「え?じゃあ私達のことまで「いや、それはないぞ」  よかった・・」

横島の机に集まってるは、愛子とアリス。

「じゃあ・・・彼女は?」
「○○××」
「じゃあ彼は?」
「しらん」
「彼女はどうですか?」
「××○○」
「じゃあ彼は?」
「しらん」

愛子とアリスがランダムでクラスメートを指していき、横島が名前を当てていく。

「・・・・」
「・・・・」
「どうした愛子?アリス?」

クラス全員指し終わった。

正解率  50%

だが、

「なんで女子の名前は正解率100%で・・・」
「男子の名前は0%なんですか・・・?」
「あ・・いや〜その〜」

横島の正解率にあきれるも、

「まあ、横島君だしね・・・」
「そうですね・・・」

納得する2人。






その後

今日は始業式のため、学校は半ドン(午前中に授業が終わること)で終わり。
アリスと一緒に帰り、アパート前で別れ、階段を登って自分の部屋へ行こうとすると・・・。

「ピート?」

ピートが横島の部屋の前で立っていた。

「横島さん・・・少しお話があります・・・」







公園

「話ってなんだよ?」
「・・・・水野さんのことです」

場所を変えここは公園。
横島とピートのほかには人はいない。

「アリス?アリスが「夏休み中に襲われました」・・・なに!?」

横島の言葉をさえぎるようにピート言う。

「僕が駆けつけたから、軽い怪我ですみましたが・・・遅かったら・・多分」

殺されていたでしょうっとピートが言った。
ピートは自分が駆けつけた時の話を全て話す。
犯人が霊能力者だったこと。
犯人をにがしたこと。
Gメンに連絡したこと。
そして犯人はまだ捕まってないことなど・・・。

「そして横島さん・・・これは水野さんから聞いたのですが、犯人は横島さんの名前を出していたそうです。」
「・・・・・・俺の名を・・・ってことは・・・俺のせいなのか!?」
「・・・多分・・・犯人は横島さんを怨んで水野さんを・・・・」
「そうか・・・・・・」

横島は絶望した。
自分のせいで誰かが襲われる。
自分のせいで・・・。

「・・・・誰なんだ・・・」
「・・・・・・わかりません」
「くそったれがーー!!狙うなら俺を狙いやがれ!!!!」


横島は行き場のない怒りを吐き出した・・・。



















「なんでその事を俺に?」

叫んで少し落ち着いた横島はピートにたずねた。
ここで横島に言わずに、自分で守れば好感度はあがるだろう。

「お前・・・アリスの事が好「横島さんに言えば、それだけ彼女は安全でしょう?」・・・」
「そうだな・・・」
「1人より2人ですよ・・」

そう言ってピートは公園から出て行った。

(サンキュー・・・ピート)

心の中でピートに感謝して、

(誰かはわかんねーけど・・俺の仲間には手をださせねえぞ!!!)

皆を守ると再度誓った・・・・。


















場所は変わり、

「それじゃあ・・・」
「さようなら弓さん」
「じゃあなー」

おキヌ&一文字と分かれた雪之丞の彼女、弓 かおり。

(・・・はあ・・最近電話もないですわね・・・)

修行に行って来るとメールを送ったっきり、連絡がない。
おキヌ経由で横島と妙神山に行ったことがわかり、おキヌが妙神山に行くときに手紙を渡しといたのだが・・・

「全然連絡がないわね・・・」

最近元気がない弓だった。













チュドーーーーン!!


「ぎゃあ!!」

突如として弓の背後から霊波砲が襲い、弓がふっ飛ぶ。
弓とてまだプロではない。
一流のGSなら背後からの攻撃にも何らかの対処するだろうが、弓には無理だった。

「げげげげげ!?なんだ〜!?アイツの女だっつーから期待しでたんだがなあ」

放たれたと思われるほうから金髪の目の焦点があってない、明らかに危ない男が立っていた。

「がは!?・・・くう!!背後からなんて卑怯ですわ!!」

弓がフラフラと立ち上がる。最初の不意打ちが効いてるため、水晶観音もだせない。

「ああああ!?」

男が霊波砲を放つ。

ドーン!!

「ぐう!?」

弓はまたもふっ飛ばされた。

「がは!!!・・・う、ううう(なにこの人!?危ないわ!!)」

倒れている弓に向かって男が近づき、髪を引っ張りあげる。

「ぐぐぐぐぐ!?」
「ああん!?中々いい面してんじゃねえか・・・食っちまうか・・・」

引っ張り上げてる手とは反対の手で弓の服を引き裂く!!

「きゃああああ!!」

弓のブラが露出する。

「この胸でアイツを甘えさせてんだろ!?俺も甘えさせろや!!」
「いやーーーーーーーーーーーー!!(雪之丞!!助けて!!!)」

男がブラに手をかけ・・










ドガ!!

ドーーン!!!


「うがあ!!!?」

れなかった。


男は横からきた衝撃で民家の壁にぶち当たる。
男をぶっ飛ばした人物は逆光でよく見えなかったが、


「・・・雪之丞・・・どこに行ってたのよ・・馬鹿・・・」

弓はそう言って気を失った。














「ごめん弓さん・・・俺は雪之丞じゃないけど・・・」

横島は弓に自分の上着をかぶせると、ヒーリングをし、結界をはった。

「ふう・・・これで大丈夫だな・・・あとは・・」

横島はぶっ飛ばした男の方を見る。
男は立ち上がってこちらを睨んでいた。

「横島〜!!貴様を殺してやる!!!」

男は狂ったように叫ぶ・・・

「殺す!!ゴロず!!!殺じてやら!!!!!」

馬鹿みたいに髪をかきむしり、叫ぶ男を見て横島は、

「・・・・やっぱアイツの彼女なんだし・・アイツに殺らせたほうがいいよな・・・」

と呟いた。
横島自身も目の前にいる男はむかつくし、殺したいぐらいに怒ってるが、ここで横島が倒したらアイツは「なんで俺に殺らせなかった!!」と言うだろう。
もっとも、アリスを襲ったのがこの男だと知ってたらそんな事しないだろうが・・・。


横島はイメージする。

(雪之丞・・・・・・・・・・・来い!!!)


シュン!!

多分文殊を使ったら『召』『喚』『雪』『之』『丞』。

「うお!?なんだ!?」

雪之丞が現れた。
どうやらご飯中だったらしい。手に茶碗と箸を持っている。

「お!?横島・・・・と・・弓!?」

雪之丞は横島の後で倒れている自分の彼女を見た。

「おい横島・・・・誰がやったんだ・・・?」

雪之丞の霊気が上がっていく。

「アイツだ・・・」

横島が男の方に顔を向ける。

「俺が殺っても良かったんだが・・・お前を呼んだほうが良かったろう?」
「ああ・・・感謝するぜ横島・・・・わりーけど弓をたのむわ」
「ああ〜・・・早くしろよ?」
「わかってる」


雪之丞がゆっくりと男に近づく。
横島は弓に近づき、結界をはった。手には雪之丞が持ってた茶碗と箸。

「殺す!!ごろず!!ごろず!!!がああああああ!!」

もはやなにを言ってるかわかない状態の男。

ブン!!

男が魔装術をまとった。

「相変わらず腐ってんな!!陰念!!」
「ごろず!!ばああああああああああぎゃああふぁふぁふぁ!!?・」

陰念の魔装術は試験の時に見せたのと同じく未完成だった。

「だええあえあふぁあっふぇがあああ!!!!」

陰念の様子が変だ。

「どうなってんだ?」
「けっ!薬かなんかして理性がない状態での未完成の魔装術だ・・。すぐに魔族化したんだろうよ!!」

横島の疑問に雪之丞が答える。
その間に陰念は、

「があああああああああ!!」

魔族化した。

「がああああああーーーーーー!!」

陰念が霊波砲を放つが、

「け、ずーと修行してた俺と腐ってたお前じゃ勝負になんねえな・・・」

魔装術なしで避け、陰念の懐に入り、

「くたばれ!!」

霊気のこもった、恐ろしく早くて重いパンチが陰念の腹にめり込む。

ゴブ!!

「ぐば!!?」


陰念は前かがみに倒れた。

一撃。
たった一撃で陰念は倒れた。
死んではないが、動くことすら出来ないだろう。


「こうまで弱いと話になんねーな・・指輪も外してねえのに・・・」

倒れた陰念を見て雪之丞はそう言って、弓と横島のもとへ。




「殺したのか?」
「いや・・・大丈夫だろ?魔族化してたしな・・・で弓はどうだ!?」
「大丈夫だ・・・。今は気を失って寝てるだけだし、霊波砲以外の痕も残ってねーよ」
「そうか・・・サンキュー横島」
「ああ・・・」

横島には絶対の信頼を寄せている雪之丞。
横島が大丈夫と言うなら大丈夫だと雪之丞は思った。

「さてと・・・で、どうする?」
「なにが?」
「あれ・・・って?いねえ!?」

横島が陰念が倒れてたとこを見ると陰念がいなかった。

「なに!?」

雪之丞が振り返る。

そこにはさっきまで倒れていた陰念がいない。

「な!?アイツはもう立てる状態じゃねえ!!」
「じゃあ誰かが・・・」
「ああ・・・多分な・・・」

また誰か狙われる、そう思った横島と本気で殺しとけばよかったと思う雪之丞だった。

























どっかの山奥の施設。

「ふん。馬鹿が・・・」

倒れている陰念を見て男はそういった。

「まあいいじゃないですか・・・こうして魔族化してくれたわけですし・・・」

男の後から女が喋る。

「まあのう・・・こっちのほうが・・・」
「ええ〜。私としては扱いやすいですもの・・・」
「なるほどのう・・」

男は陰念を見て、

「まあ少しは役にたってもらうぞ・・・」

と、小悪なえみを浮かべた・・


















病院

弓にいちおヒーリングはしたものの、やはり専門の人間に見せようと横島が言ったので、横島達は病院に来ていた。
弓はアリス同様1日入院。
おキヌと一文字が急いでお見舞いにきたり、弓と雪之丞が言い争ったりしたが・・・

省略



雪之丞は病院に残り、横島とおキヌと一文字は病院を出た。

「あ、そうだ一文字さん・・・これ・・」

横島は一文字に文殊を9つ渡した。

「なんでこれを私に??」
「実は・・・弓さんを狙った奴は俺と雪之丞と・・・あと多分だけどピートに怨みがあるらしいんだ・・・」
「「な!?」」

一文字とおキヌには初耳だった。

「それで・・3つ君が持ってて・・・あとの3つはエミさんとタイガーに渡してよ・・・誰が狙われるかわかんないから・・・」
「・・・・わかった」

一文字はポケットに文殊を入れた。

「それじゃあまたな、おキヌちゃん・・・・」

一文字は帰った。







「・・・はいこれ・・・・」

横島は12個に文殊をおキヌに渡した。

「横島さん・・・・」
「さきに事務所に行っててよ・・・俺はまだ行くとこあるから・・・・その文殊は事務所のみんなで・・・」
「わかりました・・・・」
「じゃあ・・・また後で・・・」

ビュン!!

横島が消えた。

「横島さん・・・・・・」












ビュン!!

「あ!!横島君かね!?」
「な!?」

いきなり現れた横島に驚くピートと唐巣神父。

「こんちわーす。」

場所は唐巣神父の教会。




横島は神父とピートに弓が襲われたことを説明した。

「思い出しました!!」

横島の説明を聞いてピートが叫んだ。

「ど、どうしたんだい?急に大声だして?」
「どうしたピート?」
「陰念ですよ!!ほら、僕達がGS試験受けた時にいた!!」
「う〜ん・・・覚えとらん」

あの時は自分の事でいっぱいいっぱいだったため、オカマですら忘れてるのに、隣にいた金魚のフンみたいな奴まで覚えてるわけがない。

「まあ、覚えてる、覚えてないは別にいいんです。問題は、その陰念がアリスさんを襲った犯人なんです・・・」
「そうか・・・やっぱりな・・・」

横島は今の今までアリスを襲ったのが陰念だとは知らなかった。だが、なんとなくだがそんな気はしていたのだ。

「気付いてたんですか!?」
「ああ、弓さんが襲われた時に、こいつがアリスを襲った奴か?って思ったんだが・・・くそ!!一発殴っとけばよかった!!」

横島は逃したことに後悔する。

また誰かが襲われるかもしれない・・・。

横島は文殊をピートと唐巣に渡し、また転移した。




その後横島は自分の関係者をまわり、文殊を3つずつ渡しまわった。





事務所


ビュン!!


バシャン!!

「な!?横島クン!?」

文殊×3×関係者分&転移に必要な霊力を使った横島は、

「・・・・ぐう〜〜〜〜」

疲れきって事務所に来たとたんに寝てしまった。

「たく・・・また無茶したんでしょうけど・・・こんなとこで寝らなくても・・・」

横島が転移した先は・・・




ジャアアアアアアアア!!





風呂場・・・しかも、美神入浴中。

「はあ〜〜〜〜〜〜」

美神は大きなため息。

(いったいどうしろと言うのよ・・・)

風呂に浸かっている美神。
その隣のタイルに急に現れ、そのまま寝ている横島。

寝ている横島をどうしたらいいか悩む美神は・・・

「まあ横島くんの寝顔見ながらってのもね♪」



・・・・それはいいが横島が起きたらどうする気だろう?
それは作者にもわからない・・・。







{あとがき}

あかん・・・・わけわかんね〜義王です。

横島について

横島が制御できる文殊は8つです。
文殊なしの状態なら6つまで文殊と同じことができます。
まあ文殊ありの方がイメージしやすいけど時間がかかるが、無しだと時間はかからないがイメージしづらい。

陰念について

もうバレバレっすね・・・。陰念です。でまあ薬やって狂ってます。
で、薬の入手は売人襲ったんです。

ラストに

その後美神がどうしたかは・・・まあ個人で考えてください。



次回

まあそう簡単に敵の襲撃はないっスよ。陰念は魔族化して謎の男と女に色々されますから・・・。

次回は学園祭話。

横島が伝説を作る!?






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△記事頭
  1. 横島に話すピートと雪之丞にやらせる横島が立派です。抜け駆けしたり殴っとけばよかったと文句言ったりできるのも、みんな無事であればこそですもんね。
    しかし陰念はへぼすぎて憎むのもアホらしいですな。直接襲われたアリスや弓が哀れむくらい謎の二人にいじってもらえれば気もはれるのですが。もう文珠を渡してまわったから、そうそう襲われることもないでしょうし。
    最後のシーンで、もし横島がほんのわずかでも気を失うのが遅くて状況に気づけてれば煩悩全開で回復してたんでしょうね〜。その後しばかれて死に掛ける、と(笑)。
    九尾(2004.12.15 15:51)】
  2. むう、横島が落ち込んだ後もっとアリスと絡んで欲しかった。
    ってーか、陰念弱いですね。謎な連中もアレを幾ら弄ったところで、所詮限界ってものがあるでしょうに。
    美神がその後どうしたか。いかん、方向性が色々ありそうで特定出来ない。
    文珠八個分でも凄まじく理不尽なことできそうですが、文珠無しで六個分それでも十分以上に理不尽な事出来ますね。
    :(2004.12.15 15:56)】
  3. 横島お前ってやつは自分のクラスメートの名前女子100%で男子0%なんだよ。
    にしても横島洞察眼高いですね

    おまけ 陰念弱すぎです
    フレイム(2004.12.15 16:09)】
  4. 文殊→文珠 ぶんたまと打つか、登録すればでますよ。

    なんつうか陰念、もう自分がなにしたいのかも忘れそうな勢いですね。・・・哀れだ。(やったことは許されないが)

    ピートが普通に戻ってる!!!(驚愕)(オイ!)
    あのウザピーぶりはどこへ?(まあ、それだけアリスが好きという事かな?)
    横島がかなり凄くなっていますね。黒幕の正体と目的も気になります。
    法師陰陽師(2004.12.15 17:50)】
  5. うわーい!!
    なんだか知らんが美神さんが可愛らしくなってる!?
    横島よ、もったいないことしたなぁ。

    P.S.
    『小悪なえみ』って、もしかして『醜悪な笑み』のことでしょうか?
    Mk-2(2004.12.16 08:56)】

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