「次の試合は横島忠夫選手対伊達雪之丞選手!!両者結界へ!!」
指示に従い結界内に入る雪之丞。しかし・・・。
「横島選手・・・!?横島忠夫選手・・・!!いないのかね!?」
審判の声が響くも一向に姿を見せない横島。
「・・・あいつはどうした?」
「さあ、私は見てないけど」
疑問に思った雪之丞が美神令子が変装したミカ・レイに尋ねた。しかしミカ・レイは理由を分かっているのか簡単に流す。
(まさか棄権する気か!?せっかく手に入れたGS資格を失うぞ!!)
険しい表情で考える雪之丞。
(それが賢明です、横島さん。相手が危険過ぎます)
彼の霊力発動の師こと小竜姫が残念そうにその場を見ていた。ミカ・レイも同じような表情をしている。そして棄権と判断したのか、審判員が声を上げる。
「え〜やむをえません。横島選手は試合放棄とみなし、この試合・・・」
「すいませーーーーん!!遅くなりました」
「「ッ!!」」
審判の声を遮るように上がった声を聞き二人がそちらの方を向いた。そこには、何かしらの決意を固めた横島忠夫が立っていた。
エピソード壱 伝説再臨!!
「あ、あのバカ・・・・・!!なんで棄権しないのよ!!」
横島の行動が理解できないミカ・レイ。同様に驚きを隠せない小竜姫。それに対し雪之丞は満足げな表情をしていた。
「あのね横島君。開始してしまったらもうギブアップできないのよ。ギャグはいいからこっちきなさい」
「嫌です(キッパリ)!!」
強気な態度に驚くも、すぐに般若の表情を浮かべ
「い・い・か・ら・こっちきなさい!!」
脅し気味に横島を呼んだ。
「・・・少し待ってて下さい」
横島は審判に言うと、すぐにミカ・レイの元に駆け寄った。
「相手はメデューサの手下なのよ!?あんたみたいなドシロートが敵う相手じゃないわ!!」
胸倉を掴みながら叫ぶミカ・レイ。しかしそれに横島は動じない。
「すいません美神さん。俺もホントは逃げたいです・・・でも、どうしても負けられない“意地”があるんです!!」
「意地?」
横島の真意が掴めないミカ・レイ。横島は胸倉を掴んでいた手を解くと、ハッキリと答えた。
「まず一つ目は、俺と戦うために奮闘したピートのため。二つ目は、小竜姫様からの信頼を裏切りたくないため。三つ目は、美神さんの助手でありたいため、そして四つ目は・・・」
横島は呼吸を整え、
ハッキリと
答えた。
「俺が俺の意志で強くなりたいからです」
横島の真撃な態度に一瞬見惚れるミカ・レイ。すぐに表情を元に戻すも、頬は赤く染まっていた。
「横島さん・・・カッコいい♥」
純粋に見惚れている幽霊少女のおキヌ。観客席にいる他の仲間たちも驚きを隠せなかった。
(信じますよ横島さん。貴方のその言葉を・・・)
同じく頬を薄く染め、期待する小竜姫。
「分かったわよ。勝手にしなさい!!」
そう言ってその場を離れていくミカ・レイ。認めてくれたのを見届けた横島は結界内に入る。
「秘密の修行でもしてきたのか?」
「ああ」
何かを見通していた雪之丞の言葉に横島は即座に答えた。その答えに笑みを浮かべる雪之丞。
「試合・・・開始!!」
そして闘いのゴングが鳴った。
場所が変わりとある遺跡。その中を捜査する一人の男がいた。
「・・・これは酷いな。まるで惨殺現場を見ているみたいだ」
男の目の前に写る光景・・・それは人が内部から崩壊し、肉片と化しているという状況だった。
「作業中にの事故にしてはおかしすぎる。何かオカルト的な感じがするな」
そう呟きながら検視をしていると、一人の警官が慌てて走ってきた。
「西条さん、こっちに来てください!!古代語解読が終わりました」
「分かった」
西条と呼ばれた男はその光景を一瞥すると、警官の後を追って歩き出した。
「やばいーーー!!心眼何とかしてくれ!!」
(無理を言うな、こちらももう無駄に使える霊力は残っていない)
横島は雪之丞が放つ霊波砲を霊気の盾を複数発動して防いでいた。しかし横島の集中力も限界が近づいていた。
(とにかく今は粘るしかないわ!!雪之丞だっていつまでも霊力は続かない・・・、もう一息よ!!)
心の中で横島の勝利を信じるミカ・レイ。
「も、もうダメ。限界・・・!!」
(まずい、直撃コースが・・・)
心眼は正面に向かってきている霊波砲を見逃さなかった。横島も気付いたがもう目の前だった。
(こいつを死なすわけにいかない!!)
横島は咄嗟に左腕を前に出し、その霊波砲を・・・受けた。
≪ドゴォォォォォォン≫
爆発によりその場は煙だらけになっていた。
「横島君!!」
「横島さ〜ん!!」
「横島さん!!」
ミカ・レイとおキヌ・・・そして小竜姫が彼の名を叫ぶ。
「倒したか。・・・・・お前・・・なんだその左腕は!?」
煙が晴れ雪之丞が最初に目にしたのは、霊波砲でボロボロになっているはずの横島の腕ではなく、白い鎧を着け、手首には金色のリスト、そしてリストの中心に白い宝玉を宿した、異形の腕だった。
「なんだ・・・これ?」
皆と同様に驚く横島を尻目に、心眼はなんとなく理解していた。
(魔装術?・・・いや違う。霊力を纏っているなんてものじゃない。まるでこれは・・・精霊のようなものか?)
心眼は更に追求しようとしたが、目前の敵に集中した。
(その拳を奴に打ち込め!!おそらくその拳なら、あの男を倒せる)
心眼の言葉を聞いた横島は、一気に雪之丞に近づき、左の拳を打ち込んだ。それに続き、右の拳、右足、左足を打ち込む。そしてその度に身体に白い鎧が装着し、そして・・・
「オリャアッ!!」
最後の右ストレートが決まった瞬間、彼の下腹部から、中央を真紅に染めた
銀色のベルトが出現した。
「ガハッ!!テメエも・・・魔装術が・・使えた・のか!?」
問いかけながら倒れる雪之丞。しかしそれに答える前に
≪ドサッ≫
横島だった者はその場に倒れた。
あとがき
どーもweyです。
自信が無いながらも書き上げました。
いよいよ本編を始めたのでここからが正念場です。
これに便乗し書き続けたいと思います。
BACK<
>NEXT
クウガですか!?しかも、GS試験の時期ですか!?
てっきり、アシュタロス戦以降かと思っていたのでびっくりです。
うーむ、歴代ライダーの中でも最強候補トップ3に入るあのライダーならアシュタロスにも勝てるかも・・・・・。そういえば文珠はどうなるんでしょう。アルティメット+文珠は反則すぎ・・・・・・。
続き期待しています。
【柿の種(2004.12.13 16:45)】
西条に一条の役はちょっと・・・・・
特に五代役が横島だと問題ありありな気が。
横島と西条が協力し合うってルパンと銭型が表立って協力し合う以上にありえない様な気がしません?
所で、どこで手に入れたんでしょうか?アマダム・・・・
>歴代ライダーの中でも最強候補トップ3に入るあのライダー
ライダーって弱体化と教化を繰り返してますからねェ。
TV版限定で言えばトップスリーだと
「仮面ライダーBlackRX」
「仮面ライダー555」
で、後は
クウガ・アギトが横並びですかねェ。
RXのロボ、バイオモードは凶悪だし、脅威の復元能力もあるし。
555はアクセルモードとブラスターモード。
で、クウガ、アギトは確かに強力に見えるんですが・・・・
グロンギやアンノウンの反発エネルギー的要素が強く見えて・・・・
他の連中に効くの?って感が強いです。アルティメットは炎しか出してなかったし・・・
【LINUS(2004.12.13 17:13)】
わぁい、グローイングフォームだぁ♪
オカルトが似合うライダーと言ったらクウガやアギト系ですよね。
ちょっと心配なのがライジング系以降かなあ。
一番の問題として、下手すると街ひとつ吹き飛ばす、小型の戦術核に近い威力の爆発をひきおこすし(^^;;;
【WEED(2004.12.13 17:40)】
メデューサ→メドーサ
うっわ〜〜〜。横島がクウガですか。平成ライダーではBlackと同じくらい好きっす。
心眼も死なずにすみましたし、これからの活躍が楽しみです。
【法師陰陽師(2004.12.13 18:04)】
はじめまして。
クウガとGSのシンクロ…なかなか面白いですね。初変身も何げに原作イメージで。
西条が一条さん…北条の方が合わなくもないですが、その辺りは文力次第ですね。
神とケンカするのならアギトの方が?とも取れますが。(苦笑)
>ライダーの強さ
話に聞く分ではスペック上の最強はZOと言われているそうです。
反対にファイズ系はスペック上はG3クラス…。
あくまでもスペック上はですので実際ぶつかるとどうなるかはわかりませんが。
アルティメットはやはり引っ張るだけ引っ張って…と言う感じはありました。“演出”としてはよかったのでしょうけど…。(フォルムは一押しですが)
ちなみに僕は原作でアルティメットを制御できたのは先のダグバ戦でベルトにヒビが入っていたから?と言う説を強く取る不心得者です…。(涙)
【ATK51(2004.12.13 18:43)】
西条が一条の役ってことはそのうちバイクを横島にわたすんでしょうか?西条が素直に渡しそうにない気がするっす<オイ
というか横島がバイクの免許をもっているのかどうか気になるっす。
【狼豚(2004.12.13 19:23)】
クウガか〜。マイティーフォームでキックしたら封印エネルギー打ち込む以外に35トンの衝撃与えるし・・・・・・マテ、肉弾戦で魔族圧倒できる?
【Pr.K(2004.12.13 19:47)】
クウガはとても好きなので、横島の活躍に期待しています。
【Saya(2004.12.13 20:17)】
たしか、アルティメットフォームではただのパンチでも約100トンの威力があったような……。でもってTVでは炎しか使わなかったけど設定上は他にもいろいろと超能力もっているはず(少なくとも落雷というか雷撃系はあるよな…。ゴウマでしたっけ?コウモリのグロンギ相手にダグバが雷落としてたし)うん、アシュタロス相手でも戦えるような気がしてきた(それまでにアルティメットフォームになれてしかも制御できればだけど)
【空JOーJO太郎(2004.12.13 20:44)】
クウガというのを知らなくても楽しめました。何より、横島の戦う心構えが覚醒する前の時点から自分で決めたものであったのがかっこいいです。
力を持ったから変わったではなんか違うな〜って気がしますし。あくまで先に横島自身が覚悟を決めてたってのがすごく嬉しいです。みんなも惚れてよしですよ〜♪
【九尾(2004.12.13 20:46)】
前回のレスのさい、馬鹿をしてしまった水カラスですorz
クウガといえば、あのやたらフォームが多いことで有名ですが(十一種類だったけ)、そこら辺どうなるのか。
所で何時の間に、ベルトを……
【水カラス(2004.12.13 22:01)】
うーん、ライダー談義になりそうですが・・・
>反対にファイズ系はスペック上はG3クラス…。
げっ、そんなに低いの・・・・
装着者の制限を除けば555系の方がヨサゲに見えたんですが。
G3系は持ちが悪いのが欠点ですかね。
逆に555系は簡単にベルト飛ぶけど。
>ちなみに僕は原作でアルティメットを制御できたのは先のダグバ戦で
>ベルトにヒビが入っていたから?と言う説を強く取る不心得者です…。(涙)
そんな説が・・・・
私的にはあれって制御部だからコントロール事態は難しくなるような気も。
逆に発動はしやすくなりそうですが(笑)
>クウガか〜。マイティーフォームでキックしたら封印エネルギー打ち込む以外に35
>トンの衝撃与えるし・・・・・・マテ、肉弾戦で魔族圧倒できる?
ってゆうか殆どGSの仕事では使い道がないような・・・・
んなもん普段から使ったら冥子ちゃん以上の迷惑じゃ。
>(十一種類だったけ)
基本6タイプ、上位バージョン含めて11だった筈。
どうせならアギトも混ぜましょうよ。
TV版、結局関係ない話になってたし。
【LINUS(2004.12.14 01:09)】
流れ的にライダー論議に華を咲かせたくも突っ込みをば。
>煙が晴れ雪之丞が(中略)ではなく、白い鎧を着け、(省略)異形の腕だった。
>心眼の言葉を(中略)その度に身体に白い鎧が装着し、そして・・・
最初の文は鎧ではなく籠手(こて)のほうが表現としては分かりやすいかと。
二つ目の文に関しても武具(武具)等の表現と比べると鎧というのはパーツごとに装着されてる状況に違和感があったのですが。
あくまで一意見として、参考までに。
…で、本編の方は平成ライダーシリーズの中でも一押しのクウガ。
展開が非常に楽しみですが、横島君が原作に近い性格と行動を取るなら、
先代クウガが草葉の陰で涙するような展開になりそうな気も・・・。(苦笑)
では、続きを楽しみにさせていただきます。
【通りすわり(2004.12.14 04:44)】
>ライダーの強さ
ふーむ。歴代ライダーの強靱さをランキングすると、やはりスーパー1とゼクロスではないでしょうか?555のあのオプションは、おそらくスーパー1のチェンジハンド(カスタム次第でなんでもできる)を進化させたものでしょうし、ゼクロスに至っては自己修復能力が備わっていたいました。
私のイメージとしては、仮面ライダー真(劇場版ライダー)の凶悪極まる強さと哀愁が横島にあてはまっています。
【ほーる(2004.12.14 10:15)】
エピソード零からすると、霊的格闘ができるのですから、魔族相手にも戦うことができるはずです。
また、原作で横島が身につけた霊能力と、クウガの能力が合わされば、横島は、強力な戦闘技術を確立できるでしょう。
しかし、クウガは原作では数万年前(つまり仏教などが歴史に現れるより前)のリント文明の戦士であるため、仏教系である妙神山での修行の効果があるかどうかはわかりませんし、先代クウガも、この小説では、セリフからすると、横島の前世である可能性が高いのですが、どうなのでしょうか?
【御気(2004.12.15 10:59)】
>訂正
クウガはTV版の設定でした。
>妙神山での修行の効果がわからない理由
リントには、ゴウラム(これによって、リントは、甲虫を神の使いと崇めていたことがわかった)や、心を泉に例える表現などから独自の宗教をもっていたと考えたからです。
【御気(2004.12.15 11:20)】
ところで、グロンギはどのように絡んでくるのですか?
そして、グローイングフォームで雪之丞を倒せてしまうとは、この小説ではクウガの力はどのくらいなのでしょうか?
TVでは、アマダムが電気ショックを受けて、自分で電気を作るようになって、ライジングフォームやアメイジングフォーム(番組内では金の力)を得たのなら、熱や魔力などでも、同じことが起きてもいいのではないかと、考えています。
クウガの力を得た横島のシャドウは、どのようになるのでしょうか?
【御気(2004.12.15 16:04)】
えーと、御気さん。
>>妙神山での修行の効果がわからない理由
>リントには、ゴウラム(これによって、リントは、甲虫を神の使いと崇めていたことがわかった)や、心を泉に例える表現などから独自の宗教をもっていたと考えたからです。
はい?いや修行そのものと仏教に何の関係が。確かに小竜姫は仏教に帰依してますし、ハヌマンも孫悟空としてなら闘将仏仙とかなってますけど。あのシャドウの修行といい、ハヌマンの異空間で霊期加速させる修行と言い、霊体そのものを鍛えるんだから宗教なんて関係ないと思うんですけど?
大体、唐巣神父やエミだって妙神山の修行受けてるんですから、全く関係ないって明らかじゃないかと。
【匿名希望(2004.12.15 16:52)】
余計なお世話になりますが、クウガの力と原作での横島の能力が合わさった戦闘技術(これを流派にします)のアイディアをだします。
>マイティフォームの場合
”栄光の手”系統と文珠と格闘能力を合わせた戦法(流派名は火炎鉄腕拳)
>ドラゴンフォームの場合
流れる水のような素早い動きと棒術と”栄光の手”系統と文珠を合わせて龍のように戦う戦法(流派名は飛水龍拳)
>ペガサスフォームの場合
文珠と合わせて超遠距離支援及び攻撃する戦法(流派名は天馬弓陣)
>タイタンフォームの場合
文珠と”栄光の手”系統と剣術を合わせた戦法(流派名は巨人不動剣)
いかがでしょうか?
【御気(2004.12.15 17:00)】
すみません匿名希望さん。
宗教に関係なく修行で強くなれるのは知っていますが、クウガの設定ではリントの文明は数万年前に存在していたものであった為、妙神山での修行で、どれ程強くなれるかわからないと書きたかったのです。
シャドウについては、アマダムが霊石という設定であった為、シャドウにも影響を与えるのではないかと考えたからです。
【御気(2004.12.15 17:30)】