「さて、と」
王宮の裏庭にたどり着いた我等がガッシュ君。
そこで腕組みをすると、地面の一角を睨み付ける。
「いつまでかくれんぼしておるのかの?正直暇ではないのだが」
ぬるり、と表れる魔物。
地面には彼の影のみが黒々とあり、穴のようなものは全く見出せない。
「我に気付くとはなかなかよな」
「いや、それほどまでに『死なす』という意思を放っておってはむしろ気付かぬ方が難しいのだが」
「そ、そうなのか?」
などとマヌケな事を口にするソレの姿は
「おお、ポリゴンだの」
「違う」
「ティオと一緒にば−ちゃなんとかの1をやったが、オヌシそれにそっくりなのだ。
で、16びっとくらいかの?」
「違うとゆ−とろ−が!」
むしろポリゴンというよりテクスチャ−みたいな容貌をしていた。
「オレの名はデモテリア。貴様の名は?」
「ガッシュ。ガッシュ・ベルというのだ」
「ほう?」なにやら楽しげ、嬉しげだ。
「貴様の名、我等にも伝わっておるわ。強さとユルさと呑気さを併せ持った魔物だとな」
「清麿が側に居れば、それに知恵と無敵を加わるのだ」
「ほぉ?キヨマロとは・・・貴様のパ−トナ−な人間か」
今ひとつビット数が足りないのか、表情が見極めにくい顔ではあるがそこに「何か」を感じ取るガッシュ。
「ならば、そのパ−トナ−より預かった物!見せてみるがいい!」
「言われるまでもない!『ザケル』」
しかし直撃しようとする瞬間、デモテリアの体がバラバラになる。
「なんと?」
「『魔界最高のおちこぼれ』の力、見せてもらおう」
バラバラになったボディの各パ−ツが、次々にガッシュに襲い掛かる。
咄嗟に横っ飛びにかわすガッシュ。
ヅガッ!!
彼の立っていた場所の石畳が粉砕される。
(?)
「ほお、かわしたか。流石、と言うべきかな」
(何か・・・妙だの)
「では、次の一撃といこうか」
宙に浮いていたデモテリアの頭部が、一センチ四方の賽の目に分割されていく。
頭部だけではない。胸は無数の刃となり、腰は幾多の槍に変ずる。
ちなみに手足はそのままだ。
「ゆくぞ!」
斬!!
眼前の石像がズタズタに切り刻まれる。
(考えるのだ。こういう時・・・清麿ならばどうするのか・・・)
「はあ!」
飛んできた右手を殴り飛ばし、左足をひっ掴んで振り回して残りを弾く。
「こういう時は・・・『ジケルド』」
左足に周囲の鉄柵や鉄杭などがくっつき、動きが止まる。
「そこに、『ザケル』」
電撃が左足を撃つ! しかし何事も無かったかのように左足は宙を飛び、他のパ−ツ共々ガッシュに襲い掛かる。
(何か変なのだ。攻撃する際の気合とでもいうモノが・・・おかしな風に感じる。
それに今のも変なのだ)
いいか、ガッシュ
攻撃を避けながら、いつしか彼はパ−トナ−との訓練を思い返していた。
まず、戦いでは相手を見極めるんだ
相手の能力、出来る事、したがる事を見出せ
得意な事を見極め、苦手な事を見破れ
例えばザケルを一発当てたとしよう
何の反応も示さなかったらソイツには電撃を「防ぐ」や「耐える」ではなく無効化する何かがあるんだ
いつぞやのように分裂するとかな
あるいは・・・
「こういう時は・・・」
直立不動で目を閉じるガッシュ。
「何のつもりだ?」
「こういう時はこうすれば、心で相手の弱点や心理を見抜けるモノなのだ!」
「ならば・・・」せ−のぉって感じでタメを作り、ガッシュに襲い掛かろうとするデモテリア。
「ならば見抜いてみるがいい!デモラにその名を轟かせしデモテリアの弱点とやらを!」
ドガァ!!!
デモテリアのパ−ツによる一斉攻撃に、弾け飛ぶガッシュ。
「ぐああああああ!」
(ぜんぜん・・・わからぬ・・・)
続きます
さて前回のネタ解説ぅ!
とりあえずエヴァは省略ね。
ちなみにARMSではユ−ゴ−が贔屓なので彼女存命してます。
リ−ド・リチャ−ズ博士
アメリカンコミックス「ファンタスティック・フォ−」の主人公。
もうありとあらゆる何でも考え、真理を見抜き、作っちゃいます。
ちなみに手足に体がゴムのように伸びる、という超能力を持ってます。
チャ−ルズ・エグゼビア教授
アメコミ「X−MEN」より、X−MENの司令官。
生物学というかミュ−タント(超能力者みたいなモン)についての専門家であり地上最強のテレパス。
スタ−ク重工業のトニ−社長
やはりアメコミ「アイアンマン」の主人公。
テロリストの爆弾で心臓に重傷を負い、ペ−スメ−カ−を兼ねたパワ−ドス−ツを作ってついでに悪と戦う三十路のおっさん。
アル中になったり悪人に洗脳されて仲間がタイムマシンで連れてきた十七才の自分に殺されたりと
なかなか波乱万丈の人生送ってます。
機械関係で何でも作るわ資金はたっぷりあるわ、色々便利に頼られてました。