はじめに
ここで使われているデ…
キーやん「いい加減にしないと嫌われますよ」
グサ!!
横島は六道邸から帰ってくると迷わず寝室に入りベッドに突っ伏した。
「嗚呼、何であんな約束しちまったんだ俺」
(さぁ〜な)
―――――――
「ねぇ〜横島君、どうしたら冥子の霊力を安定させれると思う?」
「そうですね、1体だけ式神を残して他の式神を封印し、その1体を完璧に操れるように修行させますかね」
「じゃあ、その先生やってもらえる?」
「へ?」
呆然とした横島にさらに冥穂は言う。
「冥子も横島君に教えてもらいたいわよねぇ?」
「うん」
「ほらぁ〜冥子も習いたいってぇ〜」
「横島君、ダメ?」
「クッ…」
上目ずかいで見てくる冥子に声を詰まらせる。
「やってくれたら、ご飯おごるわよぉ〜」
「やらせていただきます!!」
横島忠夫…魔界での生活andアモンを宿しているため、食い気に走ってしまう14歳。
――――――――
横島の住むマンションは横島と監視役のシンラヴィアとミヤビ(監視に気付いた横島が二人の部屋を用意した)しか住んでいる者はいない。と言うのもこのマンション、霊脈の真上にあるため人間は長時間、この場にいることが出来ない(横島が破格値で買い取った)。神・魔族のミヤビとシンラヴィアは平気だし、『降魔体質者』として魔に近いモノを無条件で取り込んでいるため、横島はなんともない。
「疲れた。もう寝よ」
(試験は来週だ。それまでに体を慣らしておけよ)
「……」
(もう寝たのか)
宿る悪魔に見守られながら夢の中に少年は沈んでいく。
――――――――
一週間がすぎ、試験当日になった。
(なんか疲れる一週間だったなぁ)
冥子の修行に令子とエミもまざるということがあったり、横島の漆黒の霊力を詮索する冥穂をかわしたり、唐巣とにいったとき魔族の刺客に襲われデビルマンになったところを目撃され記憶削除をしたりと疲れる一週間を横島はおくった。
「横島君頑張ってねぇ〜」
「主席合格したらパーティーよぉ〜」
のんびりした応援をする六道親子。
「おば様、遠回しに横島に主席以外認めないって言ってない?」
「忠夫なら主席間違いなしなワケ」
六道親子につっこみを入れる令子と横島の主席合格を信じきっているエミ。
「横島君に神の御加護を」
祈る唐巣。
「まぁ期待に応えられるように頑張るよ」(今日は師匠なしだしな)
自分だけの実力がどんなものか試すため、アモンは横島の中にいない。
「少し会わないうちにモテるようになったな。忠夫」
「アモ……不動師匠!」
不意に後ろから声をかけられ全員が振り返ると一人の男が立っていた。
「紹介するね。この人が俺の師匠の不動アキラ」
「弟子が迷惑かけた」
「いえいえ〜。横島君には娘ともどもお世話になってます〜」
保護者たちが大人な会話を始めたため、少年少女達ははじき出されてしまった。
あとがき
ついに不動アキラ登場。
すいません、不動ジュンがどんなキャラか知らないので出せないっす。
では