ぬるり
壁から、亀には似てないが何に似てると問われれば亀だ、と言ってしまいそうな魔物が姿を表す。
「え−っど ゴゴは・・・ドゴだ?」
「食料庫の前だよ、この食いしん坊め」
その声に振り向くと、妙に尖ったというかそんな感じの魔物が佇んでいる。
「おめぇ、いってぇなにもんだ?怪しいヤヅめ」
「いや、不法侵入者にそんな事言われるとは思わなかったな」
「? あ、ぞっが。おでが侵入者だっただな。
ンではオデが名乗るのが筋っでモンだろうな。
オデはデモデロス。デモラいぢぞくのひどりだ」
「オレの名はパム−ン。まあ色々あって、王都と王宮の治安維持を女王陛下から仰せつかっている」
「ぞうぞう、オデは女王ディオをひっどらえろって命令されてだだ。
そこのバム−ンとかいうの。ディオのどころに案内してぐんろ」
「無料というわけにはいかんな」
「でば、うでづぐで教えてもらうだ」
彼は、今日もカレ−ライスを食べていた。
「やはりイマイチだな。人間界で会った・・・『弓』と名乗っていたな・・・
あの女のカレ−は絶品だった」
周囲は、もう計測不可ってな数の泥人形の残骸であふれ返っている。
「デモラ一族か。あの時は遊び損ねたからな。今度は楽しませてくれよ」
そんなブラゴを、少し離れた所から凝視している者が居る。
「で、如何です?デモロスさま」傍らの少女 −外見は清楚な少女に見える− が話し掛ける。
話し掛けられた者も、飄々とした優男としか見えない。
「ど−もこ−も無いね。ありゃあ面倒くさいわ」
少女は「またホザきやがったよコイツ」ってな表情を見せる。
「しかしデモロスさまなら勝てるのでしょう?」
「ま−ね」事も無げにンな言葉口にするデモロス。
「正直アレに勝つのはそう難しくないよ。でもさぁ、勝ってもボコボコだぜ、きっとオレ。
ならテリアかアッシュけしかけといて、弱った所でオレが戦うってのが一番だと思うのよね。ラクだし」
「いいかげんにしてください!!」
絶叫する少女。
「お・・・落ちついてくれんかな、イ−サ・・・」
「これが落ち着いていられますか!そんな事では我等が一族の望みは叶えられませんよ!」
「お前、死にたいのか?」
ボソリと呟くデモロスに、絶句するデモイ−サ。
「おりゃ死にたくないね。
おれの究極の望みは朝から次の朝までだらだら野っ原で寝転ぶこった。
世界滅ぼしたり、他人殺したりしちゃのんびり昼寝出来んじゃないか」
「まったく・・・戦闘力に関しては一族の史上最強、やる気を出せば絶対無敵と謳われるデモロスさまの望みがソレだなんて・・・」
「のんきにだらだら。平和に穏やか。コレに勝るものなんてありゃせんて」
ぱたっと草原に寝転ぶデモロス。
シュウウウウウウ
全身から煙を上げるデモデロス。
「おめの力、こったなモンか?」
「ほぉ、多少手加減したとはいえファルスに絶えるとはな。面白い」
「おで、体のかたさ、自由にがえられるんだな。
だがらちっとやそっどのこうげぎはぎかないし」
右のこぶしがメキメキと音を立てて硬化していく。
「あだるととでも、痛いんだな」
続きます
さて、前回のネタについて解説しませう
♪ かいたい、かいたい、ひ−とやくかいたい−
これは、「日本ブレイク工業社歌」ですね。知ってます?
イワオ殿が手に入れたジャバなんとかの爪で作った槍
これは「ARMS」です。
ジャバなんとかというのは「ジャバウォック」の事です。
♪し−んこ−んか−んこ−んけっこ−ん リンッドバ−グのひこ−きが
これは「紙一重のラインを超えた天才」山本正行(タイムボカンとかJ9シリ−ズの歌作ってる)の作った
「究極超人あ−る」の歌です。